オリヒメ計画

未来叶慧

文字の大きさ
上 下
24 / 30

第178話 昨日の自分、偉い!

しおりを挟む
オリヒメは冷蔵庫の中にカップを入れ終えると私の方を向く。
「おふろ、はいろう。」
「うん!」
オリヒメの成長に嬉しさを感じ、とても気持ちのいい返事を出る。
見た目、これではどちらが子供なのか分からない。
私は下着を取りに収納ボックスのある場所に向かう。
適当な下着を選んで後ろを振り返ると、オリヒメは廊下に立ったままであった。
「オリヒメちゃんは先にお風呂場に行ってていいよ~。」
さすがにこのまま立たせたままにしておくわけにはいかないので一声かけておく。
すると、オリヒメはすぐにお風呂場へ向かう。
私は廊下に戻り、玄関に置いたままのビニール袋を漁る。
(やっぱり。)
昨日慌てて取り出した下着を含むパジャマセットは1つだけだったことを思い出せたことで、また慌てる必要は無くなった。
ビニール袋全てを持ち上げ、ハサミのある寝室に戻る。
途中、横目でオリヒメの様子を確認したところ、着々と脱衣していたので安心する。
ハサミはちゃんと昨日置いた場所にあり、昨日の自分を褒めてあげたい。
しおりを挟む

処理中です...