俺の可愛い皇帝陛下〜けしからんモフらせろ!〜

えの

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もふもふ逆鱗に触れる

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やだ…ドロドロする…んっ、鼻を突く独特なにおい…。黒い…ほんと黒い…そっと手をあてる……












なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ────?!





厨房に着くと、そこは…もふもふに埋め尽くされていました。もっもっもふもふの宝石箱や~!!これは俺を殺しにかかっている。そうに違いない。誰の仕業だ?!出てこいやー!!褒め殺してやるよ!!俺は料理長にいきなり訪問した非礼を詫びた。料理長は滅相もないとブンブン首を振っていた。もふもふの頭に乗ったコック帽。くぅー可愛い!!とりあえず用件を話してみる。




「オリーブオイルですか?それならありますよ!!」




「へぇ?!あるんですか…」




「えぇ。陛下が是非に使うようにとご命令で、ヨルム様がお持ちになりました。貴重な物だから、婚儀では陛下とレイ様の料理だけに使うようにと。これですよね?」




コトンッ




置かれたオリーブオイルを見る。ええぇぇぇぇ?!こっ、これがオリーブオイル?!確かにクロノたんにオリーブオイル見せたことないけどさぁ…ガセ物掴まされてるじゃん!!瓶を傾けてみる。ドロドロしてる…。そっと蓋を開けて匂いを嗅ぐ。うっ、鼻に突く…。瓶を手にしてみる。黒い液体だ。ラベルも何も無い。ふざけんなよ…。ふざけんな…。これがオリーブオイルだと?俺の国をバカにするのもいい加減にしろ!!





「これ借りてもいいですか?」






「えっ、あぁ、どうぞ!どうぞ!」



おっと、忘れる所だった。


「これ、私の国のオリーブオイルです。是非使ってくださいね?」




急ぎ足で厨房を出る。当然向かう先は決まっている!!クロノたんが居る執務室!!迷うことなく進む。踏み出す一歩一歩に力が籠る。





「レイ様。瓶お待ちしますよ?」




「結構です!!!!!」




「皇帝陛下の話も聞いてくださいね」








ドン!!





ノックもせずにドアを開ける。さぁ!言い訳を聞いてやろうじゃないか!!





アデルさんと話をしていたクロノたんに近づく。





ドンッ!!





机にオリーブオイルの瓶を置く。





「陛下、説明を求めます」




名前なんて呼んでやるもんか!!




「なっ?!」





「これをオリーブオイルだと?この黒くてドロドロの液体を?!私の国を馬鹿にしないでください!!!!!」






「すっ、すまんが…。全然話が見えない」





クロノたんでも許さないよ?いくら好きでも、自国を馬鹿にされたら黙っていないよ?





「我国のオリーブオイルだと言って家臣に託し、料理長に渡しましたね?これがそのオリーブオイルです。陛下ともあろうお方が…物の真偽も確かめずに…。私の国を愚弄するなんて…!!」






さぁ!その口できっちりと説明して貰おうか!!!!!






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