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魔法師団と騎士団②
「おい、俺の身内に何してんだ」
急に視界が開けてレオニス様の姿が見えた。
腕を引かれ、レオニス様の背に隠される。
「なんだぁ? これは、これは。魔法師団団長様ではありませんか」
騎士たちがニヤニヤと嫌な笑いを浮かべる。
「お前たち、こいつに何かしたら俺が容赦しないからな」
レオニス様は騎士達に向かって言った。
「俺たちは迷ってたこの子を助けただけですよ。むしろ礼を言われるべきですね」
私をここに連れてきた騎士が言った。
「ならすぐに魔法師団に向かえ。今日のところは不問にしてやる」
レオニス様は私の肩を抱くとドアを開けた。
「またね~、お嬢さん」
騎士団員の声が私の背後からかけられる。
ドアを出ると、レオニス様は私の様子をマジマジと見つめた。
「大丈夫か? ティナ。奴らに何もされなかったか?」
「はい、大丈夫です。レオニス様、お届け物が遅くなって申し訳ありません」
こんな簡単なお使いもできないなんて自分が情けない。
「いや、それは大丈夫だ。それより嫌な目にあわせて申し訳ない。魔法師団に向かおう」
レオニス様は私の手を引いて歩いて行った。
「入ってくれ。ここが魔法師団だ」
立派な門を潜ると、さらに広い場所があった。
「ここは今は誰もいないが、魔法の訓練をする練習場だ。周りには防御結界が張ってあるからかなりの威力まで耐えられる」
見た目には防御結界は分からない。
「この通路を通って、あの建物が俺の執務室がある詰所だ」
訓練場の奥には三階建ての大きな建物が見える。
玄関を入るとカインさんが出迎えてくれた。
「ティナちゃん、大丈夫だった? 騎士団で嫌な事されなかった?」
レオニス様もだが、どうして騎士団に行った事を知っているのか。
「はい、大丈夫です。すぐにレオニス様がきてくれたので……」
「そうそう。団長ってば、ティナが危ないって言って会議中なのに出て行っちゃってさ」
会議中だったなんて! とてもご迷惑をおかけしてしまった。
「大事な会議中に申し訳ありませんでした。こちらお届け物です」
私は魔法鞄から銀の印章を慌てて取り出した。
「そうそうこれがなくて困ってたんだ。会議で提出する書類があるのに、団長ったら大事な魔法師団団長の印章を家に忘れたっていうんだよ。さあ、団長。お偉いさん達が待ってるから会議に戻りましょうね」
そんな大事な物を忘れていたのか。
「ティナより大事な会議なんてないから、待たせておけばいいんだ」
私は慌てた。
「レオニス様! 早く会議にお戻りください。私のせいでこれ以上お待たせするわけにはいきません」
私はレオニス様の背中を押した。
「わかった、わかった。会議に戻ろう。ティナ、帰りは一緒に帰ろう。悪いが後もう少し二階にある団長室で待っててくれないか」
はっきり言って帰りも道に迷わないか心配だったのでありがたい。
「はい、お待ちしてます。お仕事頑張ってくださいませ」
「ああ」
レオニス様はそう返事をするとカインさんと魔法師団の玄関から出て行った。
レオニス様とカインさんが会議に向かったあと、私は二階に上がり団長室と書かれたプレートのある部屋の前に立った。
コンコン。
黙って入るのも気が引けて、軽くドアをノックするがもちろん返事はない。
「失礼しまーす」
小声で言ってから部屋に入る。
「ここがレオニス様の仕事部屋か……」
ドアの正面には立派な机があり、その隣にも少し小さめな隣が直角に置かれている。
レオニス様のものらしきその立派な机の後ろには大きな窓がある。
机の前にはソファセットが置かれていた。
しかしどの机にも、書類が所狭しと並べられている。
「片付けたいけど、勝手に触ったらダメよね……」
ウズウズするのを抑えて、ソファに座ってレオニス様を待とう。
