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第59話リアクションって難しい
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ボールで何かを捕まえるという行為にロマンを感じるのは僕の生き様ゆえなんです。
しかし、自分を見失ってはいけないなという戒めは必要なのかもしれない。
セーフエリアの拠点に集まったサブカル同好会のメンバーは、すぐに僕のやらかしを目撃した。
ドンと山盛りに詰まれた上級精霊カプセルトイを見たみんなの反応はどうも反応に困っている様子だった。
「……な、なんかすごいことになってるけど。どうすんのこれ?」
「いや……ええっと……中々目的の精霊が出なくって」
「で……こんなことになってしまったと?」
「……はい」
「ご、50体はいるでござるよ? 全部と契約するんでござるか?」
「いやぁ、さすがに全部とは……」
「じゃあ……どうすんのこれ?」
……どうしよう?
そこのところ深くは考えてなかった。
ああ、覚悟ってそういう? いやまぁ彼らの処遇は後日決定するとして、今は素直に努力の成果をお披露目しないと、彼らだって封印され損に違いない。
僕はこれ以上追及される前に自前のアイテムボックスであるリュックサックをドンと見えるところに置いた。
「でも目的は達成しましたとも。見てくれ……レイナさんの新武器……もとい、新ステージを」
「「新ステージ?」」
「ワォ! 遂に出来ましたか!」
「その通り! まずは存分に見て欲しい!」
歓声を上げて手を叩いたのはレイナさん一人だが、他のメンバーも困惑していられるのも今の内だった。
今回のやつは見た目のインパクトが桁外れだ。
円盤状の足場と、二体一組のスピーカーは取り出すと、完全に空中に浮かんでいた。
そしてそれぞれ独立した雷の精霊はレイナさんのギターに連動して音を増幅する。
「アンプ内蔵で演奏機材としても十分使えると思う。もちろん、増幅するのは音だけじゃなく―――魔法の威力もです」
「フウゥー! これ乗っても浮くんですか! ホバーボードですか!? さすがです! 未来に生きてますね!?」
「ボードというかホバーステージだね。足元のペダルでギターにエフェクトが付けられるよ」
「エフェクターですか!?」
「まぁちょっと試しにやってみてよ。僕も音楽は素人だから」
「ハイ! ちょっとやってみます!」
ここはセーフエリアだ、多少派手にやったところで問題はない。
レイナさんの乗ったホバーステージはフワリと浮き上がり、スピーカも追随すると、同属性同士お互い連動して動き始めた。
「じゃあ行きます!」
レイナさんがジャジャーンとギターをかき鳴らしただけで、爆音が鳴り、雷光が迸る。
雷の出力は演奏開始と共にドンドン強くなって、レイナさんの身体までバリバリ光り輝き始めた。
空を飛びながら音と雷を操るその姿はまさに雷神である。
しかしレイナさんの演奏が思ったよりずっとうまい。
そして聞いていると、思わず首を振りそうになるほどノリがいい音楽だった。
「おー。いいなぁギター。かっこいいなぁ」
「これは熱いものがこみ上げるでござるな!」
「うむ。いい曲だ。私はボッ〇ザ・ロック見たから詳しいんだ」
申し訳ない、僕らのようなにわかは浅い感想しか言えなくて。
だが新しい武器は、確実にレイナさんの魔力を何倍、いや何十倍にも増幅して―――そしてぶっ放した。
「――――!」
チュドンと、それは雷というよりももっとヤバい現象のそれである。
発生した雷雲と地面を繋ぐ一本の光の柱はズズンとセーフエリアを揺らして、命中した地面は焼け焦げ、溶けた地面しか残らない。
「「「やべぇ……」」」
僕らは口を揃えたが、ゆっくりと空から降りて来たレイナさんは肩で息をしながら放心したように立ち尽くしていた。
そしてこちらをグルリと振り返る。
なにかまずい副作用でもあったかと僕が不安になっていると、レイナさんは猛烈にダッシュして、ハグしてきた。
「さいっこーです! ビックリです! アメイシングです!」
「そ、それはよかった……」
「あーいいなぁ。私もハグされてー」
「照れておりますなぁワタヌキ氏」
あったりまえだろう? ハグなんてしなれてないんだ。いやマジで。
反応のボキャブラリーがないからフリーズ一択。
ああでも、最後に大切な事を思い出して、僕はちょっと待っててといったんレイナさんを引きはがすと、締めの贈り物をした。
それはギター用のケースで、すでに中身はアイテムボックス化済みのおしゃれアイテムである。
「機材も全部この中に入るから、ダンジョンの活動でも安心」
「……パーフェクツッ!」
「……!!」
今度はウオーンと号泣されてしまった。
おぅ……リアクションがオーバーで、困っちまうよ!
