妻の望みは………貞操逆転世界

クロハナ

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3日目/三神優子【要望】

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「ちょっと待ってください!」


私達が目的を済ませ席を立とうとした時、高木春奈が呼び止めてきた。


「はい、どうしました?」

私は内心ちょっとドキドキしていた。まさか気づいたのか?

先程のサインで、国としての口止めに……


「国としていろいろあるのは、何となく理解できます。あなたが言った公園での件も変更できます。ただ、私が1番聞きたいのはあの男性は無事だったでしょうか?」


あぁ 自分の仕事にやりがいと誇りがあるのだろう。

私はちょっと感動した。


「えぇ 大丈夫です。まだ詳しい検査はこれからですが、元気そうですよ。安心してください。」


「そうですか、教えて頂きありがとうございます……」


ん?何か急にモジモジし始めたけど、何か他に聞きたい事あるのかな?


「他に何か聞きたい事でも?答えられる事なら何でもいいですよ?」


「よ、要望があるんですが……」


ん?早速?何だろう?


「どのような要望でしょうか?」

高木春奈さんは、恥ずかしそうに


「わ、私どうしても子供が欲しいんです。20歳の時も25歳の時も、すぐに人工受精しました。今も再申請してるんですが、順番がこなくて……」


私はすぐに彼女がどうして貰いたいかわかった。今の私達女性は子供が欲しくても2回ぐらいしかチャンスがないのだ。

欲しい理由も、[生きた証が欲しい]とか[一人で年老いて行くのが嫌]など様々だ。


「順番を融通して欲しいと?」


「いや あの、彼の子供が欲しくて……無理ですか?」

彼?え?優輝君の?順番を飛び越して男性を指名?


「いや 無理とゆうか、彼に聞いてみないと」


高木春奈さんと私が話しているのを、黙って聞いていた丸井響子さんが


「彼の子供なら、私も欲しいです。先輩だけとかずるいです。」


いやいやずるいとかの問題の前に、彼の気持ち次第なのだが……


「分かりました。彼に頼んでみますが、どうなるかはわかりませんよ?だめだったらどうします?」


高木春奈と丸井響子は、こそこそと相談を始めた。

仕方ない待つか……

しばらくして、結論が出たらしく丸井響子さんが


「もしだめなら、1日彼とデートしたいです。おみやげ付で」


デート?おみやげ?


「それも、彼次第ですから!おみやげって何ですか?」

二人は恥ずかしそうに

「彼が着ていた服を」


服?優輝君の服……オークションに出したらいくらの値がつくのだろう

私も欲しいかも……

そんな事を考えていたら、遠野が耐えかねたのか


「いい加減にしてください!大人しく聞いていれば、国に対する要望を聞いているんです!まるっきり優輝君だけに要求してるみたいじゃないですか!私だって出来る事なら優輝君の子供も服も裸も欲しいし見たいのに」


え?遠野……お前そこまで……って優輝君の名前連呼して

だめだろそれは……


「遠野、後で話がある。わかったな」


遠野も我にかえったらしく、シュンとして頷いた。

二人も言われた意味がわかったらしく、落ち込んでいる。


「とりあえず先程の件は、ちゃんと彼に確認してみますから、彼にではなく国に対しての要望も考えておいとください。まだ時間はありますから」


私は連絡先を教え、消防署を後にした。

帰りの車の中で遠野を注意したが、まだ病院で私と井川だけ裸を見た事を根にもっているらしいので、特別に優輝君に何か貰えないか聞いてみる事にして納得させた。

部下の不満やストレスの管理も上司の務めなのだ。


誰か私のストレスも解消してくれないだろうか………

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