急に視界が開けてレオニス様の姿が見えた。
腕を引かれ、レオニス様の背に隠される。
「なんだぁ? これは、これは。魔法師団団長様ではありませんか」
騎士たちがニヤニヤと嫌な笑いを浮かべる。
「お前たち、こいつに何かしたら俺が容赦しないからな」
レオニス様は騎士達に向かって言った。
「俺たちは迷ってたこの子を助けただけですよ。むしろ礼を言われるべきですね」
私をここに連れてきた騎士が言った。
「ならすぐに魔法師団に向かえ。今日のところは不問にしてやる」
レオニス様は私の肩を抱くとドアを開けた。
「またね~、お嬢さん」
騎士団員の声が私の背後からかけられる。
ドアを出ると、レオニス様は私の様子をマジマジと見つめた。
「大丈夫か? ティナ。奴らに何もされなかったか?」
「はい、大丈夫です。レオニス様、お届け物が遅くなって申し訳ありません」
こんな簡単なお使いもできないなんて自分が情けない。
「いや、それは大丈夫だ。それより嫌な目にあわせて申し訳ない。魔法師団に向かおう」
レオニス様は私の手を引いて歩いて行った。
「入ってくれ。ここが魔法師団だ」
立派な門を潜ると、さらに広い場所があった。
「ここは今は誰もいないが、魔法の訓練をする練習場だ。周りには防御結界が張ってあるからかなりの威力まで耐えられる」
見た目には防御結界は分からない。
「この通路を通って、あの建物が俺の執務室がある詰所だ」
訓練場の奥には三階建ての大きな建物が見える。
玄関を入るとカインさんが出迎えてくれた。
「ティナちゃん、大丈夫だった? 騎士団で嫌な事されなかった?」
レオニス様もだが、どうして騎士団に行った事を知っているのか。
「はい、大丈夫です。すぐにレオニス様がきてくれたので……」
「そうそう。団長ってば、ティナが危ないって言って会議中なのに出て行っちゃってさ」
会議中だったなんて! とてもご迷惑をおかけしてしまった。
「大事な会議中に申し訳ありませんでした。こちらお届け物です」
私は魔法鞄から銀の印章を慌てて取り出した。
「そうそうこれがなくて困ってたんだ。会議で提出する書類があるのに、団長ったら大事な魔法師団団長の印章を家に忘れたっていうんだよ。さあ、団長。お偉いさん達が待ってるから会議に戻りましょうね」
そんな大事な物を忘れていたのか。
「ティナより大事な会議なんてないから、待たせておけばいいんだ」
私は慌てた。
「レオニス様! 早く会議にお戻りください。私のせいでこれ以上お待たせするわけにはいきません」
私はレオニス様の背中を押した。
「わかった、わかった。会議に戻ろう。ティナ、帰りは一緒に帰ろう。悪いが後もう少し二階にある団長室で待っててくれないか」
はっきり言って帰りも道に迷わないか心配だったのでありがたい。
「はい、お待ちしてます。お仕事頑張ってくださいませ」
「ああ」
レオニス様はそう返事をするとカインさんと魔法師団の玄関から出て行った。
レオニス様とカインさんが会議に向かったあと、私は二階に上がり団長室と書かれたプレートのある部屋の前に立った。
コンコン。
黙って入るのも気が引けて、軽くドアをノックするがもちろん返事はない。
「失礼しまーす」
小声で言ってから部屋に入る。
「ここがレオニス様の仕事部屋か……」
ドアの正面には立派な机があり、その隣にも少し小さめな隣が直角に置かれている。
レオニス様のものらしきその立派な机の後ろには大きな窓がある。
机の前にはソファセットが置かれていた。
しかしどの机にも、書類が所狭しと並べられている。
「片付けたいけど、勝手に触ったらダメよね……」
ウズウズするのを抑えて、ソファに座ってレオニス様を待とう。
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