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レオニス視点〜モンターニュ侯爵
~レオニス視点~
近頃、街で騎士団員の態度の悪さが目立つ。
例えば、酒場で喧嘩をしていたり、街で女性に絡んでいたり、いくつかの店で脅しまがいの値切りをしたりしているそうだ。
騎士団長であるルードリッヒは人格者であり、度々団員に注意をしているが、騎士団員は貴族が多く、特権意識が高いため、何度注意しても繰り返すものが多いのが現状だ。
騎士団の評判を落としているのが一部の者だと言うのはすでに騎士団長も我々魔法師団も把握している。
その一番の原因が副団長であるマルフォン•モンターニュだ。
やつはモンターニュ侯爵の次男で、幼い頃から好き放題やっては父親の侯爵にもみ消してもらっている。
副団長の地位も父親がねじ込んだだけで、本人は全く鍛錬をせずに遊び呆けておりルードリッヒは常に頭を悩ませている。
そんな男が自分の取り巻きを騎士団に作り、街で傍若無人に振る舞って騎士団の評判を落としているのだ。
騎士団の名誉の為に言っておくが、もちろんルードリッヒを慕ってきちんと有事の際に動けるように鍛錬を欠かさない騎士団員達も多くいる。
そんなある日、国王に呼び出されて執務室に行くと、そこにはすでに宰相と騎士団長のルードリッヒがいた。
「陛下、お呼びでしょうか?」
俺が陛下にお声かけすると、陛下は俺とルードリッヒに執務室のソファに座るよう促した。
「お前達を呼び出したのは他でもない。騎士団の事だ。わかっていると思うが、騎士団は我が国の防衛の要だ。しかし現状はどうだ。民衆の支持は日に日に落ちている」
陛下の言葉にルードリッヒは項垂れた。
「陛下にまでご心配をおかけして、本当に面目ない事です」
あんな部下がいたら気苦労も絶えないだろう。本当に貴族とは大変だな。
「いや、お主のせいではない。モンターニュ侯爵を御せない私にも非がある。かと言ってこのまま見過ごすわけにもいかない。そこで、我々は膿をまとめて排除する事にした」
「ここからは私が説明しよう」
陛下の言葉を宰相が引き継ぐ。
宰相はルードリッヒに、以前からモンターニュ侯爵を俺たち魔法師団と陛下の密偵達とで人身売買、麻薬取引などの容疑で調べていたが、決定的な証拠をあげられずにいた事を伝えた。
マルフォンはその父親の悪事を知っていて、咎めるどころか率先して一部の騎士団員とその末端の仕事をしているらしい。
簡単に言うと、街のごろつきを雇って若い娘をさらったり、麻薬を売りさばいたりしているのだ。
「なんて事だ。我が騎士団員がそんな悪事を働いているとは……」
頭を抱えるルードリッヒには悪いが、彼らはやりすぎたのだ。
以前、ティナを攫おうとしたのもおそらく奴らに雇われたごろつきだろう。俺は絶対に許さない。一網打尽にしてやる。
「ルードリッヒ。ショックだろうが、お前にはもうしばらく知らないふりをしてもらわなければならない。しかしお前はすぐ顔に出るから難しいだろう。それで、お前にはしばらく騎士団から離れてもらう」
「何ですって?」
ルードリッヒは宰相の言葉が理解できないようだ。
「お前がいたら奴らが尻尾を出しにくいんだ。第一王女の護衛として隣国に行く事にしてもらう。騎士団からお前とあと二人ほど見繕っておいた。これは決定事項だ。今より奴らを捕えるまで騎士団に戻ることは許さん。このまま第一王女の元に行ってくれ」
宰相の言葉にルードリッヒは再び項垂れたが、宰相の無言の圧によって渋々執務室を出て行った。
「さて、それでは細かな計画について打ち合わせよう。念の為防音結界を頼む」
宰相の言葉に頷き執務室に防音結界を張る。