「あーなーかしたぁ」
「これはクラス会でござる」
「お前らはリアクション小学生か……」
ちょっと混乱するから、時間貰って大丈夫ですか?
だけど喜んでもらえているのは間違いなさそうで、本当によかったと僕は心から安堵した。
しかし、自分を見失ってはいけないなという戒めは必要なのかもしれない。
セーフエリアの拠点に集まったサブカル同好会のメンバーは、すぐに僕のやらかしを目撃した。
ドンと山盛りに詰まれた上級精霊カプセルトイを見たみんなの反応はどうも反応に困っている様子だった。
「……な、なんかすごいことになってるけど。どうすんのこれ?」
「いや……ええっと……中々目的の精霊が出なくって」
「で……こんなことになってしまったと?」
「……はい」
「ご、50体はいるでござるよ? 全部と契約するんでござるか?」
「いやぁ、さすがに全部とは……」
「じゃあ……どうすんのこれ?」
……どうしよう?
そこのところ深くは考えてなかった。
ああ、覚悟ってそういう? いやまぁ彼らの処遇は後日決定するとして、今は素直に努力の成果をお披露目しないと、彼らだって封印され損に違いない。
僕はこれ以上追及される前に自前のアイテムボックスであるリュックサックをドンと見えるところに置いた。
「でも目的は達成しましたとも。見てくれ……レイナさんの新武器……もとい、新ステージを」
「「新ステージ?」」
「ワォ! 遂に出来ましたか!」
「その通り! まずは存分に見て欲しい!」
歓声を上げて手を叩いたのはレイナさん一人だが、他のメンバーも困惑していられるのも今の内だった。
今回のやつは見た目のインパクトが桁外れだ。
円盤状の足場と、二体一組のスピーカーは取り出すと、完全に空中に浮かんでいた。
そしてそれぞれ独立した雷の精霊はレイナさんのギターに連動して音を増幅する。
「アンプ内蔵で演奏機材としても十分使えると思う。もちろん、増幅するのは音だけじゃなく―――魔法の威力もです」
「フウゥー! これ乗っても浮くんですか! ホバーボードですか!? さすがです! 未来に生きてますね!?」
「ボードというかホバーステージだね。足元のペダルでギターにエフェクトが付けられるよ」
「エフェクターですか!?」
「まぁちょっと試しにやってみてよ。僕も音楽は素人だから」
「ハイ! ちょっとやってみます!」
ここはセーフエリアだ、多少派手にやったところで問題はない。
レイナさんの乗ったホバーステージはフワリと浮き上がり、スピーカも追随すると、同属性同士お互い連動して動き始めた。
「じゃあ行きます!」
レイナさんがジャジャーンとギターをかき鳴らしただけで、爆音が鳴り、雷光が迸る。
雷の出力は演奏開始と共にドンドン強くなって、レイナさんの身体までバリバリ光り輝き始めた。
空を飛びながら音と雷を操るその姿はまさに雷神である。
しかしレイナさんの演奏が思ったよりずっとうまい。
そして聞いていると、思わず首を振りそうになるほどノリがいい音楽だった。
「おー。いいなぁギター。かっこいいなぁ」
「これは熱いものがこみ上げるでござるな!」
「うむ。いい曲だ。私はボッ〇ザ・ロック見たから詳しいんだ」
申し訳ない、僕らのようなにわかは浅い感想しか言えなくて。
だが新しい武器は、確実にレイナさんの魔力を何倍、いや何十倍にも増幅して―――そしてぶっ放した。
「――――!」
チュドンと、それは雷というよりももっとヤバい現象のそれである。
発生した雷雲と地面を繋ぐ一本の光の柱はズズンとセーフエリアを揺らして、命中した地面は焼け焦げ、溶けた地面しか残らない。
「「「やべぇ……」」」
僕らは口を揃えたが、ゆっくりと空から降りて来たレイナさんは肩で息をしながら放心したように立ち尽くしていた。
そしてこちらをグルリと振り返る。
なにかまずい副作用でもあったかと僕が不安になっていると、レイナさんは猛烈にダッシュして、ハグしてきた。
「さいっこーです! ビックリです! アメイシングです!」
「そ、それはよかった……」
「あーいいなぁ。私もハグされてー」
「照れておりますなぁワタヌキ氏」
あったりまえだろう? ハグなんてしなれてないんだ。いやマジで。
反応のボキャブラリーがないからフリーズ一択。
ああでも、最後に大切な事を思い出して、僕はちょっと待っててといったんレイナさんを引きはがすと、締めの贈り物をした。
それはギター用のケースで、すでに中身はアイテムボックス化済みのおしゃれアイテムである。
「機材も全部この中に入るから、ダンジョンの活動でも安心」
「……パーフェクツッ!」
「……!!」
今度はウオーンと号泣されてしまった。
おぅ……リアクションがオーバーで、困っちまうよ!
「あーなーかしたぁ」
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