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1日目/山内彩芽【公園で発見】
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「お疲れ様でした~お先に失礼しま~す」
私はいつも通り同僚に挨拶して職場をあとにした。
時計を見ると18:12
真っ直ぐ帰れば18:30ぐらいには家に着くかな?
外はもう暗い 雪があまり降らない地域だが冬場はやはり寒い
自転車に乗れば風が一層寒く感じる。
ん~さむっ
私はいつも通りのルートを自転車で帰宅
鈴鳴公園の東口まで来れば西口を過ぎて家まではあと5分ぐらい
公園は、わりと広くて400メートル四方で中央には噴水がある
冬で日も短くなって暗い公園には、人の気配は無い
私が噴水の横を通りすぎようとした時ありえない物?人?を見た
噴水から少し離れた所にベンチがあるんだけど
そのベンチの横に布団が!しかも誰か寝てるし……
恐る恐るちょっと近づいて見ると、やはり人が寝てるし~
顔は反対側に向いていたので確認は出来ないけど人だ!
ん~~生きてる?なんで外で寝てるの?
完璧不審者だよね?不審者で間違いないよね?
外でも布団だから少しは寒くないかもだけど、知らないふりして凍死されても後味悪いしな~
私はちょっと悩んでから仕方ない、警察に通報するか~
私は自転車で公園の北口を目指した。交番があるからだ
こっからだと2分ぐらいで着いた
「すいませ~ん」婦警さんいるかな~
「はい、どうしました?ん?彩芽ちゃん?」
「あっお久しぶりです。橘さん」
橘 正美さんは私の友達の恵美ちゃんのお母さんで、小さい頃からの知りあい
「久しぶりだね 彩芽ちゃん。遠くから朝とか夕方見てたけどね」
「あ~見られてましたか~何かちょっと恥ずかしいな~」
「それでどうしたの?何か落とし物?」
「あっ違います。何て言えばいいのかな?公園の噴水の近くで布団敷いて寝てる変な人がいて……ビックリしたんですけど、寒いですし知らないふりも出来なくて」
「……はぁ~年末にまた随分変な人がいたもんだな~仕方ないちょっと見に行くから案内お願いね」
「了解~」
「ちょっとだけ準備するから待ってて」
そう言って橘さんは懐中電灯を手に警棒と無線機を腰に差して、パトロール中と書いた板を持ってきた
「よし、じゃ~まず外に出ようか」
「はい」
外に二人で出た後、橘さんは扉を閉めて小さい声で「施錠よしっ」と指差し確認をしてから扉に板を掛けた
「あっ彩芽ちゃん自転車で来たんだね!じゃ私も自転車で行こうかな」
そう言って橘さんも交番の横に置いてあった自転車に乗り
「じゃ行こうか 彩芽ちゃん」
私は返事の代わりに敬礼をした
2台で現場に向かうとやっぱりいました!
外に布団敷いて寝てる人が……
「あ~~いたね!彩芽ちゃんはちょっと離れててね 変な人だから起きて何するかわかないからね」
「了解しました~」
橘さんは片手に懐中電灯反対の手は腰の警棒に手をかけながら
「警察です 大丈夫ですか?すいませ起きてください」
と声を掛けながら近づいて行ったが、寝てる人は何も反応ない
ちょっと離れた所からドキドキしながら見ていたら橘さんは寝てる人のすぐ横まで行って
「警察です 大丈夫ですか?起きてください」と再度声を掛けた
全く反応無し………
橘さんは振り返って首を降って (ダメだ)見たいなリアクションをしてから、今度は揺すって起こそうと手を伸ばした瞬間に寝てた人が動いた
橘さんもビクッ
私も「あっ」
橘さんは寝てる人の顔を至近距離で見たらしいく
さっきよりビックリした様子
中腰になっていたせいか尻もちをついた
私のいた位置からは顔は見えなかったけど、橘さんがこっちを見て幽霊を見たような顔で
「おっおっ男だ~」
「た、橘さん?え?」
橘さんは四つん這いになりながら、ちょっと離れて見ていた私の所まで来て
「た、多分男だ」
いやいやありえないでしょ?ここ男区(男性保護区)じゃないし、ましてや男区から出る時は男性保護官か警護官が一緒なはずだし……
「いやいやありえないでしょ?」
「彩芽ちゃん!一緒にもっかい確認してくれない?」
「え?大丈夫かな近づいて」
「起きる気配もしないし、男性なら力弱いから。私の後ろからね お願い!」
両手を合わせてお願いされたら断れないよ
でもお願いされなくても見たいけど
「わかりました。一緒に」
二人で恐る恐る近づいて行く
やっぱり起きる気配はないみたい
懐中電灯で顔を照らされたら普通起きない?大丈夫かな?
