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8日目/岡崎優輝【警備部の方との面会】
しおりを挟むさっき昼食を持って来てくれた武ちゃんと、電話番号の交換を済ませのんびりカレーライスを食べていた。ちなみにB定食はシチューだった。
食べ終わり食器を片付けて、病室でまったりしていると満腹感と晴れた暖かさもあり眠気が……しかし2時から面会の予定があるし今から寝て寝坊する訳にはいかないしな………
何か眠気の覚める事ないかな?
あっ!そうだ、警備部の事でも調べてみるかな。
噂だと凄い人達みたいだけど………まさか皆筋肉ムキムキ?
早速端末で[鈴鳴家警備部]と検索してみると………
おっ!ホームページあるのか。ん?あっ、[鈴鳴家専属の警備会社]一応会社なんだな。え~と何なに………[警備部は殉職覚悟がモットーで常に100名が命を懸けて鈴鳴家の方々をお守りしております。]凄い覚悟だな……!え?今までの殉職者数………27人。
「いるんかよ本当に!」
え~と活動期間?ん?営業時間とかじゃなくて?[年間360日休み5日あり]
「5日しかないんかい!」
え~とあとは………[警備部は隊長1名、副隊長1名、班長3名(A.B.C.各1名)、A隊員29名、B隊員29名、C隊員29名、暗殺隊8名]ふ~ん、A.B.Cってわかれているのか………
「暗殺って言っちゃっていいのかよ!」
はぁ 何か疲れてきたけど………他には………[年4~5回の侵入者、襲撃有り、毎日緊張感のある職場です♪]
一応突っ込むか………
「普通そこ!ボーナス2回有りとか毎日笑顔の絶えない職場です♪とかだろうが!音符いらないだろ!」
はぁ はぁ はぁ おかげで睡魔飛んだけどさ。
もう違う所見よっと………[警備部の噂検証]おっ!
どれどれ、[噂その1 警備部が外国人部隊100人を5人で撃退した件]あ~友則君が言ってたやつか……
[検証その1 逃げ出せた外国人部隊の1人からの証言 『我々は80人で4方から攻めた。各20名でだ。鈴鳴家の警備は多分、北、東、西に各10名程だったと思う、正面入口には2人だった。私は正面入口部隊だったが2人しかいないと分かり任務は成功したとさえ思った 。しかし………私以外皆やられた………今でも何があったかわからない。我々が突撃しようと入口の前20㍍程に近づくと警備の1人が突然消えた………消えたんだ!それからはよくわからない………仲間の悲鳴が次々と………それでも任務を遂行する為に私は進んだ。入口の警備に向かい何発かの銃弾を………絶対当たったはずなんだ……動かない的に外す訳がない。防弾チョッキを着ているのは想定してあったから心臓の他、頭と右腕と左足、4ヶ所を狙う決まりだった。
普通は倒れるはずなのに……倒れなかった。
それどころか向かってきたんだ………何も武器を持たないで……私は殴られ吹っ飛ばされて、その後は覚えていない。気がつけば草むらにの中にいた。周りに誰もいなかった………仲間も……警備の者も……私は逃げた。隠れ家に戻ると私以外にも生残りがいた……北に攻めた生残り1名、東に攻めた生残り1名、西に攻めた生残り2名。
80人もいた部隊は5人しか残らなかった。』との話でした。検証の結果、数などの違いがあるが撃退した事は真実!]
……………え~と、突っ込む?いやもういいでしょ。
とりあえず最強な人達が守ってくれるみたいだな……人間辞めていそうだけど………
おっ!面会まであと15分ぐらいか。
そろそろ行こうかなっと思いベッドから起き上がると、病室をノックする音が聞こえた。
「優輝君、起きてる?そろそろ面会の時間よ」
廊下から武ちゃんの声がした。多分心配して様子を見に来てくれのかな。
「は~い、今から行きま~す」
返事をしながらスリッパを履き、病室から出ると。
やはり武ちゃんが待っていて、二人で面会室に向かって歩き始めた。
「もう、面会に二人来ているわよ。」
「はぁ 早いですね、もう入ってるんですか?」
「入室は10分前から認められてるから、そろそろ入る頃ね。」
「俺も、もう入っていいんですよね?」
「勿論、いいわよ。」
了解の意味を込めて頷いた、面会室にはすぐに着いた。
どんな人達が中にいるんだろ?緊張しながらドアを開けてはいった。
「失礼しま~す」一応小さい声で言いながら入ると、ちょうど1人が椅子に座ろうとしていた………うわっ!隣の人背高い!
190越えてるんじゃ……と驚いていると、二人の女性も俺に気付き驚いているみたいだった。
俺は緊張しながらも、中央の透明な仕切り板の前の椅子に座った。座ろうとしていた女性も座り、俺にお辞儀をした。
「は、初めまして鈴鳴家警備部永島薫です。隣にいるのが佐々木望美です。」
随分、声が小さい人だな。もしかして男の人苦手?いやこっちの世界で苦手とか聞いた事ないし地声から小さいのかな。
「こちらこそ、初めまして岡崎優輝です。退院の時警護して頂けるようでありがとうがざいます。」
ん?また驚いた感じがしたけど、気のせいかな……
「い、いえ虎太郎様からの依頼ですし、鈴鳴家、岡崎家の方々をお守りするのが、私達の仕事ですから。」
「あっ、虎太郎さんからの依頼だったんですね。てっきり静子さんが頼んでくれたんだと思ってました。」
「い、いえ虎太郎様が依頼されましたが、警護の詳しい計画は静子様が判断される事になっております。」
本当に声小さいな~もっと近寄らないと聞き逃しそう。
俺は少し顔を透明な仕切り板に近づけて話した。
「そうだったんですか……それで打ち合わせと聞いていますけど、どんな風にするんですか?何分なにぶん初めての事なので。」
あれ?また驚いた気が……あれ?なんで離れるかな。
「そ、その、と、とりあえず優輝様を警護するのは、こちらも初めてですので簡単な質問に答えて頂きたく……よろしいでしょうか?」
おぉ、警護にもいろいろあるんだな。何か楽しそうでドキドキしてきた。
「はい、何でも聞いてください!それでどんな質問なんですか?」
あれ?何か固まって顔引きつって口の横ピクピクしてる。なんか変な事言ったっけ?
「な、何でも……い、いや……そ、それでは答えられる範囲で正直に教えてください。本当でなければ警備の計画に大幅なトラブルが起きるかもしれませんので。」
おお、何か本格的。面白いな~
「はい、了解しました。」
あっまた口の横ピクピクしてる……何だろこの人?と見ていると
永島さんはこちらを見たまま左手を挙げたると、隣の佐々木さんはいつの間にか準備していた紙とポールペンをその手に渡した。
「そ、それでは質問を始めます。優輝様は走れますか?」
はい?
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