ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち

文字の大きさ
56 / 176

第56話その決断が早すぎる

しおりを挟む
 浦島先輩の号令で動き出した僕らのただの制服装備を見たレイナさんは、ちょっと不安そうな表情さえ浮かべていた。

「ねぇ……こんな装備でダイジョブですか?」

「大丈夫……問題ない」

「それ……もっと不安になる前振りじゃないですか?」

 キメ顔でそんな適当なセリフを繰り返して、僕らはダンジョンに向かう。

 そして本当にダンジョン内部に入ると、すぐに僕は転移宝玉で50階に移動した。

「……転移宝玉と……アイテムボックス?」

 その時点でダンジョンに入りなれてるレイナさんは顔を強張らせて現状をなんとなく理解したらしい。

 そりゃあそうだ。ここまでくるとモンスターの邪悪な気配が段違いだ。

 もし仮に入学初日の僕をここに連れて来たとしたら、おしっこ漏らしてその場で気絶したっておかしくはないだろう。

「……ここ。いったい何階なんですか!」

 声を荒げるレイナさんに、僕は何でもない風に真実を伝えた。

「50階だよ」

「ゴジュ……」

「それで今から行くところを……セーフエリアって僕らは呼んでる。モンスターのいないエリアだね」

 こればかりは誰も知らないんだから、見てもらわないと堂々巡りになるだろう。

 だから僕らは安全な場所だという事もあって、多少強引に案内を進めた。

「まぁまずは見てから質問大会にしよう、さぁ入って入って!」

「ちょっと待って! 待ってください!」

 だが断る。

 もはや我々とて引き返せないところまで彼女を案内してしまった。

 そして我らが本当の拠点でサブカルカフェを見たレイナさんは突然のドッキリに頭が付いてこないながらも、先ほどとは全く違う視線を僕らに向けていた。

 その視線に名前を付けるとすれば不審ってところだと僕は思った。

「ありえません! ……此処は一体。いや、あなた達は一体何者ですか?」

「知ってるでしょう? 竜桜学園サブカルチャー同好会。じゃあ、本日の活動を始めちゃいましょうか」

「「うーい」」

 まぁこういうサプライズは嫌いじゃない。

 では意地悪な自己紹介も終わったところで、サブカル同好会らしくコスプレタイムである。



 何時もの衣装に着替え終わって、時間が少し開いた所でカフェで待ってもらっていたレイナさんは一端落ち着きを取り戻したらしい―――が、僕らのダンジョン探索衣裳を見て、レイナさんの興奮は別ベクトルで跳ね上がってしまった。

「!!!そ、その恰好は何ですか!?」

 そしてこういう時、一番調子に乗るのは浦島先輩だった。

「コスプレだよー? レイナちゃん、手袋のこのスイッチ押してみ?」

 そう言って手のひらをレイナさんに見せる。そこにはいくつかのスイッチがあって、レイナさんも興味津々だった。

「……これですか?」

「カチッと押すとこの通り……ヘルメットが光るんだよー」

 ペカーと光るゲーミング仕様の浦島先輩に、レイナさんは噴き出した。

「ハハハッ! いいですね! ……よく見ると防具なんかは防弾チョッキを改造したり、上で手にはいる奴なんですね。脆くないですか?」

 そして彼女も良く装備を観察して、ただの遊びではないと気がついた様だが、秘密はもう一つある。

 これ以上引っ張るのも何なので、僕は自分のジャージを見せながら一番重大な変化を教えた。

「大丈夫だよ? ホラ、魔力を感じるでしょ? 改造してあるから、魔力の耐性もダンジョン産の装備と変わんないよ」

 そう言ったとたん、凄い形相でジャージを見るレイナさんはずいぶん興味津々の様だった。

「どうやって!?……って言っても教えてはくれないですよね。いやそれより……めちゃくちゃかっこいいです! ダンジョンのアイテムを装備するとどうしてもちぐはぐでかっこ悪いですよ!」

