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第一章 幼少期編
閑話 ガリウス=テイルフィラー
しおりを挟むスキルレベル3に必要な熟練度を十万から一万に変更致しました。
それに伴い、内容を一部変更いたしました。
大きな流れは変わっておりませんので、読み返しは不要です。
申し訳ありません。
アルフォンス=テイルフィラー
言語理解2 ステータス2 契約魔法1
主従契約者
ライム 消化吸収1 変身1 分裂1
契約者
マリアンヌ=テイルフィラー 光魔法3
フィリップ=テイルフィラー 魔力消費軽減3
フォルコ 暗殺術3
ミリー 暗視2
……
ピア 調理2
……
リドリアーヌ=リスパーダ 光魔法3
ヒルデガンド=リスパーダ=ブリオン 魔力付与2
ジャックス 超回復2
ソフィーネ 魔力視3
マクセル=ガーディン 土魔法4
ダリン=ダヴィンロード 風魔法2
◇🔶◇🔶◇
熱気が身体に纏わりつく寝苦しい夏の夜。
私は寝室に忍び込んだ存在に気付き、声を掛ける。
「ティナか?」
「……はっ」
「首尾はどうだ?」
「ガリウス様からのご命令道り、フィリップ以下別邸の者らの監視及び偵察は続けております。が、向こう側にも腕の立つものが何名かおり、中々思うようにいかず……」
私の問いに気まずそうに答える奴隷。
ビューノウ公爵から偵察用にと頂いたこの奴隷だが、やはり所詮は奴隷。大した役には立たんか。
「言い訳が聞きたいのではない。貴様は私の問いに答えておれば良いのだ。余計なお喋りはいらぬ。不快だ」
「っ……申し訳ありません……」
「ふんっ」
邸の者らに存在を気づかれぬよう、こうして報告は寝所で行わせているが……。
これで多少の色気でもあれば可愛げもあるが、所詮は犬畜生。
その気にもならんな。
「で? 何か動きはあったのか?」
「……はっ。別邸より、密使が各ギルドへと送られている様です。何やら後日、会談の場を持つとか。情報が秘匿されており核心に触れることは出来ませんでしたが、おそらくガリウス様の御懸念の通りかと」
「ふんっ。フィリップめ、とうとう本性を出したか。灰色風情がどれだけ足掻いたところで無駄だというのに」
あ奴がこの本邸から出てもう五年。
万が一が起こらぬよう、こうして監視を続けていたが……。
やはり当主の座を諦めてはいなかったか。
銀髪などと小綺麗に呼ばれているが、私に言わせればあれは薄汚い灰色だ。
属性魔法も満足に使えぬ無能でしかない。
母の様に領土の為に役立つスキルすら持た無いあ奴が、今更当主などなれる訳が無いだろうに。
長年テイルフィラー辺境伯家は、帝国に飼い殺されているだけの田舎貴族だなどと蔑まれている。
かつては武勇で鳴らしたあの父も、今ではただの人質でしかない。
私はそんな情けない生活などごめん被る。
そのために恥を忍んでビューノウ公爵へ尻尾を振り、帝国中枢への繋ぎを作っているのだ。
外見ばかりの口うるさい女を嫁にもらい、やっとのことでここまでやってきたというのに、ここでケチを付けられても面倒だ。
他の貴族らがあちらに唆されぬよう、圧力を掛けておくとするか。
「他の貴族への対応はこちらでしておく。貴様は引き続き奴の周囲の監視をしておけ」
「はっ……。しかしあと一つ、気になることが……」
申し訳なさそうに進言する奴隷。
その怯えた姿が癪に障るが、ぐっとこらえて先を促す。
「……なんだ」
「別邸より、郊外への林へと定期的に馬車が出ております。どうやら彼の息子が魔物討伐に赴いている様で……」
奴の息子……確か、アルフォンス、だったか。
父親と同じ無能の灰色だったはずだ。
「捨ておけ。どうせ父上を真似て、子供に魔物を倒させ拍でも付けようとしているのだろう。くだらん。話はそれだけか?」
「……はい、申し訳ありません」
昔から父上は幼い私たちをしきりに魔物討伐へ連れ出そうとしていた。
テイルフィラー家の男たるもの魔物の一匹や二匹倒せずにどうするなどと口癖のように言いながら私たちを振り回す父。
そんな父にフィリップは嬉し気について行っていたが、私はそんな彼らが未だに理解出来ん。
魔物の討伐など、下の者にやらせておけば良いのだ。
嬉々として魔物討伐などに赴く彼らも、それを当たり前だと考えている軍の者らもはっきり言って気に食わん。
「ふんっ、もう良い。下がれ」
「……はっ」
声と共に、気配を消す奴隷。
開け放たれた窓から、生ぬるい風が入り込んでくる。
胸糞の悪い報告を聞き、気分は最悪だ。
フィリップ……忌々しい奴め。当主の座は絶対に渡さんぞ。
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