嫌われ悪役王子は死にたくない!!《本編完結済》

えの

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只今、俺は全裸でございます。これには深い理由があるのです。それは、ガイの色気にあてられて元気になってしまった俺をお風呂場で処理してあげるためなのです。
シオンになってから初めてする自慰。ちょっと緊張するな。自分の体だけど手加減してあげないと…。


指で輪を作りゆるゆると自身をしごき出す。勿論、ガイの事を思い浮かべて。徐々に硬さが増す自身を扱きながら、空いている手で胸を触る。乳首には触れず乳輪を優しくな撫で回す。乳首に触って欲しい…もどかしいこの感じが堪らない。


「んっ、気持ちいぃ…もっと、もっと触ってぇ」


頭の中のガイに強請る。乳輪が薄らと赤く色づいた頃、ようやく乳首に触れた。既に硬く尖った乳首を指の腹でコロコロ転がす。そして爪で啄むようにつついた。


「あっ、いぃょぉ。んっ…乳首いぃッ…」


仕上げとばかりに扱く手の力を強めスピードを上げる。乳首を爪でキュウキュウと挟む様に抓ると、まだ触れたことの無いおしりの穴が疼いた。今日はそこに触れるつもりは無い。最後にピンっと乳首を指で弾いた。


「あっ、だめぇ…。そんなにしたら…イクッ…イッちゃう…ッ!!」


俺は最後の乳首の気持ち良さに陥落し、身をのけぞらせ勢いよく射精した。ポタポタと床に白い精液が飛ぶ。はぁはぁと肩で息をして目を瞑り余韻に浸る。呆気なく達してしまった。ガイ…最高でした!!次はもっと言葉責めプレイでお願い致します!!もう既に次の出演は決定事項だ。


お湯をかけ精液を流し、ちゃぷんと湯船に浸かった。ふぅー。お風呂場は後処理が楽でいいわ。しっかし、今日は眼福でしたなー。今夜はいい夢が見れそう。肩まで湯に浸かり、疲れた体を休める為、ゆっくりと目を閉じた。


この出来事をきっかけに俺は自慰行為を解禁した。でも毎日やるのは良くない。噂だがハゲると聞いた事もある…。それだけは絶対に嫌だ。週一回ぐらいが妥当かな。我慢した時ほど気持ちいいと言うし。


だからこそ、訪れた自慰日は内容の濃いものにしたい!!そう思いその日は乳首責めのシチュエーションでオナった。お陰様で両乳首はぽってりと赤く腫れている。服が擦れるだけでも感じちゃいそうなので、絆創膏を貼りたいぐらいだ。想像するとエロいな…。シオンが乳首に絆創膏…。自分の事だけど萌える。


「シオン様」


朝っぱらからエロい妄想に突入しそうになっていた俺を、ヘラの抑揚のない声が現実に引き戻す。


「なっ、何?!」


俺の頭の中の事などわかりっこないはずなのに、見透かされているような金色の双眼に酷く動揺した。


「今日はお医者様が見えるそうですよ」

「えっ?!医者ッ?!」


なんでよりによって今日なんですか?!そんなの知ってたら昨日乳首開発しなかったんですけど!!言葉責めシチュエーションじゃなく、エスコートタイプの優しいシチュエーションにしたんですけど?!どうする…どうやって乗り切る…。


「あのさぁ、やっぱり服とか脱ぐよね?」

「はっ?診てもらうのは頭ですが?しっかり診てもらいましょう」


いや、確かに俺の質問も可笑しいけどさッ、前も思ったんだけど、腐っても俺は第二王子なんですよ。その、こいつ何言っとんじゃみたいな冷たい目は止めて。おまけに、しっかり頭を診てもらう発言…なんか馬鹿にされてる気が…。ほんと、ヘラじゃなかったら注意してるところだわ!!


「きゅ、急に決まったんだね~」

「はい。煩い方が居まして。診察許可が降りなかったんです」

「そっかー」


どこの世界にも煩い奴はいるんだなぁー。アレでしょ?皆で何か決め事する時に反対意見を言いたがるやつ。そのせいで中々決まらないってっパターン。


「という訳でして、今から呼んで参りますのでお待ちください」


朝食の片付けをさっさっと終わらしヘラはお医者さんを呼びに行った。


数分もかからないうちに部屋の扉がノックされる。


「どうぞ~」


部屋の中に入ってきたのは…びっくりするぐらい普通のおじさんでした!!いや、耳とシッポが付いてるから獣人なんだけど、今までイケメンを見すぎたせいか、普通のおじさんが珍しい。中肉中背、顔もイケメンでもなくブサイクでもない。本当に耳とシッポなかったらそこらへんに居る普通のおじさん。いわゆるモブだな。


「こんにちは。この度は災難でしたね。しっかり診察させていただきます」


優しそうな笑顔で挨拶をしてくれたが…あれ?ヘラは何処にいるんだ?そんな疑問が顔に出ていたのかおじさんが口を開いた。


「あぁ、従者の方でしたら部屋の外に控えております。ご安心下さい」

「あぁ、そうなんだ」


知らない人と2人っきりとか心細いから一緒に居て欲しかったんだけど。何処で気を使ってんだよ。


「では、さっそくですがシャツの前を寛げていただけますか?」

「えっ?!頭だけ診察って…」

「はい。ですが、頭の怪我は怖いですからね。後から後遺症が出る事もあります。なので…」


おじさんは、ニッコリと人の良さそうな笑みを浮かべ、無言で胸に下げられた聴診器を準備した。絶望で目の焦点が合わない俺。ヘラ…頭だけって言ったじゃん…。外に控えているヘラを呼ぼうかと思ったが、こんな事で呼んでもいいのだろうか?ダメだろ。自問自答して終わった。


くっそ。こんなのおじさんに俺のハリのある愛らしい乳首を晒すことになろうとは…。どうせ見せるなら相手はガイが良かったよ!!


しぶしぶシャツのボタンを外していく。シャツが乳首に擦れてちょっと気持ちよかったりする。下げていた顔を上げると、おじさんは俺の体をみてほうと一瞬惚けるような顔をした。へっ?見間違いか?瞬きをし、もう一度おじさんの顔をみると、ニコニコ笑顔に戻っていた。気のせいなのか?


「では、失礼して…」


ひんやりとした聴診器に少しビクッとなる。そして予想外の刺激が始まった。なんと聴診器で乳首を押し潰されたのだ。んっ、突然の事に思わず声が漏れる。あぁ、おじさんにそんなつもりはないのだろう。心臓の音を聞いているんだと思うけど…これはイケナイ!!だが、心音が聞こえないのか、聴診器で更にグリグリと乳首に刺激を与えてくる。今の俺にとって聴診器は立派なアダルトグッズです!!そんなに刺激しちゃダメー!!



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