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レオニス視点〜森の魔女の弟子①
~レオニス視点~森の魔女の弟子
書類仕事も一段落し、ティナに今日は早く帰れると伝えると嬉しそうにしていた。
「ああ、早く帰りたいな……」
思わず口に出ていたようだ。
「団長~、気持ちはわかりますけどまずは今日は団員の訓練を見てもらうよ」
カインが団員のリードの指導をしながら言った。
今年ノエルと一緒に入ったリードは火魔法属性だ。魔力量は多いのだがまだ思うように使いこなせていない。
そういえば、ティナも魔力量の割にあまり水魔法が使えていないようだ。
一度、ティナの魔力の流れをしっかりみてやりたい。
改めてリードをみるとどうも魔力回路がうまく循環してないようだ。
「ああ、回路がうまく流れてないようだな」
俺はリードに近づいてその腹の辺りに手を置いた。
魔力の流れを感じ、滞ってるところを探る。
「うお、すげー、体がポカポカしてきた」
リードが耳元でうるさい。
「うるさい。魔力がスムーズに流れているのを感じるか?」
「そう言われれば、感じる気がするっす」
「この流れをいつも意識して魔法を使ってみろ」
「へ~。わかりました。やってみます」
その時、一匹の白い鳥が俺のところにやってきた。
魔法を使った伝書鳩だ。
鳥は俺の前まで飛んでくると、手のひらの上で一枚の紙になった。
『お前のところのティナが人攫いに攫われそうになっていたのを助けた。ティナは無事だから心配いらない。うちで夕飯を食べさせて送り届ける。
相変わらず詰めが甘いな。お前はこちらに来ずに家でティナの帰りを待ってろ。
馬鹿弟子へ。メリンダ』
ティナが攫われただと!!
思わず手紙をグシャリと握りつぶした。
「団長。何か問題が起こったのですか?」
俺の形相に団員達が緊急事態かと集まってきた。
確かに緊急事態だった。すでにメリンダによって助け出されたが。
「いや、なんでもない」
俺がそういうと、カインが心配そうに言った。
「なんでもないって顔じゃないよ。今日はもう帰ったらどうだ?」
確かに、こんな気持ちのまま訓練をみても、まともに指導はできないだろう。
「悪い。今日は帰る」
そう言って、俺は魔法師団を後にした。
家に向かいながら、幼い頃メリンダと会った時を思い出す。
子供の頃の俺は、自分が人より魔法の才能がある事で調子に乗っていたのだろう。
両親と妹のミーナと小さな村に住んでいた俺は、いつもひとりで森に入っては魔法で獲物を獲っていた。
村の人々に褒められるのが嬉しくて、両親が心配するのも聞かず、少し鬱陶しささえ感じていた。
その日はいつもより大きい獲物を求めて森の奥まで行っていた。
おかげで、大きなゴールデンポアを仕留める事ができた。
「これだけ大きかったらいっぱい肉が食べられるぞ。皆驚くな」
大きな獲物を魔法で軽くし、背中に背負って森を出た。
村を見下ろせるところまで来て、俺はドサリと獲物を落とした。
「なんだこれ……。一体何が……」
村はあちこちから火の手が上がり、焦げ臭い匂いがする。
「父さん、母さん、ミーナ!」
俺は獲物をその場に置いたまま、村まで全力で走った。
いつもと全く違う様子の村の中を走り、家についたが、そこはすでに半壊していた。
「嘘だろ……」
折り重なるように父と母が倒れている。母の腕の中には守るように妹が抱かれていた。
「父さん! 母さん! ミーナ!」
駆け寄るもすでに三人とも息はない。
「嘘だ。嘘だ! 嘘だーー!!」
俺は遺体の前に膝をつき、現実を直視できず叫んだ。
どのくらい経ったのか。
ふっと見るとオークの足跡が辺りにあるのに気がついた。
立ち上がって辺りを調べる。
「あいつらか。あいつらの仕業なのか」
心の底から怒りが湧き上がる。
「絶対許さない。一匹残らず殺す」
