本能寺の変は何故起こったか?

桜小径

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本能寺の変は何故起こったか?7 織田三郎

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浪子「保険金詐欺。ですね?」
 
織田夫人「失敬な。。。」
 
浪子「バブル期の投資で会社を発展させたご主人は自身にも多額の保険金をかけていた。相続税対策もあったのでしょうね。一代で小さな商社を大企業に仕立て上げたのですから。だがその多額の保険金だけでは一息つくことしかできなかった。そこでご主人は考えた。文化勲章までもらったあなたの父上のブランドを使って大逆転を狙った。もともと商才に長けた人です。息子さんをつかって「陶三津ブランド」を大々的に売り出した。そしてそれが大ヒット。織田商事は生き残ることができた。それが真相です。」
 
堂田「まさか!確かに陶三津ブランドは10年ほど前から芸術的陶器や手作りの焼き物だけでなく家庭用の食器やホテルなど業務用の食器にも進出してますが。。。」
 
浪子「君は黙っていなさい。奥さん、あなたの父上にも当然メリットはあった。身を隠しているご主人、つまり義理の息子に作陶の才能があることがわかったのですから。自分の技術を受けついてくれる弟子となったのですね?ご主人もその気になり陶芸家の修行を積んだ。」
 
刑事「ええええっ!」
 
浪子「あなたの父上をころした犯人は、あなたのご主人ですね。」
 
織田夫人「・・・・・・・」
 
浪子「その無言は否定しない、認めたということですね。刑事さん、犯人にここへ、。」
 
刑事「ああ、君!ここへ犯人を連行してきて。。」
 
浪子「あなたのご主人は、野心を再びもつようになってしまった。ビジネスではなく陶芸家としてね。おそらく今回の壷はあなたのご主人が作られた壷だ。その壷は、生まれた時から陶器に囲まれて育ったあなたからみてもすばらしい出来だったし陶三津さんからもお褒めの言葉を頂いた。その壷にあなたのご主人は内緒で陶三津の銘を打った。そしてその作品に対する評価がほしくなった。それを持ち出して骨董品店で値踏みをしてもらったご主人はショックをうけた。おそらく「贋作だから値打ちはない」とか言われたのでしょうね。そして師匠である義父を疑った。というか逆恨みをした。ちゃんとした技術を教えてくれないからこうなったのだと。。。」
 
織田夫人「その通りです。」
 
浪子「陶三津の銘を打つべきではなかったのです。そうすれば新人作家の作品としてそれなりの評価を得たことでしょう。しかしあなたのご主人はそう思わなかった。」
 
織田夫人「そうです。主人はそのまま行方がしれなくなりました。死んだことになっている主人の捜索願を出すわけにも行かず・・・。父はいつか壷を換金するはずだからといって、顔の効く各地の陶芸店や骨董品のお店に声をかけました。
陶三津の銘を打った壷を持ってきた男がきたら知らせてくれと。」
 
浪子「ご主人は師匠の影響力の強い関東を離れて京都に現れた。わけですね」
 
織田夫人「そこからは私にもわかりませんが、私もじっとしておられず壷を探せば主人の行方も知れると思いまして。。。。」
 
浪子「ご主人は師匠が邪魔をしに来たと思ったのでしょうね。カッとしてつい持っていた刃物で久しぶりにあった師匠を刺してしまった。あなたは、こうなってしまう事をある程度予測していたのではないですか?」
 
織田夫人「主人はカッとすると見境がなくなるタイプでしたので。。。。陶芸をはじめてからはそんなことはなかったのですが。。。。。。」
 
浪子「それを私たちに止めてほしかった。それこそが今回の依頼の本当の目的だった。。わけですね。」
 
織田夫人「そうです。。。。。。。」
 
警官「連行して参りました。」
 
織田夫人「あなた。。。。。」
 
刑事「間違いないですな。奥さん」
 
織田夫人「はい。私の主人、織田三郎です。」
 
場所は代わっていつもの事務所
 
堂田「結局、手付金の余りが報酬ってことですね。ああああ幻の二百万円!!!」
 
浪子「いいじゃないか、経費を差し引いても実働一週間で二十万円もの儲けだ。」
 
堂田「しかし、織田商事は大ダメージですねぇ」
 
浪子「しようがないよ。」
 
堂田「何時わかったんですか?」
 
浪子「文化勲章までもらった陶芸家が名前を手放すほど借金するなんておかしいじゃないか。」
 
堂田「そりゃそうですけど。。。いろんな人がいますからねぇ。」
 
浪子「奥さんは出所を待つらしいね。よほど三郎さんにほれきってるんだろうなぁ。」
 
堂田「うーん。そうなのかな。。父親を殺した犯人なんですよ?」
 
浪子「わからないよ。男と女の関係は当人たちにしか。。。」
 
堂田「そんなもんですかね。」
 
浪子「おい!そういえば、本能寺の話、大事な人を忘れてた。織田信長の正室だよ。」
 
堂田「は?斎藤道三の娘の濃姫とかいう?」
 
浪子「そうだ。彼女が絡んでるんじやないか?」
 
堂田「というと?」
 
浪子「彼女が信忠を殺すことに同意してたんじゃないかって事。光秀が信忠を殺した事を信長に許すように進言できるとしたら信長の正室だけだろう?」
 
堂田「はあ、、」
 
浪子「濃姫には子がいない。信忠や信雄の兄弟は生駒の娘が母親だ。」
 
堂田「そうですね。この母親は本能寺の前には亡くなったらしいですが。。。」
 
浪子「子がいなくとも正室は正室、安土殿とか安土の方とか言われてる女性がいただろう?彼女が織田家の内々を仕切っていたんじゃないか?生駒の娘が死んだ後は、信忠、信雄兄弟の母親は義理の母であるこの人だけだ。」
 
堂田「義母ですからそれはそうでしょうけど。。。」
 
浪子「そうだ。信長にとっての政庁でもある安土の名で呼ばれる女性、この女性は本能寺が終わったあとも生きていた。彼女が濃姫だとすると。。。。」
 
堂田「信長に対しても意見ができる?しかし濃姫とやらは資料にも現れてないんで生駒の娘より早く死んだんじゃないかとかも言われてますよね?信長に意見ができるような立場にあったかどうかはわからないじゃないですか?」
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