妻の望みは………貞操逆転世界

クロハナ

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9日目/岡崎優輝【運命の面会④】

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※※※※※ある世界から※※※※※






「あれれ?私のせいだってバレちゃったかな?ゆう君鈍感だからバレないと思ったんだけどな~」


「え?流石に鈍感な優輝君でもあれだけ聞けば解るでしょ?」


二人は小さな空中に浮かぶ鏡のような物を見ていた。

写っているのは面会室にいる岡崎優輝。


「それで彩さん、これからどうするの?」


「え?何が?」


「え?………いや彩芽ちゃんに夢で過去を見せて、あの世界での彩さん似の子との間に優輝君との子供を作らせる計画なんだよね?出会いはしたけど進展して子供作るかな?」


「大丈夫!彩芽ちゃんには夢でゆう君の扱い方教え込んだし、20個ぐらい弱み的な物を教えてあるから。」


「うわっ酷い………優輝君も大変だね~。」


顔を手で隠して哀れむ朋子を気にせず、面会室の優輝に話し掛けるように彩は呟いた。


「たっくさん子供作って見せてね♪」







※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






ゾクッ


俺は一瞬で体温が下がってしまったかのような感覚に強烈な寒気に襲われた。

何か間違ってはいけない気がする………


それにしても彩芽さんから聞いた内容だと

多分、いや十中八九俺に起こった現象は彩の仕業だろうな。

あれ?朋子おばさんも関与してそうだけど元の世界では健在だったけど……

あっそっか!こっちは未来になるから元の世界では朋子おばさんも亡くなってるのか………滅茶苦茶だな。

とは言え彩が彩芽さんに見せた夢の内容が気になる。


彩芽さんが夢から感じとった意志はどう解釈すればいいのだろう?

近くで見守る?いや微笑んで欲しい?

近くで微笑んで欲しいとなれば一緒に暮らす………結婚?

彩なら俺の考えや行動など全てお見通しなはず………

素直に彩に恨まれたりしてなかったのは嬉しいが、彩は目的の為なら手段は選ばない性格だ。その上誘導も上手い………何度嘘がばれた事か………


彩芽さんは12年も夢で俺を見ていたと言っていたが、彩の事だ思考も俺に対する気持ちも誘導したに決まってる。


どうする?


正直、彩の事は愛していたが同じだけ怖い………まして亡くなってからも相変わらず目的の為には手段を選ばない性格らしい。

一体あの世で何をしたんだろう………


優輝は腕を組み頭を悩ませていた。


それを不思議そうに見つめる彩芽。その隣では彩芽の母が優輝の悩ましげな表情に顔を赤らめ息も荒く理性が限界に到達しそうだった。

透明な板越しだったとしても彩芽の母は生まれてこれまで、こんなにも至近距離で男を肉眼で見た事も無い。それに先程から漂う男の匂い………先程の泣く姿には母性本能を刺激され、今は悩ましげな表情だ。

抱き締めて匂いを嗅ぎたい!舐めてみたい!


ドウシテ ワタシハ ガマンシテイル?


ウッ


彩芽の母は意識を無くした………いや意識では無く思考力だった。



面会中だった事も忘れ考えていたら突然彩芽さんのお母さんが立ち上がった。


「ん?」


なんだろう?相変わらず息が荒い様子だけど、あれ?目が………

なんか怖いんですけど?

隣に座ってた彩芽さんも突然の事で固まっているみたいだし………そんな呆気にとられた感じで見ていると、彩芽さんのお母さんが俺に向かってゆっくり手を腕を伸ばしてきた。


そして突然俺に突撃してきた。


バン


大きな音がして仕切り板がグワングワン揺れている。

もちろん透明な仕切り板があるから俺は大丈夫だったのだけど、彩芽さんのお母さんは思いっきりぶつかって逆に跳ね返されたように後ろに飛ばされた。


「うわっ」


あまりに迫力がある突撃に情けなく驚いて声をあげてしまった。

跳ね返されたお母さんは気絶したのか動かない。


「お、お母さん?…………………お母さん!大丈夫?」


やっと状況が解ったのか彩芽さんは、お母さんに近寄り声を掛けていた。あからさまに頭部に衝撃があったのだから揺らしたりはしてないみたいで俺は安心した。

ヤバそう?医者呼ぶ?こっちからは少ししかお母さんの姿は確認出来ない。

そんな状況で様子を伺っていると


「イタタタ、入ってすぐに痛いとか酷くない?」


頭に手を当て起きた彩芽さんのお母さん?何か急に雰囲気が変わった気がするのだけど………頭の打ち所悪かったかな?

彩芽さんは急に起き上がったお母さんの様子から心配になったのか


「お、お母さん大丈夫?」


と肩に手を掛け顔色を伺っていた。

肩に手を掛けられて気が付いたお母さんは彩芽さんを見て


「おっ!彩芽ちゃん!リアル彩芽ちゃんだ~~~」


いきなり彩芽さんに抱き付いた!固まる彩芽さん。

見ている俺も母と娘のいきなりの包容シーンになぜ?と困惑していると、彩芽さんのお母さんパッと俺を見て


「ゆう君!久しぶり~」と手を振ってきた。


ゆう…君?………まっ、まさか………あ、彩?俺をそんな風に呼ぶのは彩だけだ。


「ん~まさか会って直接会話出来るとは思わなかったけど、彩芽さんのお母さんが気を失ったから出来るかな~って軽い気持ちで憑依しちゃいました。」


「憑依?もしかして………あ、彩?」


「うん」


いやそんな簡単に返事されても


「本当に彩か?随分テンション高めだけど………酒飲んでないよな?」


「そうかな?飲んでないよ。ほらあの世って苦しいのとか一切無いから………あとどうやって私が彩だって証明する?」


「え?いや証明とか出来るの?」

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