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第103話少年漫画みたいな
控室にやって来た僕らは、さっそく準備を始めた。
着替えるカーテンが一つしかないからレイナさんから順番に入る。
見物に来た浦島先輩と引率の龍宮院先生は、だいぶん驚きと戸惑いのレベルに差はあるが、どちらも相当に驚いていた。
「言ってよ私も参加したかったー」
浦島先輩が不満を漏らすと、レイナさんの謝罪の声が聞こえて来た。
「ごめんなさい! シノは別行動だったからエントリーしてないんです! でもここは任せてください!」
「もちろん任せるとも。というか期待してる。でも無茶しすぎちゃだめだよ? 私達レベルは高くなってるはずだけど、相手は対人戦の経験豊富そうだし」
「それは間違いないです。ワタシもやってますよ?」
「だよねぇ」
ダンジョン探索者は、高レベルになるとやはり対人戦の訓練も積極的に取り入れているとも聞く。
そういう意味では僕はダメダメである。
レイナさんはいつものコスプレ衣装を着込み、カーテンの向こうから出てくると次は桃山君の番だ。
「でも……まさか実績作ろうって話はしたけど、こんな大きなイベントでひと暴れって思い切りよすぎない? というかおもしろすぎる」
そんな浦島先輩の言葉に、桃山君の乾いた笑い声がカーテン越しに響いた。
「あっはっは……。面白いでござるなぁ……いや本当に」
「ちなみに桃山君は刀は結局どうなった?」
確か壊れた刀については心当たりを当たって、いったん修理するという話だったが、残念ながら結果は芳しくなかったようだ。
「刀は……新しく打ち直すのはすぐには無理だったでござるよ。しかし一本新しい子を新調したでござる! 犬神と雉嵐に続く三本目! その名も猿鬼でござる!」
「それは僕がダンジョン仕様にしたやつでしょ? 一本ダメになった奴は置いてく感じ?」
「は? 嫌でござるが? こんな晴れの舞台に置いてけぼりはかわいそうでござる、それに3刀も―――カッコイイでござろう?」
「……なるほど。カッコイイ」
緊張しつつも軽口を飛ばして語る桃山君は、赤いパーカーにやはり刀を三本を下げて出て来て、早速ガスマスクを装着する。
そして最後に僕の番だ。
「それで? ワタヌキ後輩的に直接バトルっぽいけど、どうする感じ?」
「うーん……どうするってことはないですが……」
まぁひょっとするとあるかもしれないなーと思っていた、割と最悪の部類の対戦方法だが放送されて地味に終わるような事だけはないように準備だけはしたつもりだった。
今回はあくまで部にふさわしい実績作りが第一目的である。
頼ったコネが思ったより太かったからこんなことになったが、やることは変わらない。
「まぁ。勝つとは言いませんが。派手にやってきますよ。サブカルチャー同好会ここにありってところを見せてやりますとも」
「あー……そんなに気合入れなくても大丈夫よ?」
「……そうじゃなきゃ立っていられなくなりそうなほど膝が笑ってるんで、許して。適当に肩の力を抜いてるつもりでも、緊張するものはするんですよ」
「……なんかすまん。頑張れ」
頑張りますとも。
僕がカーテンを開けて更衣室から出るとすぐさま女性陣二人からダメ出しが来た。
「ジャージだ」
「変えないんですか?」
「なんかこう……もはや変えると違和感ないですか?」
「いや変わってるでござるよ! 関節の裏地に少し魔物の皮を使ってみたり。鎖帷子だって、この間採集した素材に変えてあるんでござる!……まぁ見た目は……市販品でござるが」
「「へー」」
まぁ色々と言いたいことはあると思うが、僕もジャージは新調済みで気合が入っているという事だ。
新品の服の匂いを吸い込み、額にシールを張るとボンと炎が燃え上がる。
本日の炎はいつになく盛大だった。
恥ずかしさで頭に血が上っている表現だと思われる。
最後にスレッジハンマーを担いだら、ダンジョン専用僕の完成である。
「じゃあ……行きますか」
「やるだけやってみるでござる!」
「楽しんでいきましょう! 私達のチーム名は―――もちろん”ダンジョン学園サブカルチャー同好会”です!」
「「おおー」」
そんな僕らを見た、龍宮院先生は頭を抱えて一言言った。
「私は全くついていけてないんだが……いや、本気でそれで行くの? 君達本当にサブカルチャー同好会なの?」
そんな問いかけだけには、僕らは力強く頷いた。
僕らは会場に向かいながら話をする。
単純な確認作業だったが、それでも緊張で重い足を動かすのにはとても役立ってくれた。
「エキシビジョンマッチは、若手冒険者がフィールド上で戦います。セーフゾーンを応用した技術で、このフィールド内での戦闘では死亡のリスクはありません。年内にもダンジョン探索者専門学校で採用される予定だそうです」