 何を置いても印象を褒めるレイナさんは中々お目が高い。

 浦島先輩も嬉し気に、自分の格好をクルリとその場で回って見せていた。

「なーそこ重要だよね。結局ダンジョン産は拾い物だもんなぁ。わかってくれて嬉しいよ。でも教えないかどうかは分かんないよ?」

「……ホントですか?」

「もちろん。でも、考える時間は必要だろうから。まずは私達の活動をちょっと見学していってよ」

「……」

 流石に警戒していたが、それでもレイナさんはついて来るようだ。

 そしてここからが、僕の出番だった。

 本日一番のメインイベントは攻略君のナビから始まった。

「じゃあ、ワタヌキ君。案内お願い出来る?」

 浦島先輩の呼びかけに頷いて答え、いざ探索スタートだ。

「了解です。じゃあ51階層……行きましょうか?」

「ワタヌキ君は……頭が燃えてる人ですか?」

「そうだよー頭が燃えてる方がワタヌキ。ガスマスクの方がモモヤマ。どっちもいい人だよ。ちなみに電飾とか頼むなら燃えてる方。衣装を頼むならガスマスクの方って覚えてね?」

「わかりました!」

 ざっくりと説明されたが、わかられてしまったか。

 ただ素顔よりもべらぼうにわかりやすいのは間違いない。

 僕らが今回探索する51階は、精霊の住む霧の濃い湿地帯である。

 本来であれば、霧の中を進むだけでも常に緊張を要求されるいやらしいフロアだが、そんなものはナビがあれば大丈夫。

 僕は攻略君に目当ての光の精霊を探してもらって、迷いなく霧を突き進んでゆく。

「僕の背中を見失わないように、離れないでくださいね。あとロープは放さないで」

 万一にでもはぐれないように全員で一本のロープを握ってしばし霧の中を進むと、前方に光る目標を発見した。

「よし見つけました。ちょっと待ってくださいね」

 今回用意したのはドローンにひょうたんと似た魔法文字を書き込んだアイテムだ。
 
 それを目標に向かって設置して、こちらに気がついたタイミングで僕は精霊に呼び掛けた。

「――――――らにゃらうす……我が命に従え」

「「なんて?」」

 いや、僕も復唱してるだけだから深くは聞かないで。

 対精霊として名前を呼ぶ効果は抜群で、目の前の精霊は戦うこともせずにドローンに吸い込まれ、改造ドローンはプロペラも動かさずに浮遊し始めた。

 捕獲実験は成功したらしい。

 僕は魔力をビンビン感じるカメラに、思わずテンションが上がってしまった。

「おお! 行けますね! 浮かびますよ!」

「……でもこれはプロペラいらなくない? カメラに入れた方がよかったんじゃ?」

「……学び! 色々学びを得たからいいんです! それに。新たな仲間にいきなりケチ付けることないでしょ? なぁカメラ君?」

「……まさかそれは名前?」

「分かり安くてよくないですか? って話しこんでる場合じゃなかった。すぐに撤退します! 危ないですから気を付けて。下級精霊でも、めちゃくちゃこいつらレベル高いですからね。攻撃魔法が苦手な僕らじゃ、ちょっと厳しいです」

