魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】

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第三者視点 モンターニュ侯爵と騎士団

一方、その頃。

「何をする! 私はモンターニュ侯爵だぞ」

ギデオン•モンターニュ侯爵は自身の書斎で王の私兵に囲まれていた。

「ええ、もちろん存じておりますよ。だからこうして貴方を捕らえに来たのですから」

宰相が兵の後ろから侯爵に声をかける。

「何の証拠があって私を捕えるつもりだ。おい! ウチの兵達は何をしてるんだ! こいつらを追い払え!」

喚き散らすギデオンの前に一人の男性が現れた。

「兵達は貴方の命令は聞きませんよ。それに証拠はすでに陛下に提出してあります」

「レスター!! お前! 私を裏切ったのか」

「裏切ったのは貴方のほうでしょう。私が止めるのも聞かず悪事を重ねて……。貴方はやりすぎたんですよ。父上」

男性はモンターニュ侯爵の長男、レスターだ。

「こんなことをしてお前もタダじゃ済まないぞ」

「もちろんわかっていますよ。貴方と一緒に罪を重ねて破滅するよりも、私は子爵となって生きる道を選びます」

「お前、俺を売ったな!」

「人聞きが悪いですね。貴方にだけは言われたくないです。さようなら、父上」

そう言うと、レスターは部屋を出て行った。

「国家反逆の罪だ。捕えろ!」

宰相の声と共に兵達がギデオンを取り押さえる。

「クソッ、どうしてこうなった」

ギデオンは兵に抑えられながらも悪態をつき続けていた。

魔法師団がモンターニュ侯爵家についた頃にはほとんど騒ぎは収まっていた。

「そちらもおわったようですね。こちらもほぼ終わりました」

宰相がレオニスに向かって言った。

「長男が協力者だったのか」

「はい。証拠を提出する代わりに子爵の地位を与えることで合意しました。彼には妻や子供もいましたから、父親の罪を自分の子供にまで背負わせたくなかったのでしょう」

「そうか……。長男はまともだったと言うことか」

「そうだといいのですが。マルフォンは捕えたんですか?」

「ああ、捕えた。ずっと喚いていてうるさいから魔法で眠らせた」

「騎士団も再編成が必要ですね」

「ああ、ルードリッヒは戻ったら大変だろうが、彼に頑張ってもらうしかないな」

後日、国王の名の下に裁判が行われ、ギデオンは斬首刑となった。

マルフォンは隣国で強制労働になったが、隣国に着くやいなや、役人を殺害し逃亡したと報告が入った。

「どこかでのたれ死んでくれればいいのだが……」

その報告を聞いた陛下は、ため息と共に呟いた。
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