「えぇ! そうなんでござるか!」
「確かですよ。だから……手加減なんて全然必要ないってことです」
ニヤリと笑うレイナさんの瞳を見ると、もうすでに臨戦態勢なのが伺い知れる。
「でも……実はワタシは少し手加減をした方がいいと思ってます。だからまずは相手の実力を見ましょう」
レイナさんの言葉に頷き、彼女について僕らは会場に入場すると空から歓声のシャワーが降って来た。
なれない状況に正直押し潰されてしまいそうだが、同時にフワフワと浮足立つような感覚もあった。
舞台にはもう何度か戦った形跡があって、ダンジョン探索者とはどういうものなのかデモンストレーションする役割を存分に果たしているらしい。
「盛り上がってるなぁ」
「……でござるなぁ。やっぱり撮影できないこともあって、ダンジョン探索者を見る機会はかなり限られるでござるから。魔法とか生で見たことない人の方が多いでござるし」
「ああ、そっか」
だからこそ注目が集まるのだというのならわからないではなかった。
そして僕らを舞台の上で待つのは、腕組みした金髪碧眼の女の子だ。
魔法使い然とした白いローブと帽子、そして青い宝石のちりばめられた杖を持つ姿はまさに魔法使いそのものだ。
そしてミアという名の女の子の後ろで、片手でリンゴとか割れそうなイカレタ筋肉の二人組が、愉快に笑っているのもとても気になる。
片方はグラディエーターのような装備のバカでかい赤い斧と露出の多い革鎧を纏った戦士。
もう片方が、上半身裸で手にドラゴンっぽい模様の籠手を装備したモンクらしいのだが、こちらが思わず下を向いて委縮してしまいたくなるほどの美形マッチョ達だった。
「よく来たわね。……さぁレイナ。今日こそどっちがナンバー1か……はっきりさせましょうか?」
「残念ですけどそんなのもう興味ないです。同年代でもワタシより強い人なんて沢山いるんですよ?」
「ありえないわ。だって見たことないもの……アナタ以外にはね」
邂逅早々にバチバチ火花を散らす、このお二人。
「だけど今日、その目障りな背中は消えてなくなるわ!」
特にミアさんの方は、どうにもとても大きな感情を持て余しているようにも見えるのだが、どうなんだろう?
僕のように心の機微に疎い、気の利かない輩には到底わからないことだが、ちょっとだけ、少年漫画のライバル同士のような関係は尊みを感じた。
着替えるカーテンが一つしかないからレイナさんから順番に入る。
見物に来た浦島先輩と引率の龍宮院先生は、だいぶん驚きと戸惑いのレベルに差はあるが、どちらも相当に驚いていた。
「言ってよ私も参加したかったー」
浦島先輩が不満を漏らすと、レイナさんの謝罪の声が聞こえて来た。
「ごめんなさい! シノは別行動だったからエントリーしてないんです! でもここは任せてください!」
「もちろん任せるとも。というか期待してる。でも無茶しすぎちゃだめだよ? 私達レベルは高くなってるはずだけど、相手は対人戦の経験豊富そうだし」
「それは間違いないです。ワタシもやってますよ?」
「だよねぇ」
ダンジョン探索者は、高レベルになるとやはり対人戦の訓練も積極的に取り入れているとも聞く。
そういう意味では僕はダメダメである。
レイナさんはいつものコスプレ衣装を着込み、カーテンの向こうから出てくると次は桃山君の番だ。
「でも……まさか実績作ろうって話はしたけど、こんな大きなイベントでひと暴れって思い切りよすぎない? というかおもしろすぎる」
そんな浦島先輩の言葉に、桃山君の乾いた笑い声がカーテン越しに響いた。
「あっはっは……。面白いでござるなぁ……いや本当に」
「ちなみに桃山君は刀は結局どうなった?」
確か壊れた刀については心当たりを当たって、いったん修理するという話だったが、残念ながら結果は芳しくなかったようだ。
「刀は……新しく打ち直すのはすぐには無理だったでござるよ。しかし一本新しい子を新調したでござる! 犬神と雉嵐に続く三本目! その名も猿鬼でござる!」
「それは僕がダンジョン仕様にしたやつでしょ? 一本ダメになった奴は置いてく感じ?」
「は? 嫌でござるが? こんな晴れの舞台に置いてけぼりはかわいそうでござる、それに3刀も―――カッコイイでござろう?」
「……なるほど。カッコイイ」
緊張しつつも軽口を飛ばして語る桃山君は、赤いパーカーにやはり刀を三本を下げて出て来て、早速ガスマスクを装着する。
そして最後に僕の番だ。
「それで? ワタヌキ後輩的に直接バトルっぽいけど、どうする感じ?」
「うーん……どうするってことはないですが……」
