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三話 ゲームに似せるとは言ってたけど、ゲームのまんまやんか!(1)
しおりを挟む先生が居なくなってから直ぐ、友達を集めて、先生の言っていた事を試すことにした。
「浅賀、皆がやってるゲームって、シンクロオンラインのことだよね?」
「ああ。だから、こうすればステータスウィンドウ的なのが出るとおもうんだが。Gamecall!」
シンクロオンラインは、今、全世界で遊ばれているゲームのことだ。皆がやっているゲームといえばこれしかないだろうと言われるゲームだ。
浅賀は、いつもゲームでステータスウィンドウを開くように、呼んだ。案の定、ヴォンという音とともに、ゲームのようにステータスウィンドウが出てきてくれた。(正しくはメニューウィンドウというらしい)画面は、細部は違うが、シンクロオンラインのチュートリアル画面そのものだった。とりあえず、何が起こるか解らないから浅賀を実験台にして、初期設定みたいなものを進めてみることにした。
「まずは名前みたいだね。ファンタジー小説に出てくるような名前にしてくださいって事は、周りの人たちに馴染みやすくする為かな。浅賀、どうする?」
「シンクロと同じでニコ2にするわ。考えるの面倒くせーし。」
(ニコ2)と名前の欄に入力してエンターを押した。次に出てきたのは、スキル選択画面だった。
「マジでゲームやんか!」
思わず突っ込んでしまった。
「いいじゃねえか。やっぱシンクロオンラインと同じにしてあるってヘルプに書いてあるし。それに、新しいスキルもあるってかいてあるぞ。消えてるやつもあるっぽいけどな。」
浅賀に見せてもらうと確かにそう書いてあった。スキルを入れる為のスキルロットも、同じく3つだった。
浅賀は、シンクロと同じで、メインで長剣スキル、後の二つは鎧を着てもしっかり動けるようになる重金属装備装着スキル、シンクロには無かった近距離攻撃ブーストスキルをとった。
初期設定はこれで終了らしく、メニューウィンドウのホーム画面に来た。特に何もなく初期設定が終わったのを見ると、皆んなが初期設定を始めた。
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