ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち

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第13話日常は変化する

 僕と言うやつは凝り性だと思う。

 元よりゲーム好きだったが、こうして着々と攻略情報に従って課題をクリアすると、ここからが楽しいところだろうという確信があったのも原因だった。

「……」

 これから自分が辿るであろう育成計画を想像して、死ぬほど研究してしまった。

 攻略君のアドバイスを基に、現在取得できるジョブを吟味。

 まぁおおよそ、攻略君のアドバイス通りになってしまったが……僕はおおむね満足だった。

「おお、ワタヌキ氏。お疲れの様でござるな」

「モモヤマ氏、いやぁ……ちょっと夜更かししちゃって」

「じゃあちょっと寝たらどうでござる? 拙者昨日手に入れた小説を読む故」

「ん? 何の小説?」

「侍が主人公のやつでござる」

「……小説か。好きだねぇ」

「当然でござる。そう言うワタヌキ殿は?」

「アニメとかにあったら見ちゃうね。刀キャラは画面映えしてかっこいいんだよ」

「わかる……アクションに作画コスト高めだと最高でござるよな……」

「バエるよなぁ。でも僕はもっと居合抜きのキャラとか出して欲しい」

「ああ。たぶん居合一本じゃ尺が稼げないんで御座ろうな。一刀で決めないとかっこよくないでござるし」

「メタいなぁ」

「居合に関しては原理とかなにやら諸説あるでござるから。あのデコピンの要領で加速する理論……異論もあるみたいでござるよ?」

「まじかー……ショックだわー」

 僕達は軽く浪漫が死んだことに絶望しつつ、まったりとペットボトルの緑茶を啜りながら作業用に流しているアニメを横目に見る。

 ここのところちょっと頑張っていたから、この憩いの時間は最高に感じた。

 そんな時、慌てた様子で部室に入って来たのは浦島先輩だった。

「おうおうだらけておるな男子共」

「「お疲れ様でーす」」

「うむ、では早速仕事お願いしたいな。ほら来客用のセッティングして」

「どうしたんです?」

 急かすようにそう言う浦島先輩に僕達は一体何事だろうと掃除をしながら尋ねると、浦島先輩は椅子のストックを出しながら答えた。

「……だから客が来んのよ。まぁ生徒会だけど」

「生徒会?」

 何でそんな人がここへ?

 少なくとも僕らに用事はないが、ピクリと反応した浦島先輩の動きが止まった。

「いやー……それがね? 今回はちょーとヤバいかもしれんね」

「「やばい?」」

「うんそう、やばい」

 すると浦島先輩は少しだけ困り顔を浮かべていた。
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