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8日目/岡崎優輝【正解は?】
しおりを挟む「そ、それでは質問を始めます。優輝様は走れますか?」
はい?
何を言ってるんだろう?勿論走れるに決まってるし………ま、まさか鈴鳴家まで走れるか聞かれているのか。
人間を辞めている警護部は警護対象まで鍛える気か?………と、とりあえず聞いてみるか。
「走れると思いますけど、何㎞ですか?」
「……………はい?」
何言ってんの?見たいな顔をされた。やっぱり何十㎞とかの距離だったみたいだ。
「す、すいません、少し走れます。」
「は、はい、分かりました。では次の質問です。女性をどう思いますか?」
はい?また唐突な質問がきた………
「え~と………優しく接しないといけないと思いますし、守れるなら守りたいですね。」
「…………………はい?」
また何言ってんの?みたいな顔をされた………くっ、何て答えれば正解なんだ。
も、もしかして男が好きか、女が好きかみたいな質問なのか?
「え~と、女性が好きです。出来れば結婚して子供に囲まれて幸せに暮らしたいです。」
今度はどうだ?
「ひゃい、わ、わかりました。で、では次の質問は高い所や狭い所暗い所など怖いと思いますか?」
あれ?噛んだ?顔赤い?とりあえず正解なのかな。
それで次は高所恐怖症とか閉所恐怖症とかの事かな?それなら大丈夫だ。
っと………まてよ、も、もしかして飛行機からパラシュートとかで降下とかの事じゃないよな?
「あの~高い所ってどのくらいの事ですか?」
「は、はい。ヘリや飛行機などの事です。」
うわっ!やっぱりパラシュートありなのか?
「わ、わかりました。ヘリには乗った事がないのでわかりませんが、飛行機は大丈夫です。ただ降りるのは怖いです。」
「は、はい。え?降りる時が怖い?………あ~わかりました。それでは次で最後の質問です、移動する時間はどのくらい我慢できますか?」
どうやら理解して貰えてみたいだ。良かったパラシュートなんて絶対に怖いに決まってるし……
これで最後の質問か、うん!普通に答えても問題なさそうだな。
「え~とあまり距離がある時は、1時間に1回とか休憩を入れて貰えれば大丈夫です。」
ど、どうだ?……よし!何言ってんの?みたいな表情じゃない。正解みたいだ。
「は、はい、わかりました。質問は以上です、何か質問等希望などありますでしょうか?」
「いえ、特には思いつかないんですが、初めて外に出るんでよろしくお願いします。」
俺はそう言って頭を下げてから、永島さんを見ると驚いた顔をしていた。なんで?
「あ、あの優輝様初めて外に出るとは、どういう事でしょうか?」
「あれ?聞いてないんですか?」
あっ、静子さんか……また忘れたのかな?
「はい。一応静子様から優輝様の簡単な紹介を書類で頂きましたが、入院の理由や過去の事などは一切情報の掲示はありませんでした。もしよろしければ病院のカルテなど拝見してもよろしいでしょうか?我々も警備するに辺り警護対象の健康状態は把握しておきたいので。」
「あぁ、そうですよね。勿論いいですよ。」
「ありがとうございます。後事後報告となりますが、今回の打ち合わせを記録しているのですがよろしいでしょうか?勿論、カルテも記録も個人情報として機密扱いとさせて頂きます。」
え?録音してたの?
まっ、変な事も言ってないし大丈夫かな。
「はい、いいですよ。問題ないと思います。」
「本当にありがとうございます。………あ、あの最後に一つ質問よろしいでしょうか?」
なんかモジモジして聞いてきたけどなんだろ?
「はい、何でしょう?」
「も、もしかして優輝様は鍛えていらっしゃるんですか?」
おっ!わかる?高校の時カッコイイかと思って鍛えたんだよな、腹筋とか自慢だったもんな~俺は自慢気に片腕を挙げて力こぶを作って
「やっぱりわかります?筋肉ついてた方がカッコイイですよね?腹筋とか自慢なんですよ♪」
腹筋が見える様に服をまくりあげてぺチと叩いて見せた。
自分の腹筋から視線を永島さんに戻すと………
隣にいた佐々木さんに支えられて、鼻血を出して幸せそうな顔で目を閉じている永島さんが………き、気絶?病気?
「だ、大丈夫ですか?永島さん、病気か何かなんですか?」
佐々木さんが首を横に振り、優しく永島さんを軽々抱き上げた。
そして俺の方に近づいて来て、小さな声で
「……………ライバル………………………負けない」
はい?
佐々木さんは軽く頭を下げてから面会室から出て行った。
1人残された俺は何が何だかわからないせいで、しばらく椅子に座ったまま動けなかった。
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