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6日目/山内彩芽【食事会③】
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私は三神さんの[子作り]の言葉で固まっていた。
だって身近でした事ある人なんて聞いた事ないし、有名な鈴鳴家では結婚してするみたいだけど、私にしてみれば何処か遠い国のお話だし……
それに三神さんには悪いけど、お母さんと同じぐらいの年齢だし……子作りは厳しいと思うんだけど……
初めに口を開いたのはお母さんだった。
「まさか……行為が目的なの?」
お母さんは顎に手をあてて呟くように言った。
行為が目的?
「正美さん!どういう事なの?」
お母さんが正美さんに聞いていた。
うん!私も知りたい。
「え?い、いや私も聞いてないわよ。何か隠していると思ってかまをかけてみたけど……まさか…ね。」
正美さんもまさか子作りなんて話しに出るとは思ってなかったみたいで、困惑しているみたいだった。
「三神さんの妄想?」
あ~そっか、お母さんは三神さんの妄想か何かと思ったのかな?お酒も入ってるしね。
「妄想……いえ優子は妄想とか言わないわ。多分事実なんだと思うわ、根が真面目だから。でも……私もどこまで話していいのかわからないけど、今回優輝に関わった人は貴女達意外にも2人いるの。その人達にも今回のように機密保持と謝礼の説明をしたと聞いたわ、そして謝礼の内容が優輝君の子種を貰う事になって困ったと聞いていたけど……子作りの話は今日が初めてだわ。」
正美さんは困惑した様子で考えていた。
「ねぇねぇ、優子さんの今回の仕事の報酬がそれなんじゃないの?」
固まっていた恵美ちゃんも元に戻り、思った事を聞いていた。
「報酬?男性保護官は普通に守秘義務があるから特別に報酬を貰うような事はないわよ。それに国から直接優輝君に、子作りしてなんてそんなお願い出来な……い…………え?まさか……国じゃなく優輝君個人から頼まれた?」
また正美さんは考えてこんでしまいました。
「ねぇねぇ、とりあえず優子さん寝ちゃったよ?どうすんの?お母さん面白がってイッキに飲ませるんだもん。」
さ、さすが恵美ちゃん!私なんて今も混乱してるのに……
「そ、そうね、とりあえずそこのソファーに寝かせましょ。」
それから私達は三神さんをソファーに運び、そのままテーブルの上を片付けてからお茶を入れて残っていた酔いを冷ました。
「ふ~、とりあえず優子が最後に言った事は聞かなかったって事でお願いします。多分明日になれば言った事も覚えてないと思うの、さすがに知らない振りは出来ないからそれとなく聞いて確認してみるけど。あと、話が途中になってしまっていたけど、優輝君の事は秘密厳守でいいわよね?」
と、正美さんが私達に聞いてきた。
「私は、彩芽から聞いただけだから特に誰にも言う気がないからいいわよ。謝礼も遠慮しておくわ、ただ彩芽が面会する時に同席の許可だけお願いしようかしら。」
流石です、お母さん!しっかり同席の許可をここで頼むなんて…
「了解しました。後で優子に聞いてみるわ。あと彩芽ちゃんは?」
「わ、私も秘密にします。」
うん、優輝君が困るのは嫌だから秘密でいいと思う。
「了解しました。ただ彩芽ちゃんは発見者だから何かしら謝礼は受け取って貰う事になると思うから、覚えておいてね?」
とりあえず私は頷いておいた。謝礼の事はよくわからないし、何か貰えるのかな?
「ねぇねぇ次あたしの番!」
待ってましたとばかりに手をあげてる恵美ちゃん。
「恵美はもちろん秘密守るわよね?あと図々しく謝礼も欲しいとか言わないわよね?お母さんと優子の立場とか娘としてよくわかっているわよね?」
あっ!怖い……正美さんの口調がとても強く感じます。
「え~~~酷くな「わかっているわよね?」」
正美さんが恵美ちゃんの顔に近づいて…こっちからだと顔が見えないけど、多分怖いだろうな~恵美ちゃん。
やっぱり怖かったらしく、恵美ちゃんは口をパクパクさせてから首を縦に何回も振っていた。
それから三神さんの「子作り」発言の事に関しては、正美さんから後ほど調べて?尋問?して教えて貰う事になった。
その後、面会の日を3日後にしたいけどいいかなって聞かれた。
私は「え~と明日職場に頼んでみます。多分午後からとかなら早退出来ると思います。お母さんは大丈夫?」
「ん~お母さんは大丈夫よ!うちの職場はね結構融通きくから。昔、彩芽が具合悪くなって早退するとかよくあったもの。」
そして面会は3日後の午後3時に決まった。
場所は決まっていたみたい、鈴鳴病院の男性科の面会室。
入院期間中に安全な造りの面会室を使うのが一番いいだろうとの判断らしい。
会って上手くお話しできるかな?
やっぱり記憶喪失で覚えてないかな?
夢のお話したら記憶が戻ったりしないかな?
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