もう手を伸ばせば触れるぐらいまで、近くに行って顔を見た!
「男性って言うか男の子に見えるな、彩芽ちゃんどう思う?」
「……夢の人❗」
夢の人を若くしたら、こんな感じと思う顔
「え?夢の人?な、何?彩芽ちゃんの知りあい?本当に男性?」
「知りあいって言うか見た事あるってゆうか……その何て説明すればいいか……男性だと思います」
「名前とか住所とかわかる?」
「ごめんなさい、わからないです」
「そっか~これから本部に連絡とって保護して貰うつもりだけど、彩芽ちゃん後で説明してね」
私はうつむいた。 何て説明しよう……お母さんと一緒に説明しても信じて貰えないよね 多分
橘さんは私から少し離れた所まで移動してから、腰に付けていた無線機を片手に連絡をとりはじめていた
はっきりとは何を話しているかわからないけど、会話に男性保護官とか救急車とか所々聞こえてきた
私はずっと夢の人を見つめていた。本当にあの人?今目の前にいる彼は18~20ぐらいに見える
年下だよね?多分……
「彩芽ちゃん?本当に知りあいじゃないの?普通男性を見たら、こ~なんてゆうか もっと興奮しない?慣れてる感じするんだけど……」
「……ごめんなさい、上手く説明出来ないんです。今度お母さんと一緒になら」
「そっか……じゃ事情聴取は後でお家に伺うとするか 彩芽ちゃんそれでいい?」
「はい お願いします」
「あとは救急車か男性保護官が来るまで待ってて 多分あともう少しで……聞こえてきたね」
ちょっと遠くからサイレンの音が聞こえはじめた。だんだん大きな音になってくる
私と橘さんは男の子(夢の人)を見つめながら無言で救急車が着くのを待っていた
二人は少し冷静になったのか、なんで外で布団で寝てるんだろう?最初の疑問を思い出していた
公園の前に救急車が止まったみたいでサイレントが止まった
担架を持った二人の女性は青い制服だ
「あっ!男救(男性専用救急隊員)初めて見た」
二人はすぐ橘さんに状況を聞いていた
そしてやっぱり外で布団で寝てる男性を見て驚いていた
1人が恐る恐る肩あたりに手を当てて
「大丈夫ですか?起きてください」と揺すっている
全く起きない
今度は布団を軽くめくって腕を掴み手首で脈を調べて
「大丈夫 脈はあるし脈拍数も正常」
もう1人は何かの用紙に状況を書いている
そして夢の人を診ていた男救が
「では これから搬送します。こちらに男性保護官が来ますので現場の確保をお願いします」
「了解です」
橘さんは男救に敬礼して応えていた
二人はてきぱきと担架に彼を乗せ軽々しく早足で公園の出口に向かって行った
私と橘さんは姿が見えなくなるまで、無言で見送っていた
姿が見えなくなると橘さんは振り返って
「じゃ彩芽ちゃんは帰ってもいいわよ 私はここで男性保護官を待たないと行けないから あとそれから今日事情聴取に行くと思うからお母さんと待っててね」
「わかりました。今日はありがとうございました」
「うん、彩芽ちゃん教えてくれてありがとね」
私は礼をして自宅に向かった
ちょうどサイレントの音が鳴り初めて段々の遠のいて行った
私はその音を聞きながら
お母さん帰って来てるかな?ビックリするだろうな~
まさか夢の人?に会えるなんて
私はいつも通り同僚に挨拶して職場をあとにした。
時計を見ると18:12
真っ直ぐ帰れば18:30ぐらいには家に着くかな?
