2月31日 ～少しずれている世界～

2月31日(土)

＊4＊

「ぬるぬるしてきたな。なんでだろうな。」

風凛くんは嬉しそうだ。

「やっ！だめっ！」

「しーっ！朝から近所迷惑だろ。」

「！」

風凛くんは胸をゆったりと弄んでいた右手の人差し指を立てて私の口に当てながら、耳元で色気たっぷりにささやく。鏡に映る表情はとても意地悪い。

「叶未、俺の膝に座って。」

そう言って私の体を持ち上げながら自らが椅子に座りその膝に私を乗せた。

「ほら、こうしたら感じてる可愛い姿が下まで映るだろ。」

「！」

その通り先程は映っていなかった下半身の恥ずかしいところが鏡に映っている。

「足上げて開いたらもっと見えるよ。俺見たい。」

上半身と下半身を同時に責め立てられながら首にキスをされて言われ、息も絶え絶えに『ぃ、ゃ・・・っ』と言うと再び『しーっ！』と言われた。

───風凛くんの声の方が大きいのに・・・っ！

「風呂だから音がよく響くな。いつも風呂では洗うだけだけど、誕生日の次の日からの叶未はなんか格別に可愛いから、いじめたくなる。」

風凛くんの手により私の足が恥ずかしくもパカンと開かれた。風凛くんの指が私の恥部でせわしなく動いていて、とても見ていられない。

「叶未、ちゃんと見て。」

「む、無理だよ・・・。」

「見ないなら、こっちもこうしてやる。」

そう言って今度は舌で胸の先端を弄び、右手の指先でもう片方を刺激する。

「ち、ちゃんと見るから、ゆるして・・・。」

「だぁめ。もう遅い。」

風凛くんは小悪魔のように笑うと、更に奥に進んだ。