俺は足跡を辿り始めた。
書類仕事も一段落し、ティナに今日は早く帰れると伝えると嬉しそうにしていた。
「ああ、早く帰りたいな……」
思わず口に出ていたようだ。
「団長~、気持ちはわかりますけどまずは今日は団員の訓練を見てもらうよ」
カインが団員のリードの指導をしながら言った。
今年ノエルと一緒に入ったリードは火魔法属性だ。魔力量は多いのだがまだ思うように使いこなせていない。
そういえば、ティナも魔力量の割にあまり水魔法が使えていないようだ。
一度、ティナの魔力の流れをしっかりみてやりたい。
改めてリードをみるとどうも魔力回路がうまく循環してないようだ。
「ああ、回路がうまく流れてないようだな」
俺はリードに近づいてその腹の辺りに手を置いた。
魔力の流れを感じ、滞ってるところを探る。
「うお、すげー、体がポカポカしてきた」
リードが耳元でうるさい。
「うるさい。魔力がスムーズに流れているのを感じるか?」
「そう言われれば、感じる気がするっす」
「この流れをいつも意識して魔法を使ってみろ」
「へ~。わかりました。やってみます」
その時、一匹の白い鳥が俺のところにやってきた。
魔法を使った伝書鳩だ。
鳥は俺の前まで飛んでくると、手のひらの上で一枚の紙になった。
『お前のところのティナが人攫いに攫われそうになっていたのを助けた。ティナは無事だから心配いらない。うちで夕飯を食べさせて送り届ける。
相変わらず詰めが甘いな。お前はこちらに来ずに家でティナの帰りを待ってろ。
馬鹿弟子へ。メリンダ』
ティナが攫われただと!!
思わず手紙をグシャリと握りつぶした。
「団長。何か問題が起こったのですか?」
俺の形相に団員達が緊急事態かと集まってきた。
確かに緊急事態だった。すでにメリンダによって助け出されたが。
「いや、なんでもない」
俺がそういうと、カインが心配そうに言った。
「なんでもないって顔じゃないよ。今日はもう帰ったらどうだ?」
確かに、こんな気持ちのまま訓練をみても、まともに指導はできないだろう。
「悪い。今日は帰る」
そう言って、俺は魔法師団を後にした。
家に向かいながら、幼い頃メリンダと会った時を思い出す。
子供の頃の俺は、自分が人より魔法の才能がある事で調子に乗っていたのだろう。
両親と妹のミーナと小さな村に住んでいた俺は、いつもひとりで森に入っては魔法で獲物を獲っていた。
村の人々に褒められるのが嬉しくて、両親が心配するのも聞かず、少し鬱陶しささえ感じていた。
その日はいつもより大きい獲物を求めて森の奥まで行っていた。
おかげで、大きなゴールデンポアを仕留める事ができた。
「これだけ大きかったらいっぱい肉が食べられるぞ。皆驚くな」
大きな獲物を魔法で軽くし、背中に背負って森を出た。
村を見下ろせるところまで来て、俺はドサリと獲物を落とした。
「なんだこれ……。一体何が……」
村はあちこちから火の手が上がり、焦げ臭い匂いがする。
「父さん、母さん、ミーナ!」
俺は獲物をその場に置いたまま、村まで全力で走った。
いつもと全く違う様子の村の中を走り、家についたが、そこはすでに半壊していた。
「嘘だろ……」
折り重なるように父と母が倒れている。母の腕の中には守るように妹が抱かれていた。
「父さん! 母さん! ミーナ!」
駆け寄るもすでに三人とも息はない。
「嘘だ。嘘だ! 嘘だーー!!」
俺は遺体の前に膝をつき、現実を直視できず叫んだ。
どのくらい経ったのか。
ふっと見るとオークの足跡が辺りにあるのに気がついた。
立ち上がって辺りを調べる。
「あいつらか。あいつらの仕業なのか」
心の底から怒りが湧き上がる。
「絶対許さない。一匹残らず殺す」
俺は足跡を辿り始めた。
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