外はもう暗い 雪があまり降らない地域だが冬場はやはり寒い
自転車に乗れば風が一層寒く感じる。
ん~さむっ
私はいつも通りのルートを自転車で帰宅
鈴鳴公園の東口まで来れば西口を過ぎて家まではあと5分ぐらい
公園は、わりと広くて400メートル四方で中央には噴水がある
冬で日も短くなって暗い公園には、人の気配は無い
私が噴水の横を通りすぎようとした時ありえない物?人?を見た
噴水から少し離れた所にベンチがあるんだけど
そのベンチの横に布団が!しかも誰か寝てるし……
恐る恐るちょっと近づいて見ると、やはり人が寝てるし~
顔は反対側に向いていたので確認は出来ないけど人だ!
ん~~生きてる?なんで外で寝てるの?
完璧不審者だよね?不審者で間違いないよね?
外でも布団だから少しは寒くないかもだけど、知らないふりして凍死されても後味悪いしな~
私はちょっと悩んでから仕方ない、警察に通報するか~
私は自転車で公園の北口を目指した。交番があるからだ
こっからだと2分ぐらいで着いた
「すいませ~ん」婦警さんいるかな~
「はい、どうしました?ん?彩芽ちゃん?」
「あっお久しぶりです。橘さん」
橘 正美さんは私の友達の恵美ちゃんのお母さんで、小さい頃からの知りあい
「久しぶりだね 彩芽ちゃん。遠くから朝とか夕方見てたけどね」
「あ~見られてましたか~何かちょっと恥ずかしいな~」
「それでどうしたの?何か落とし物?」
「あっ違います。何て言えばいいのかな?公園の噴水の近くで布団敷いて寝てる変な人がいて……ビックリしたんですけど、寒いですし知らないふりも出来なくて」
「……はぁ~年末にまた随分変な人がいたもんだな~仕方ないちょっと見に行くから案内お願いね」
「了解~」
「ちょっとだけ準備するから待ってて」
そう言って橘さんは懐中電灯を手に警棒と無線機を腰に差して、パトロール中と書いた板を持ってきた
「よし、じゃ~まず外に出ようか」
「はい」
外に二人で出た後、橘さんは扉を閉めて小さい声で「施錠よしっ」と指差し確認をしてから扉に板を掛けた
「あっ彩芽ちゃん自転車で来たんだね!じゃ私も自転車で行こうかな」
そう言って橘さんも交番の横に置いてあった自転車に乗り
「じゃ行こうか 彩芽ちゃん」
私は返事の代わりに敬礼をした
2台で現場に向かうとやっぱりいました!
外に布団敷いて寝てる人が……
「あ~~いたね!彩芽ちゃんはちょっと離れててね 変な人だから起きて何するかわかないからね」
「了解しました~」
橘さんは片手に懐中電灯反対の手は腰の警棒に手をかけながら
「警察です 大丈夫ですか?すいませ起きてください」
と声を掛けながら近づいて行ったが、寝てる人は何も反応ない
ちょっと離れた所からドキドキしながら見ていたら橘さんは寝てる人のすぐ横まで行って
「警察です 大丈夫ですか?起きてください」と再度声を掛けた
全く反応無し………
橘さんは振り返って首を降って (ダメだ)見たいなリアクションをしてから、今度は揺すって起こそうと手を伸ばした瞬間に寝てた人が動いた
橘さんもビクッ
私も「あっ」
橘さんは寝てる人の顔を至近距離で見たらしいく
さっきよりビックリした様子
中腰になっていたせいか尻もちをついた
私のいた位置からは顔は見えなかったけど、橘さんがこっちを見て幽霊を見たような顔で
「おっおっ男だ~」
「た、橘さん?え?」
橘さんは四つん這いになりながら、ちょっと離れて見ていた私の所まで来て
「た、多分男だ」
いやいやありえないでしょ?ここ男区(男性保護区)じゃないし、ましてや男区から出る時は男性保護官か警護官が一緒なはずだし……
「いやいやありえないでしょ?」
「彩芽ちゃん!一緒にもっかい確認してくれない?」
「え?大丈夫かな近づいて」
「起きる気配もしないし、男性なら力弱いから。私の後ろからね お願い!」
両手を合わせてお願いされたら断れないよ
でもお願いされなくても見たいけど
「わかりました。一緒に」
二人で恐る恐る近づいて行く
やっぱり起きる気配はないみたい
懐中電灯で顔を照らされたら普通起きない?大丈夫かな?