そして宰相は続きを話し出した……。
近頃、街で騎士団員の態度の悪さが目立つ。
例えば、酒場で喧嘩をしていたり、街で女性に絡んでいたり、いくつかの店で脅しまがいの値切りをしたりしているそうだ。
騎士団長であるルードリッヒは人格者であり、度々団員に注意をしているが、騎士団員は貴族が多く、特権意識が高いため、何度注意しても繰り返すものが多いのが現状だ。
騎士団の評判を落としているのが一部の者だと言うのはすでに騎士団長も我々魔法師団も把握している。
その一番の原因が副団長であるマルフォン•モンターニュだ。
やつはモンターニュ侯爵の次男で、幼い頃から好き放題やっては父親の侯爵にもみ消してもらっている。
副団長の地位も父親がねじ込んだだけで、本人は全く鍛錬をせずに遊び呆けておりルードリッヒは常に頭を悩ませている。
そんな男が自分の取り巻きを騎士団に作り、街で傍若無人に振る舞って騎士団の評判を落としているのだ。
騎士団の名誉の為に言っておくが、もちろんルードリッヒを慕ってきちんと有事の際に動けるように鍛錬を欠かさない騎士団員達も多くいる。
そんなある日、国王に呼び出されて執務室に行くと、そこにはすでに宰相と騎士団長のルードリッヒがいた。
「陛下、お呼びでしょうか?」
俺が陛下にお声かけすると、陛下は俺とルードリッヒに執務室のソファに座るよう促した。
「お前達を呼び出したのは他でもない。騎士団の事だ。わかっていると思うが、騎士団は我が国の防衛の要だ。しかし現状はどうだ。民衆の支持は日に日に落ちている」
陛下の言葉にルードリッヒは項垂れた。
「陛下にまでご心配をおかけして、本当に面目ない事です」
あんな部下がいたら気苦労も絶えないだろう。本当に貴族とは大変だな。
「いや、お主のせいではない。モンターニュ侯爵を御せない私にも非がある。かと言ってこのまま見過ごすわけにもいかない。そこで、我々は膿をまとめて排除する事にした」
「ここからは私が説明しよう」
陛下の言葉を宰相が引き継ぐ。
宰相はルードリッヒに、以前からモンターニュ侯爵を俺たち魔法師団と陛下の密偵達とで人身売買、麻薬取引などの容疑で調べていたが、決定的な証拠をあげられずにいた事を伝えた。
マルフォンはその父親の悪事を知っていて、咎めるどころか率先して一部の騎士団員とその末端の仕事をしているらしい。
簡単に言うと、街のごろつきを雇って若い娘をさらったり、麻薬を売りさばいたりしているのだ。
「なんて事だ。我が騎士団員がそんな悪事を働いているとは……」
頭を抱えるルードリッヒには悪いが、彼らはやりすぎたのだ。
以前、ティナを攫おうとしたのもおそらく奴らに雇われたごろつきだろう。俺は絶対に許さない。一網打尽にしてやる。
「ルードリッヒ。ショックだろうが、お前にはもうしばらく知らないふりをしてもらわなければならない。しかしお前はすぐ顔に出るから難しいだろう。それで、お前にはしばらく騎士団から離れてもらう」
「何ですって?」
ルードリッヒは宰相の言葉が理解できないようだ。
「お前がいたら奴らが尻尾を出しにくいんだ。第一王女の護衛として隣国に行く事にしてもらう。騎士団からお前とあと二人ほど見繕っておいた。これは決定事項だ。今より奴らを捕えるまで騎士団に戻ることは許さん。このまま第一王女の元に行ってくれ」
宰相の言葉にルードリッヒは再び項垂れたが、宰相の無言の圧によって渋々執務室を出て行った。
「さて、それでは細かな計画について打ち合わせよう。念の為防音結界を頼む」
宰相の言葉に頷き執務室に防音結界を張る。
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