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第1章「蒼天騎士は、つねに雲の上にあるべし」
第6話「クズで女たらしの辺境伯」
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(UnsplashのJunior REISが撮影)
「お前が……おれ付きの癒し手だって?」
『絶対に癒せない癒し手』が、おれの癒し手に決まった? クルティカは思わずうめいた。
丸パン男は武具室の剣や槍、盾を適当につつきながら、
「そう。きみは僕の担当」
「冗談だろ。寿命がもっと削られそうだ」
「安心して。僕は癒し手だよ」
「古龍の呪詛は、癒し手じゃあ治せない。そうだろ?」
「まあ、ねえ……」
男はもっちりした指で自分の顎を撫でる。じつにうまそうな外見だが、癒し手としては邪悪だ。なにしろ、不運しか呼ばない男なのだから。
「たしかに、すぐ効果が出る治癒呪文はないよ。古龍の呪いは『高位呪詛』だから。
でも、どこかに必ず方法があると思う。例えば、ホツェル王国の守護神、『双頭の龍』の涙を飲む、とか」
クルティカはうめいた。
「『双頭の龍』なんて、想像上の生き物だ。頭がふたつある龍なんて、突然変異でも生まれるはずがない。
おまえの根拠のない楽天ぶりは、どこから来るんだ?」
すると丸パン男はくるりと向きなおり、やわらかい指をクルティカに突きつけた。
「逆にさあ、きみの『根拠のない最悪主義』はどこから来るんだよ? 騎士団史上、最年少で騎士になった有名人じゃないか」
クルティカはぼんやりと床に突き刺さった槍を眺めた。
「……ロウ=レイも同期入団だ。1歳しか違わないしな」
「はあ?」
丸パン男、ルハラ・リデルはため息をついて見せた。
「彼女はきみの幼なじみだ。きみの入団試験についてきて偶然、合格させてもらったオマケ入団だって有名じゃん。だいたい女の子が騎士になるなんて珍しいんだ。
蒼天騎士団は、『うるわしの美女 アデム』さまが団長だから女騎士を採用したがるけど、やっぱり女じゃあ体力が足りない。物理的な能力の限界があるよ。扱える武具も限られているし」
「武具――それだ」
クルティカは身体のどこかから希望が湧いてくるのを感じた。だが、すぐに期待を封じる。
期待と願望は、判断を狂わせる。この世で信用できるのは論理と正確性だけだ。
クルティカはつねに、良くかみ合う歯車のような正確性を優先させて生きてきた。
だから、きっちりと確認しておきたい。頼りになりそうもない癒し手であっても知識はある。
「なあ。おれは今、剣を持てない呪詛を受けている。剣を持ったら黒化が一気に進んで、秒ごとに命が削られる。そうだな?」
「そうだよ」
「だけど、ほかの武具はどうなんだ?
たとえば槍。これを持ったら、やっぱり寿命は削られるのか?」
丸パン男はぷるぷると首を振った。やわらかい頬の肉が、残像みたいに白く揺れた。
「剣以外の武具は問題なく使える。龍の呪詛は強力だけど一点集中型だから。
今回の場合、問題になるのは『剣』だけ」
「ということは、槍なら使える?」
「理論的にはね」
それを聞いて、クルティカはニヤリと笑った。
「では、何の問題もない。戦士としては」
そう言うと、すばやく槍を取った。
二度、三度と槍を手の中で遊ばせてみた。右手から左手へ、左手から右手へ。そして槍を左手で持ったまま、右手を丸パン男、リデルの前に出した。
「診てくれ。右手の黒化は広がっているか?」
リデルがあらためて、じっくりと眺める。
「大丈夫みたいだ。指先から手のひらの半ばくらいまでが黒化しているけれど、それ以上は進んでいないよ」
「ということは、槍は使える。剣以外の武具は使えるんだ」
しかしリデルはクルティカを見て、気の毒そうに言った。
「槍や弓は大丈夫。だけど剣に似たものはダメだよ。レイピア(細剣)や短剣は危険すぎるね」
「使える武具が見つかれば十分だ――ん? だれだ、あれ」
クルティカは槍を抱え込んだまま、武具室の窓から王宮前広場を見おろした。
夕暮れの中、男がひとり、広場を横切っていく。
キラキラと輝く衣装は見事だが、足取りに重みがない。周囲の視線を気にして、できるだけゆっくり、威厳があるように見せかけているが、動きの流れが悪くて腰が浮いている。
だが、男がすれ違う女たちは、そう思わないようだ。みな目を輝かせて、見とれている。
金髪をなびかせた外見は、たしかに見映えは悪くないが……。
ふいに、クルティカの視界に、鮮やかな青色が横切っていった。
「え? ロウ?」
ロウ=レイの羽織った蒼天騎士団のマントが、夕風にひるがえる。マントの下からのぞく純白の裏地が目に染みるほど清浄に見えた。
危険なほどに、清浄無垢に。
ロウが若い男に近づく。微笑んでいるようだ。
クルティカの背中に、ぞわりとイヤな予感が走った。金色の太陽が沈みかけるなか、背筋のざわめきがどんどん広がっていく。
「……だれだ、あいつ?」
「ザロ辺境伯だよ。二年前に父親が死んで爵位と領地を継いだんだ。」
隣にやってきた丸パン男が言った。
「ホツェル王国の北東、『聖なる森』の向こうに広がる辺境地域の領主。年は22歳――クズの、女たらしだよ」
「クズの、女たらし……」
広場では、ロウ=レイがますます男に近づいていく。
