クズの異世界転生

中二病

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第４章

第３５話　フェルテと話し合った日の夜

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今日、反省すべきだった点はいくつもある。

最初にお祖父様とフェルテ殿の会話に割って入るような真似をした点だ。

言い訳にしかならないだろうがこれに関しては僕にも言い分はあるんだよ？

フェルテ殿に聞くべきことも話すべきこともいくつもあったしそのあたりちゃんとしとかないとアテナのことに関してどうするか知れるまでの時間が遅くなったかもしれないし……いや……これは言い訳でもなんでもなくただの屁理屈か……まぁとはいえフェルテ殿に反乱者の処刑の名目上とはいえ責任者になりたいと言ったのは決して間違いではなかったと思う。

これに関しては言い訳でも屁理屈でも無く純然たる事実として、これを言ったのは正しかっただろう。

そう思う理由はいくつかあるが最初に僕という人間が自分のやりたい事だけを言ってそれに対する責任……皆に被らせた泥を自分からはまったく被ろうとしなかったという印象を避けることができたのだから王国政府やゲオールギアー家ついでにいうのなら教会から見た僕への悪印象は僕にできうる限り避けられただろう。

そして次に自分から頼んだこととはいえ今回のことで恩知らずと思われずに済んだだろう……とはいえまだ清算しきれていないこの恩はどう返したらいいだろう……まぁ魔王復活の話をそれとなく王国に流せばいいか……とはいえ詳細に関してはほとんど話せないから困ったものだよね……。

以上が今回、反乱加担者を処刑する時に名目上の責任者になりたいと話して正解だったと思った理由だ………。

しかしあれだねこれまでの動きからみてもそうだが本当に神が何を考えて何の得があって人類の味方や僕に情報をよこしたりしているのかまったくわからないな………。

成り行きで配下にしたとはいえアテナやクーストーディアに関してはどうにかしっかり導いていかないとな……それが人の上に立った者としての責任だろうからね………。

「アレス君？私はこれまで君がなんとなくクーストーディアのことを嫌っていると思っていたがたしかに君が言った通り君とクーストーディアはまだ出会って一ヶ月も経っていないのだから好きも嫌いもないというのは納得できたよ。たしかに出会って一ヶ月も経っていない人間に不審感抱いていてもおかしくないからね」

ちょうど考え事が終わった後にアテナが急に話しかけてきていきなりそんなことを言ってきた。

それを聞いていた天使もたしかにその通りです！とでも言いたげにしたり顔で頷いていた。

「えっ？いや？たしかにクーストーディアを信用しきれていない理由にまだ出会って一ヶ月も経っていないってのもあるがそれだけではないし仮にこれから一年、二年と関わっていっても決定的には信用しきれないと思うよ？たしかに今回の件に関しては絶対であったり間違いなくって言えるレベルではないからああ言ったけどクーストーディアを信用できない理由に関してはあるっちゃあるからね？」

そんなアテナの発言に対して僕はそうアテナとクーストーディアに言った。

「えっ？その信用できない理由ってなんなの？アレス君？」

そんな僕の発言に対してそうアテナが聞いてきた。

その後ろでクーストーディアがあわあわしていた。

「………先に言っておくがこの話は他言無用で頼むよ？」

アテナからの質問に答える前に最初にそうアテナとクーストーディアに言った。

それを聞いてアテナは神妙な顔つきに。

クーストーディアは半分泣きそうな表情になっていた。

「はい…わかりました……アレス君、他言しません」

そんな僕の発言に対してそうアテナが答えた。

「あぁ、さっき他言無用とは言ったけど君等の身に危険が及ばない範囲でいいからね？この話のことやそれに付随する話してあれば君等の身に危険が及びそうであれば話してもいいよ？別に大した話でもないし……」

それを聞いてアテナとクーストーディアは不審げな表情をした……まぁたぶん二人は違う理由で不審感を抱いたんだろうが……。

たぶんアテナは命の危機に陥るような話なのになぜ大した話ではないと僕が言うのか不審に思い。

クーストーディアはこの話には神も出てくるのになぜ大した話ではないと言うのかよくわからないとそういう感じに不審に思っただろう。

まぁ……気持ちはなんとなくだが…わかるけどね……。

とはいえ今回に関しても全ては話さないけどね……。

「はい……わかりました……」

僕の言葉に対してアテナはそう答え。

「私の方も承知いたしました」

クーストーディアも僕の言葉に対してそう返答した。

まぁこの話に関してクーストーディアは心のなかでは不承不承だろうけどね……

「そもそもの話をするのなら僕は別に正義のために命を賭けているわけではないっていうのは明言しておきたい。たしかに可能なのであればできるだけ多くの人を助けたいとはいえ最悪の場合、あくまでも僕の助けたい人らはゲオールギアー家の人間と……あとは仲間のことも護りたいと思ってるってのが僕の行動の主目的であり正直な話ゲオールギアー家の人間と僕の仲間か誰かもわからない赤の他人の二択でどちらを優先するかと言われれば一も二もなく前者を優先するし、正直な話これを実行したとしてアテナから後ろから刺されることは無くともクーストーディアに関してはどういう行動に出るかわからない……真面目な話をするのならゲオールギアー家の人間や僕の仲間以外の人間を僕が本気で見捨てた場合クーストーディアに関しては後ろから刺してくる可能性もあると思ってる。アテナとは主な目的って意味で言うのならそこまで違いがあるとは思えないが、クーストーディアに関してはもしかしたら近いところがあるかもしれないが正直どこかで決定的な思想の違いが出るような気がしてならない。だからこそアテナに従者になってなしいと思った。だから…まぁ……僕はクーストーディアのことをありようとしてはある程度信頼しているし尊敬もしている……が、クーストーディアを護衛にしたいかと言われればあまり護衛にはしたくない……まぁそんな感じかな？」

クーストーディアをなぜ信用できないかの理由をそうクーストーディアとアテナに説明した。

「あ……うん……そうか……これは…まぁもしかしたら今後アレス君のクーストーディアに関する認識が変わるかもしれないから……まぁ……そうだね……今後もしっかりクーストーディアを見て信用できるかどうか考えればいいと思うよ？」

僕の発言に対してそう頭を抱えながらアテナが言った。

「そうですか……まぁ……今後も私の行動を見て信用に値するかどうか判断してください……」

クーストーディアは僕の話を聞いて頭が痛くなったのか頭を抱えながら僕の言葉に対してそう答えた。

「そっ……！それより！これから皆で他の話をしませんか？」

この空気に耐えかねたのかそうアテナが他の話をしようと提案してくれたので僕やクーストーディアもその話に乗ることにした。

以降の話に特に重大な話はなかった。

そんな感じで僕とアテナとクーストーディアの三人での話し合いは終わり。

僕とアテナとクーストーディアの三人での話が終わった後、僕は疲れてしまったのですぐに休んだ。

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