もう手を伸ばせば触れるぐらいまで、近くに行って顔を見た!
「男性って言うか男の子に見えるな、彩芽ちゃんどう思う?」
「……夢の人❗」
夢の人を若くしたら、こんな感じと思う顔
「え?夢の人?な、何?彩芽ちゃんの知りあい?本当に男性?」
「知りあいって言うか見た事あるってゆうか……その何て説明すればいいか……男性だと思います」
「名前とか住所とかわかる?」
「ごめんなさい、わからないです」
「そっか~これから本部に連絡とって保護して貰うつもりだけど、彩芽ちゃん後で説明してね」
私はうつむいた。 何て説明しよう……お母さんと一緒に説明しても信じて貰えないよね 多分
橘さんは私から少し離れた所まで移動してから、腰に付けていた無線機を片手に連絡をとりはじめていた
はっきりとは何を話しているかわからないけど、会話に男性保護官とか救急車とか所々聞こえてきた
私はずっと夢の人を見つめていた。本当にあの人?今目の前にいる彼は18~20ぐらいに見える
年下だよね?多分……
「彩芽ちゃん?本当に知りあいじゃないの?普通男性を見たら、こ~なんてゆうか もっと興奮しない?慣れてる感じするんだけど……」
「……ごめんなさい、上手く説明出来ないんです。今度お母さんと一緒になら」
「そっか……じゃ事情聴取は後でお家に伺うとするか 彩芽ちゃんそれでいい?」
「はい お願いします」
「あとは救急車か男性保護官が来るまで待ってて 多分あともう少しで……聞こえてきたね」
ちょっと遠くからサイレンの音が聞こえはじめた。だんだん大きな音になってくる
私と橘さんは男の子(夢の人)を見つめながら無言で救急車が着くのを待っていた
二人は少し冷静になったのか、なんで外で布団で寝てるんだろう?最初の疑問を思い出していた
公園の前に救急車が止まったみたいでサイレントが止まった
担架を持った二人の女性は青い制服だ
「あっ!男救(男性専用救急隊員)初めて見た」
二人はすぐ橘さんに状況を聞いていた
そしてやっぱり外で布団で寝てる男性を見て驚いていた
1人が恐る恐る肩あたりに手を当てて
「大丈夫ですか?起きてください」と揺すっている
全く起きない
今度は布団を軽くめくって腕を掴み手首で脈を調べて
「大丈夫 脈はあるし脈拍数も正常」
もう1人は何かの用紙に状況を書いている
そして夢の人を診ていた男救が
「では これから搬送します。こちらに男性保護官が来ますので現場の確保をお願いします」
「了解です」
橘さんは男救に敬礼して応えていた
二人はてきぱきと担架に彼を乗せ軽々しく早足で公園の出口に向かって行った
私と橘さんは姿が見えなくなるまで、無言で見送っていた
姿が見えなくなると橘さんは振り返って
「じゃ彩芽ちゃんは帰ってもいいわよ 私はここで男性保護官を待たないと行けないから あとそれから今日事情聴取に行くと思うからお母さんと待っててね」
「わかりました。今日はありがとうございました」
「うん、彩芽ちゃん教えてくれてありがとね」
私は礼をして自宅に向かった
ちょうどサイレントの音が鳴り初めて段々の遠のいて行った
私はその音を聞きながら
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