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8日目/岡崎優輝【連絡】
しおりを挟む朝から悩んだ件は、とりあえず風呂で出来るんじゃないかという結論に達した。
後の問題は肉体的には若返って息子が元気なのだが、精神的には46歳……妄想力も想像力もなくなって何かしらの材料・・が必要な事かな……端末を持って風呂?浴槽に落としたり、ベッドホンが抜けて風呂場で音が反響したりしたら大変な事になるが……
まっ、とりあえず悩むのはやめにしてそろそろ電話でもしようかな。
俺は電話帳に登録してある、岡崎静子さんに電話をかけた。
ちょっと緊張するが、退院の日の事とかどんな家で部屋はどんな感じとか聞ければ聞きたいしな。
「はい、もしもし」
「あっ!もしもし、おはようございます。優輝ですが今、大丈夫ですか?」
「あらあら♪優輝君おはよう。今?大丈夫よ、どうしたのかしら?」
突然電話したのだが、静子さんは驚くとかしないで普通に話してくれた。
「え~と頂いた端末の設定や登録をしまして何とか使える様になったので、連絡してみました。あ、後ちょっと気になる事があって教えて欲しいんですが、いいですか?」
「あらあら♪もう使える様になったのね、凄いわね。それで教えて欲しい事とはなにかしら?」
「え~と3日後の明後日の退院の事なんですけど、何時頃退院するのかな~って?後、退院してからお店とかに寄れないかな~って」
本当は家とか部屋の事も聞きたかったのだか、とりあえず退院の事とお店に寄れるかだけ聞いてみた。
「あらあら♪私ったら面会の時に伝えるの忘れていたのね……歳かしら。退院はお昼ご飯食べてからする予定で、移動の時にお店に寄るのは今からだと無理だと思うわ。こちらにもお店とかあるから着いてから行きましょうね。」
今からでも無理?病院から駅に向かう途中にちょっと寄りたいだけなんだけど何か理由があるんだろうか?
今からあまり我儘を言うのもどうかと思ったので俺は
「あっ、わかりました、すいません何からなにまで」
「あらあら♪約束したでしょ?私がお世話したいの、だから気にしないでいいわよ。」
や、約束……
静子さんから[約束]ってキーワードを聞くとどうしても過去のあの件を思い出してしまう。
もうハッキリ言ってトラウマになっていた。
「りょ、了解しました。」
そうして聞きたい事の半分も聞けないで、俺は会話を終わらせて電話を切った。
静子さんの最後の言葉で俺は精神力をごっそり持っていかれて、30分ぐらいベッドの上で過去の記憶が蘇り恥ずかしさに悶えた。
やっと平常心が戻ってきたので、予定していた三神さんに電話をしてみた。
知らない番号からでも出てくれるかな?
コール音が3回4回5回と数えて6回目で
「はい、もしもし?」
あぁやっぱり知らない番号から電話がきたから怪しんでるんだろうな。
「あっ!もしもし、おはようございます。優輝ですけど今、大丈夫ですか?」
「え?…………………………………………………………………ゆ、優輝君?」
あれ?凄く困ってる?仕事中かな?忙しかったのかな?
「はい、あっ!あの仕事中で忙しかったですか?」
「い、いや、だ、大丈夫だ。」
大丈夫?言葉詰まってますけど……話難い状況なのかな?
「え~と、退院してからお世話になる岡崎静子さんから端末を頂いたので、番号教えておこうかと思って。この番号登録しておいてくれます?」
「……………番号?」
あぁやっぱり今、番号とか言われても登録とか出来ない状況なのかな。もしかして護衛中?
「はい!俺の端末の番号です。あと、遠野さんと井川さんにも教えてといてくれませんか?」
「………………なぜだ?」
いや、[なぜだ?]って言われても……端末持って浮かれてるのもあるけど、わざわざ病院までいろいろと報告とか来て貰うのも悪いし……って何に対して[なぜだ?]なんだろ?
ん?今でなくても後ででもいいだろう?なぜだ?って事かな?
ヤバっ何か言い訳考えないと……
「いや、あのすいません。え~と退院したら遊びに行こうって………あれ?もしかして社交辞令でした?」
あれ?何か冷や汗出てきた。俺一人何か空回りしてる?
「うっ、あっ!も、勿論行こう!今すぐにでも行きたい。」
そんな心配をしていたが、三神さんは先程とは違いすぐに冗談を交えて返事をしてくれた。良かった。
「いや、いや今すぐは無理ですって!(笑)まだ退院もしてないんですから」
「あはは、そうだ!そうだった。まだ退院してなかったな」
おっやっといつもの三神さんに戻ったみたいだ。警護中じゃなかったのかな。
「はい、三神さんが冗談言ったの初めて聞きましたけど面白かったです。退院して落ち着いたら都合のいい日とか連絡しますんでお店とかお願いしますよ?」
「あぁ、任せておいてくれ。」
「はい、あと明後日の午後に退院しますけど、何か手続きとかまだありますか?」
「いや手続きとは書類は全てこちらで処理している途中だ、優輝君のサインとかはいらない物ばかりだから大丈夫…………あっ!……………だ、大丈夫だ。」
「ん?どうかしました?」
何か思い出したのかな?最後変な感じだったけど
「いや、その……気が向いたら………あれを……その書いて………渡してくれると嬉しいんだが……」
「はい?」
何か言ってるみたいだけど、声が小さくて理解出来なかった。
「いや何でもないんだ気にしないでくれ。」
「はあ、何かよくわかりませんがわかりました。じゃお二人にも伝えてくださいね」
俺は当初の予定通り用件を伝えたので、電話を終わらせた。
後は……友則君か
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