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第53話海を越えた同志
「ワタシは生徒会に所属しているレイナ=トーレスといいます! ここに来たのは噂を聞いたからです! ポーションを短期間に大量に寄付したのがサブカル同好会だって!」
レイナさんは、テンション高めにここに来た理由を語っていた。
言葉にされると、僕達にも心当たりはあった。
「ああ、なるほど。あれ噂になってたんですね。まぁささやかですけど……でもポーションなら結構探索系の部活も寄付してるところあるでしょう? そんなにおかしなことでは……」
「問題はそこじゃありません! 問題はあなた達がサブカルチャー同好会という集まりだというところです!」
「……まずいですか?」
生徒会の人と前に似たような会話をしたなーと僕らはちょっと身構えたが……レイナさんは様子が違っていた。
「まずくないです! でも秘密にするのはずるいです! ワタシもゲームで遊びたい!」
「あ。そっちか」
拳を振り上げてテーブルを叩くレイナさんはすごく悔しそうである。
「日本はオタクの国だと思ってました! だからダンジョンはすごいことになっていると……でも実際来てみたら、残念! ダンジョンアタックすごく普通! 学校にも軽音部は乱立していないし! 文系部活も崩壊寸前です! 謎の団もありませんでした! それに毎日忙しくてむしろ家にいた時よりアニメ見てないです! あんまり町に遊びにも行けません!」
プリプリ腕を組んで怒っている彼女は、そこが許せないポイントの様だ。
わかる。僕らは深く頷いた。
「そうなんだよ……ダンジョン学校なんて言うからどんな胸熱な学校かと思ったら、案外普通というか固いというか。基本、剣一本持って地下をうろうろするだけだし」
「そうなのよね……今一殺伐としてて、エンタメが足りないというか……」
「その通り! わかってます! この同好会の活動内容はどんな感じなんですか?」
共感するレイナさんが質問すると、浦島先輩は飛び切りのビジネススマイルで質問に答えた。
「そうね。このサブカル同好会は日々のダンジョン攻略ですり減った精神のメンタルケアも活動目的の一つなの。基本ここに置いてあるものは使い放題で。買い足すのもOK。最近はコスプレや、動画配信も勉強中。うちの部員には裁縫出来る奴も、小道具作れる奴もいるから、リクエストしたら分担して作れるよ!」
「コスプレ! ……なるほど。流石です。押さえてます……。では音楽は?」
「あー残念ながら、音楽担当はいないねぇ。ワタヌキ君出来る?」
「……縦笛で時報なら?」
「それはそれで面白い。私は……音声合成系でなら少しは……部屋のパソコンにもソフトが入ってたはず……ああ、でも聞くだけでいいならアニソンのCDとか色々あるよ……そういえば! カラオケセットとかあったかも!」
「……なんでそんなのあるんです?」
これは僕の疑問だが、この同好会にも歴史はあるのだよと浦島先輩は遠い目をしていた。
「過去の先輩が持ち込んだ奴さ。そう言えば見せたことなかったか。まだ使えるはずだよー。演奏する機材なんかもあるんじゃないかな? オーディオとか古いけど結構いいやつ」
色々と出来ることを出し合っていると、グダグダな会話になってしまった。
しかしレイナさんの表情は曇るどころか輝きを増していて、勢いよく立ち上がると僕らに詰め寄って言った。
「……ワタシを是非この同好会に入れてください!」
「「おおー?」」
それは奇跡が起きた瞬間だった。
どの程度の奇跡かといえば、まさかの宣言に浦島先輩と僕は思わず手を叩いて拍手をしてしまったくらいのやつだった。
レイナさんは、テンション高めにここに来た理由を語っていた。
言葉にされると、僕達にも心当たりはあった。
「ああ、なるほど。あれ噂になってたんですね。まぁささやかですけど……でもポーションなら結構探索系の部活も寄付してるところあるでしょう? そんなにおかしなことでは……」
「問題はそこじゃありません! 問題はあなた達がサブカルチャー同好会という集まりだというところです!」
「……まずいですか?」
生徒会の人と前に似たような会話をしたなーと僕らはちょっと身構えたが……レイナさんは様子が違っていた。
「まずくないです! でも秘密にするのはずるいです! ワタシもゲームで遊びたい!」
「あ。そっちか」
拳を振り上げてテーブルを叩くレイナさんはすごく悔しそうである。
「日本はオタクの国だと思ってました! だからダンジョンはすごいことになっていると……でも実際来てみたら、残念! ダンジョンアタックすごく普通! 学校にも軽音部は乱立していないし! 文系部活も崩壊寸前です! 謎の団もありませんでした! それに毎日忙しくてむしろ家にいた時よりアニメ見てないです! あんまり町に遊びにも行けません!」
プリプリ腕を組んで怒っている彼女は、そこが許せないポイントの様だ。
わかる。僕らは深く頷いた。
「そうなんだよ……ダンジョン学校なんて言うからどんな胸熱な学校かと思ったら、案外普通というか固いというか。基本、剣一本持って地下をうろうろするだけだし」
「そうなのよね……今一殺伐としてて、エンタメが足りないというか……」
「その通り! わかってます! この同好会の活動内容はどんな感じなんですか?」
共感するレイナさんが質問すると、浦島先輩は飛び切りのビジネススマイルで質問に答えた。
「そうね。このサブカル同好会は日々のダンジョン攻略ですり減った精神のメンタルケアも活動目的の一つなの。基本ここに置いてあるものは使い放題で。買い足すのもOK。最近はコスプレや、動画配信も勉強中。うちの部員には裁縫出来る奴も、小道具作れる奴もいるから、リクエストしたら分担して作れるよ!」
「コスプレ! ……なるほど。流石です。押さえてます……。では音楽は?」
「あー残念ながら、音楽担当はいないねぇ。ワタヌキ君出来る?」
「……縦笛で時報なら?」
「それはそれで面白い。私は……音声合成系でなら少しは……部屋のパソコンにもソフトが入ってたはず……ああ、でも聞くだけでいいならアニソンのCDとか色々あるよ……そういえば! カラオケセットとかあったかも!」
「……なんでそんなのあるんです?」
これは僕の疑問だが、この同好会にも歴史はあるのだよと浦島先輩は遠い目をしていた。
「過去の先輩が持ち込んだ奴さ。そう言えば見せたことなかったか。まだ使えるはずだよー。演奏する機材なんかもあるんじゃないかな? オーディオとか古いけど結構いいやつ」
色々と出来ることを出し合っていると、グダグダな会話になってしまった。
しかしレイナさんの表情は曇るどころか輝きを増していて、勢いよく立ち上がると僕らに詰め寄って言った。
「……ワタシを是非この同好会に入れてください!」
「「おおー?」」
それは奇跡が起きた瞬間だった。
どの程度の奇跡かといえば、まさかの宣言に浦島先輩と僕は思わず手を叩いて拍手をしてしまったくらいのやつだった。
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