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もふもふは波乱万丈《番外編》
しおりを挟むレイの事は信用している。不貞など疑ってなどいない。なのにレイの発言を聞いて自信が揺らぐ。つい思ってもない、疑うような言葉をぶつけてしまった。
案の定、怒りを露わにするレイ…。静かに怒っている。厳しい顔つき。非難するような目。凛とした態度。俺の前でだけ見せる甘い雰囲気は全くない。
だがその態度が余計に俺の心を揺さぶる。ダメだ…抑えきれない嫉妬心がむくむくと育っていく…。ここに居てはダメだ。レイに酷い事をしてしまうかもしれない。閉じ込めて、誰にも見せないように…繋いで…。レイと出会った頃の黒い感情が顔を出す。
背筋をピンと伸ばし、背を向けて立つレイ。ただ、立っているだけなのに、美しさが伝わってくる。だが、いつもの様に被さり抱きしめ押し倒す事は叶わない。力を込め作った握り拳が震える。グルッっと抑えきれない感情を唸り声で流す。
同じ空間に居てはダメだ。様々な感情が入り交じる。足早にレイの部屋を出た。感情を薙ぎ払うかのように扉を勢い良く閉める。自分の執務室までの足取りが重い。行きたくない…きっとあいつが待っている…。ところ構わずついてきて…鬱陶しい。だが、邪険に扱うわけにもいかない。今日は最悪の一日になりそうだ。
▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣
やってしまった…。どうして俺は感情が先走るんだ…。レイの事となるとダメだ…。
ゼダがどうしてもレイとお茶会をしたいと言うので渋々了承した。俺もレイに謝る機会が欲しかったからだ。レイがお茶会をしているであろうテラスに足を運ぶ。微笑みを携え、俺の三歩程後ろを付いて歩くゼダ。はたから見れば、側室として申し分ない態度だ。だが、俺は騙されない。絶対に何か企みがあるはずだ。悶々としながらテラスに着いた時、俺の目に信じられない光景が飛び込んできた。
レイが…レイが泣いている…涙を流しているだと?!俺でさえ数える程しか見た事ない貴重な泣き顔を…惜しみなくデールに…。頭は氷のように冷たく冴え、喉には焼けるほどの何かが下から押し上げてくる。激しい嫉妬の炎が心の中で爆発する。もう我慢出来ない。
目を見開き、驚愕の眼差しで俺を見るデールの胸ぐらを掴む。そのまま投げ飛ばしてしまいたい衝動を堪え、思った以上に出た冷ややかな声でデールを問い詰める。しかし、デールが答える前に追求は愛しい人の声と腕で遮られた。
何故だ?!何故庇う?!泣いてはいるが声は穏やかだ。しかし厳しい物言い。泣きながらも強さを感じさせる美しい表情。束の間だが怒りも忘れ見惚れてしまう程だ。レイ…何故なんだ…。従者に抱えられ去って行く姿をただ為す術もなく見送る。ゼダも今日はお茶会は出来そうにありませねと部屋に戻って行った。
はぁー。俺は何をしているんだろうな…。
「陛下…失礼ですが…話を聞いて貰えますか?」
デールが遠慮がちに話しかけてくる。あぁ、先程の非礼を詫びなくてはな…
「デール…上に立つ者としてあるまじき行為をした。許せ…」
「とんでもありません。ですが、陛下が疑うような事は何もしておりません…。少しだけ…私に最近出来た茶飲み友達の話をしましょう…」
そう言ってデールは茶飲み友達の恋の話を始めた。最近現れた恋敵、だが選ぶ相手を決めるのは自分ではない事。想い人には幸せになって欲しい事。でも本当は自分がその人の一番でありたい。揺れる心。些細な事からのすれ違い。意地を張った事を後悔しているなど…。
それは…。まるで…。くっそ!!俺は馬鹿な事をした。本当にレイの事となると俺は空回りしてしまう…。
「すまないデール。少し行くところが出来た」
椅子が倒れそうな勢いで立ち上がる。
レイ…すまない。不安にさせた。こんなにも想っていてくれているのに…。当たり前過ぎで気付かなかった。許してくれ。
足早にレイの部屋に向かう。まだ泣いているだろうか?俺がその涙を舐めとってやる。もう二度と悲しい思いはさせない。心が急ぎノックをする行為さえも時間が惜しい。
ガチャガチャ
おかしい…鍵が掛かっている。
ガチャガチャ
何度かドアノブをいじると、ボトッっと音を立ててドアノブが床に落ち壊れた。しまった…。力を込めすぎたか…。そっと手で扉を軽く押す。レイ?何処だ?なんだか嫌な胸騒ぎがする。なんだ…。不安が押し寄せてくる。
部屋の中にゆっくりと歩みを進めると、壁際に手足を縛られぐったりとした従者の姿が見えた。体中が氷の様に冷えていく。
「んっ…ぁッ…」
間違いなくレイの声。行為を思わせるような耐えるような喘ぎ。体だけではなく血も凍りそうな程の寒さが体を走る。そして俺はベッドに近づき信じられない光景を目の当たりにした。
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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