イヤなイヤすぎる予感が、クルティカの背筋から後頭部にかけて、すさまじい速度で駆け上がった。
おもわず、長槍の柄にひびが入りかけるほど強く握りしめる。
「お前が……おれ付きの癒し手だって?」
『絶対に癒せない癒し手』が、おれの癒し手に決まった? クルティカは思わずうめいた。
丸パン男は武具室の剣や槍、盾を適当につつきながら、
「そう。きみは僕の担当」
「冗談だろ。寿命がもっと削られそうだ」
「安心して。僕は癒し手だよ」
「古龍の呪詛は、癒し手じゃあ治せない。そうだろ?」
「まあ、ねえ……」
男はもっちりした指で自分の顎を撫でる。じつにうまそうな外見だが、癒し手としては邪悪だ。なにしろ、不運しか呼ばない男なのだから。
「たしかに、すぐ効果が出る治癒呪文はないよ。古龍の呪いは『高位呪詛』だから。
でも、どこかに必ず方法があると思う。例えば、ホツェル王国の守護神、『双頭の龍』の涙を飲む、とか」
クルティカはうめいた。
「『双頭の龍』なんて、想像上の生き物だ。頭がふたつある龍なんて、突然変異でも生まれるはずがない。
おまえの根拠のない楽天ぶりは、どこから来るんだ?」
すると丸パン男はくるりと向きなおり、やわらかい指をクルティカに突きつけた。
「逆にさあ、きみの『根拠のない最悪主義』はどこから来るんだよ? 騎士団史上、最年少で騎士になった有名人じゃないか」
クルティカはぼんやりと床に突き刺さった槍を眺めた。
「……ロウ=レイも同期入団だ。1歳しか違わないしな」
「はあ?」
丸パン男、ルハラ・リデルはため息をついて見せた。
「彼女はきみの幼なじみだ。きみの入団試験についてきて偶然、合格させてもらったオマケ入団だって有名じゃん。だいたい女の子が騎士になるなんて珍しいんだ。
蒼天騎士団は、『うるわしの美女 アデム』さまが団長だから女騎士を採用したがるけど、やっぱり女じゃあ体力が足りない。物理的な能力の限界があるよ。扱える武具も限られているし」
「武具――それだ」
クルティカは身体のどこかから希望が湧いてくるのを感じた。だが、すぐに期待を封じる。
期待と願望は、判断を狂わせる。この世で信用できるのは論理と正確性だけだ。
クルティカはつねに、良くかみ合う歯車のような正確性を優先させて生きてきた。
だから、きっちりと確認しておきたい。頼りになりそうもない癒し手であっても知識はある。
「なあ。おれは今、剣を持てない呪詛を受けている。剣を持ったら黒化が一気に進んで、秒ごとに命が削られる。そうだな?」
「そうだよ」
「だけど、ほかの武具はどうなんだ?
たとえば槍。これを持ったら、やっぱり寿命は削られるのか?」
丸パン男はぷるぷると首を振った。やわらかい頬の肉が、残像みたいに白く揺れた。
「剣以外の武具は問題なく使える。龍の呪詛は強力だけど一点集中型だから。
今回の場合、問題になるのは『剣』だけ」
「ということは、槍なら使える?」
「理論的にはね」
それを聞いて、クルティカはニヤリと笑った。
「では、何の問題もない。戦士としては」
そう言うと、すばやく槍を取った。
二度、三度と槍を手の中で遊ばせてみた。右手から左手へ、左手から右手へ。そして槍を左手で持ったまま、右手を丸パン男、リデルの前に出した。
「診てくれ。右手の黒化は広がっているか?」
リデルがあらためて、じっくりと眺める。
「大丈夫みたいだ。指先から手のひらの半ばくらいまでが黒化しているけれど、それ以上は進んでいないよ」
「ということは、槍は使える。剣以外の武具は使えるんだ」
しかしリデルはクルティカを見て、気の毒そうに言った。
「槍や弓は大丈夫。だけど剣に似たものはダメだよ。レイピア(細剣)や短剣は危険すぎるね」
「使える武具が見つかれば十分だ――ん? だれだ、あれ」
クルティカは槍を抱え込んだまま、武具室の窓から王宮前広場を見おろした。
夕暮れの中、男がひとり、広場を横切っていく。
キラキラと輝く衣装は見事だが、足取りに重みがない。周囲の視線を気にして、できるだけゆっくり、威厳があるように見せかけているが、動きの流れが悪くて腰が浮いている。
だが、男がすれ違う女たちは、そう思わないようだ。みな目を輝かせて、見とれている。
金髪をなびかせた外見は、たしかに見映えは悪くないが……。
ふいに、クルティカの視界に、鮮やかな青色が横切っていった。
「え? ロウ?」
ロウ=レイの羽織った蒼天騎士団のマントが、夕風にひるがえる。マントの下からのぞく純白の裏地が目に染みるほど清浄に見えた。
危険なほどに、清浄無垢に。
ロウが若い男に近づく。微笑んでいるようだ。
クルティカの背中に、ぞわりとイヤな予感が走った。金色の太陽が沈みかけるなか、背筋のざわめきがどんどん広がっていく。
「……だれだ、あいつ?」
「ザロ辺境伯だよ。二年前に父親が死んで爵位と領地を継いだんだ。」
隣にやってきた丸パン男が言った。
「ホツェル王国の北東、『聖なる森』の向こうに広がる辺境地域の領主。年は22歳――クズの、女たらしだよ」
「クズの、女たらし……」
広場では、ロウ=レイがますます男に近づいていく。
イヤなイヤすぎる予感が、クルティカの背筋から後頭部にかけて、すさまじい速度で駆け上がった。
おもわず、長槍の柄にひびが入りかけるほど強く握りしめる。
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