まぁひょっとするとあるかもしれないなーと思っていた、割と最悪の部類の対戦方法だが放送されて地味に終わるような事だけはないように準備だけはしたつもりだった。
今回はあくまで部にふさわしい実績作りが第一目的である。
頼ったコネが思ったより太かったからこんなことになったが、やることは変わらない。
「まぁ。勝つとは言いませんが。派手にやってきますよ。サブカルチャー同好会ここにありってところを見せてやりますとも」
「あー……そんなに気合入れなくても大丈夫よ?」
「……そうじゃなきゃ立っていられなくなりそうなほど膝が笑ってるんで、許して。適当に肩の力を抜いてるつもりでも、緊張するものはするんですよ」
「……なんかすまん。頑張れ」
頑張りますとも。
僕がカーテンを開けて更衣室から出るとすぐさま女性陣二人からダメ出しが来た。
「ジャージだ」
「変えないんですか?」
「なんかこう……もはや変えると違和感ないですか?」
「いや変わってるでござるよ! 関節の裏地に少し魔物の皮を使ってみたり。鎖帷子だって、この間採集した素材に変えてあるんでござる!……まぁ見た目は……市販品でござるが」
「「へー」」
まぁ色々と言いたいことはあると思うが、僕もジャージは新調済みで気合が入っているという事だ。
新品の服の匂いを吸い込み、額にシールを張るとボンと炎が燃え上がる。
本日の炎はいつになく盛大だった。
恥ずかしさで頭に血が上っている表現だと思われる。
最後にスレッジハンマーを担いだら、ダンジョン専用僕の完成である。
「じゃあ……行きますか」
「やるだけやってみるでござる!」
「楽しんでいきましょう! 私達のチーム名は―――もちろん”ダンジョン学園サブカルチャー同好会”です!」
「「おおー」」
そんな僕らを見た、龍宮院先生は頭を抱えて一言言った。
「私は全くついていけてないんだが……いや、本気でそれで行くの? 君達本当にサブカルチャー同好会なの?」
そんな問いかけだけには、僕らは力強く頷いた。
僕らは会場に向かいながら話をする。
単純な確認作業だったが、それでも緊張で重い足を動かすのにはとても役立ってくれた。
「エキシビジョンマッチは、若手冒険者がフィールド上で戦います。セーフゾーンを応用した技術で、このフィールド内での戦闘では死亡のリスクはありません。年内にもダンジョン探索者専門学校で採用される予定だそうです」
「えぇ! そうなんでござるか!」
「確かですよ。だから……手加減なんて全然必要ないってことです」
ニヤリと笑うレイナさんの瞳を見ると、もうすでに臨戦態勢なのが伺い知れる。
「でも……実はワタシは少し手加減をした方がいいと思ってます。だからまずは相手の実力を見ましょう」
レイナさんの言葉に頷き、彼女について僕らは会場に入場すると空から歓声のシャワーが降って来た。
なれない状況に正直押し潰されてしまいそうだが、同時にフワフワと浮足立つような感覚もあった。
舞台にはもう何度か戦った形跡があって、ダンジョン探索者とはどういうものなのかデモンストレーションする役割を存分に果たしているらしい。
「盛り上がってるなぁ」
「……でござるなぁ。やっぱり撮影できないこともあって、ダンジョン探索者を見る機会はかなり限られるでござるから。魔法とか生で見たことない人の方が多いでござるし」
「ああ、そっか」
だからこそ注目が集まるのだというのならわからないではなかった。
そして僕らを舞台の上で待つのは、腕組みした金髪碧眼の女の子だ。
魔法使い然とした白いローブと帽子、そして青い宝石のちりばめられた杖を持つ姿はまさに魔法使いそのものだ。
そしてミアという名の女の子の後ろで、片手でリンゴとか割れそうなイカレタ筋肉の二人組が、愉快に笑っているのもとても気になる。
片方はグラディエーターのような装備のバカでかい赤い斧と露出の多い革鎧を纏った戦士。
もう片方が、上半身裸で手にドラゴンっぽい模様の籠手を装備したモンクらしいのだが、こちらが思わず下を向いて委縮してしまいたくなるほどの美形マッチョ達だった。
「よく来たわね。……さぁレイナ。今日こそどっちがナンバー1か……はっきりさせましょうか?」
「残念ですけどそんなのもう興味ないです。同年代でもワタシより強い人なんて沢山いるんですよ?」
「ありえないわ。だって見たことないもの……アナタ以外にはね」
邂逅早々にバチバチ火花を散らす、このお二人。
「だけど今日、その目障りな背中は消えてなくなるわ!」
特にミアさんの方は、どうにもとても大きな感情を持て余しているようにも見えるのだが、どうなんだろう?
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