 眉を顰める僕に待ったをかけたのはまさかのレイナさんだった。

「ストップ! それは聞き捨てならないですよ?」

「レイナさん?」

「攻撃魔法は私の最も得意とするところです! 魔法が弱点だと言うのなら簡単には負けません」

 胸を張るレイナさんだが、しかしそういう問題ではない。

 単純にここにいる面子のレベルが足りていないってことだ。

 事実、彼女の魔法はすごいのだろう。どこの階層を回っていたのかはわからないが、モンスターを仕留め損ねたことなんてないだろうというのは彼女の自信からも窺い知れた。

「うーん……でも、ちょっと今回は。戦闘は避けた方がいいかもしれない」

「……そんなのやってみないとわかりません。証拠を見せます」

「え?」

「君は私を知らないんでしょう? なら―――」

 その時僕らの背後の気配に気がつけなかったのは僕の未熟のせいだった。

 瞬時に高まった魔力は、確かに強いが―――。

「……見ていて!」

 力を感じ取った瞬間、僕は咄嗟に動いていた。

 魔力の雷光が迸るのはほんの刹那である。

 そこにいた低級の精霊は不意を突かれて、魔法は確かに直撃した。

 周囲の地面ごと吹き飛ぶほどの一撃だったが、そいつはしかしまだ消滅していなかった。

「!」

 透明の鞭が飛び出して、レイナさんの頭部を狙う。

 バチリと僕の守護はどうにかそれを防ぎ切った。

「ワタヌキ!」

「先輩バフを!」

「了解!」

 長期戦になるとマズイ。

 急激に攻撃力が跳ね上がり、僕はハンマーを振りかぶって力を極限まで込めて叩きつける。

 普通なら一撃で撃破は無理だろうが、魔法をまともに食らった今なら確殺も夢じゃない。

 更に、さっき仲間にしたばかりのカメラ君が閃光を吐いて、僕を援護した。

「……!」

 ビームじゃん!

 めちゃくちゃ気になったが、今はリアクションは無理!

 咄嗟に光を躱した精霊の動きが一瞬止まれば、今の僕からしたらただの的である。
 
 僕の強引に振るった聖なるオーラに叩き潰されて、今度こそ水の精霊は粉々になった。

「ふぅ……やばいね精霊。結構守りも固いみたいだ」

 あえて軽い声で言うと倒れたレイナさんは、呆けた様に言葉を呟いた。

「……一撃でしたけど」

「いやいや。不意打ちが決まってたからだから。でも囲まれるともっとヤバい……ちょっと急ごう」

「ごめんなさい……わかりました」

 助け起こしたレイナさんは、動揺してはいたが怪我はないようだ。

 いやしかし焦った。水の先っちょ、防御少し抜けてたし。

 鎖帷子がなかったら、骨の一本も持っていかれたところだった。

 それに物理攻撃だったからどうにかなったが、この上こいつらは魔法も使ってくるわけだ。

 精霊恐ろしい。

 僕はまぁともかく、桃山君が一撃でも喰らったらうっかり死にかねない危うさがある。

 目的は達成したんだから、帰りはさっさと帰るに限る。

 本日の成果は精霊搭載により使い魔化したドローン。こいつは本当に大戦果と言ってよかった。

 攻略君に言わせれば大したことではない小技なんだろうが、ちょっとこの完成は、サブカル同好会としてもすさまじい一歩だと僕は思うわけだ。



「生徒会やめてきました!」

「「「……!!!」」」

 ただ、驚きの一歩というやつは人によっては容易く即決出来ることなのかもしれない。

 次の日、突撃と共に宣言したレイナさんを見て僕はそう思った。

 すげぇ行動力の化身だ!

 僕はこいつは忙しくなってきたと思う一方、少しだけ楽しくもなっていた。

 これでパーティメンバーが4人になった。

 これは基本的に安定すると言われているパーティメンバーの数で、攻略君もおすすめしていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります> 「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。  死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。  レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。  絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、 「え?、何だ⋯⋯これ?」  これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。

鬼死回生~酒呑童子の異世界転生冒険記~

今田勝手
ファンタジー
平安時代の日本で魑魅魍魎を束ねた最強の鬼「酒呑童子」。 大江山で討伐されたその鬼は、死の間際「人に生まれ変わりたい」と願った。 目が覚めた彼が見たのは、平安京とは全く異なる世界で……。 これは、鬼が人間を目指す更生の物語である、のかもしれない。 ※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ネオページ」でも同時連載中です。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。

wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。 それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。 初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。 そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。 また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。 そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。 そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。 そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

処理中です...