クズの異世界転生

中二病

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第5章

第38話 お祖父様からの話

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ビアエアンストっていうと……たしか……お祖父様の名前だったかな?

これは言い訳ではないがお祖父様の名前を聞く機会があまりなくてこの名前がお祖父様の名前だったかあまり確信がもてない……。


「ポリーティカー殿?申し訳ないんだが少々聞きたいことがあるんだがいいだろうか?……ビアエアンストってたしかお祖父様の名前だったと僕は記憶しているんだがビアエアンストとはお祖父様の名前であっているだろうか?」


その僕の言葉にポリーティカー殿は一瞬驚愕したような表情をした後納得したような表情をした。


「はいビアエアンスト様はこの領地の領主であり貴方のお祖父様にあたる方です……まぁ……貴方のお祖父様に関しては貴方からしたら領主様や伯爵様あるいは父上や御義父様それからおじいちゃんと呼ばれている場面は見たり聞いたりしても本名で呼ばれている場面なんてなかなか見ないですよね……だからビアエアンスト様の本名なんて覚えてないですよね……いや?本名を覚えていなくても仕方がないというよりは、本名を覚えていることをすごいと言うべきでしょうか?」


僕の発言に対してそうポリーティカー殿がフォローを入れてくれた。

そうなのだ……お祖父様の本名に関しては記憶にある限りでも一歳前後の時に数回聞いたくらいなのだ……だから正直な話をするのならお祖父様の名前を言われても誰なのかあまりわからないのだ……


「そうなんです……お祖父様の本名に関しては正直あまり聞いたことがないのでわかりません……失礼だとは思いますが話を戻させてもらいます……執務室への案内をお願いします……」


僕は話題を急に変えることに対して謝罪してからポリーティカー殿に執務室への案内をおねがいした。


「はい(苦笑)、わかりましたアレスくん、これからビアエアンスト様の執務室へ案内します」


僕の言葉にポリーティカー殿は最初こそ少し苦笑していたがその後は真面目な表情をしながら返答してくれた。








そして少しの間歩いてついた部屋はやはりというかなんというかお祖父様に呼び出されたら毎回案内される部屋だった。




コン コン コン コン




「ビアエアンスト様、アレス殿を連れてまいりました」


ポリーティカー殿は執務室の扉をノックした後、執務室の室内に向けてそう声をかけた。


「あぁ…わかった部屋に入ってくれ」


ノックに対してお祖父様がそう言った。



キーーーーー





「失礼します。お祖父様、少しおねがいがあるのですがポリーティカー殿をこの話に同席させたいのですがよろしいでしょうか?」


執務室の扉を開けてから僕はそうお祖父様におねがいした。


上記のことをおねがいした理由は僕への不審感を抱く理由をできる限りなくすためだ。ならなぜお祖父様との話をポリーティカー殿に聞かせれば不審感を抱く理由を減らせるのかというと、もしかしたら少し話がそれるかもしれないが別にお祖父様との話を聞かせたところで信頼されるわけではないのだ……ただ……この行動をすることにより僕がポリーティカー殿を信頼していると言う事を行動で示すことができる。

この話を聞いて、その行動をすることによってなぜお前に対する不審感を抱く理由を減らせるんだ?と思った人間もいるかもしれない……しかし考えてもみてほしい、別にそれをする義務も義理も無いのに信頼しているという気持ちを行動で示されて不愉快に感じる人がいるだろうか?僕はそんな人間そうそういないと思う。ゆえにこそ僕がポリーティカー殿を信頼しているということを行動で示せる今、しっかり僕がポリーティカー殿を信頼していると行動で示す必要があるのだ。


「アレス?なぜポリーティカー殿をこの場に同席させたいんだ?」


お祖父様がそう聞いてきた。


「………この話がもしもこの間僕がフェルテ様に伝言を頼んだ件の答えだった場合ポリーティカー殿もまったくの無関係ではなく多少影響のある話だと思うからです……」


お祖父様からの質問に対して僕は答えようか少し悩んでからそう答えた。


「………アレス……お前はその話のどのあたりがポリーティカー殿と無関係とはいえないと思うのだ?」


僕の言葉に対してお祖父様がそう聞いてきた。


「そうですね……正直な話をするのならポリーティカー殿の立場上もしかしたら共和国の内通者と政治的な駆け引きをしなければならない時が来ると思うのです……ゆえにこそ今その話を共有していざという時に連携して行動できるようにしたいのです……まぁそれに正直な話……内通者と立場的にも血筋的にもやり合って勝てる可能性がある人間を僕はポリーティカー殿の以外に知りません……能力に関しては母上の姉弟ということである程度信頼できますしね……」


僕はお祖父様の言葉に対してそう返答した。


「そうか……まぁ今回の呼び出しは四ヶ月ほど前にお前がフェルテ殿に頼んでいた伝言の件とは無関係だが「えっ?ならいつ頃に結論が出るんですか?」………アレス……ハァ…まぁいい……そうだな…あと五ヶ月と二週間程でその件の答えが出ると思う「五ヶ月以上時間かかるのか……」アレス……お前が今回聞きたかった話はアテナ以外の反乱者の処罰の件だよな?」


僕の言動に対して少しイライラしながらお祖父様がそう聞いてきた。


「えっ?あ……はい……そうです……」


僕はお祖父様の質問に対してそう返答した。


「………なら聞きたいことの答えはわかったわけだから黙って儂の話を聞いてくれ……」


僕の言動に対してお祖父様はそう言ってきた。


「はい……申し訳ありません……以後気をつけます……」


お祖父様の言葉にまったくその通りだと思ったのでそう謝罪して反省の弁を述べた。


「………わかった……それでは話を戻すぞ……今回呼び出した件だがお前に来年王都で行われる王家が主催する夜会があるからその王家が主催する夜会の予行練習のために近くの都市に貴族の子息子女を集めて夜会を開くことになった。その王家主催の夜会の予行演習の為にお前がこの領地から予行演習が行われる領地に向けて出発するのが一ヶ月後、そしてその目的地に到着するのが約二ヵ月半後、そして王家主催の夜会の予行練習が三ヶ月後……とりあえずの今後のお前の予定はそんな感じだ……そうだな……最後にその予行練習演習に儂やデメテル殿そしてブラーヴ以外にお前が連れていける人間が数人程いるがポリーティカー殿も連れて行くか?」


僕にお祖父様がそう聞いてきた。


「…………ポリーティカー殿以外にアテナやクーストーディアも連れていけますか?」


僕はお祖父様にそう聞いた。


「あぁ大丈夫だ……というか伯爵家の子息であれば従者や同行人をでもう二、三人は連れていけるんだが……お前はどうするんだ?」


僕の言葉に対してお祖父様がそう聞いてきた。


「………僕個人としてはポリーティカー殿とアテナとクーストーディアの三人で大丈夫です。そもそもあまり何人もの人間を後ろに侍らせて歩くのは好きではありませんので……ただもしもゲオールギアー家の家格的にもう二、三人程従者や同行人をつけるべきであればお祖父様が適切だと思う方を私につけてください」


僕はお祖父様の言葉に対してそう答えた。


「いや……さすがに伯爵家の子息や子女が五人も六人も後ろに侍らせるのはあまり品の良いことではないから従者や同行人の人数が三人でいいのであればそれはそれでいい……それでは夜会の予行練習にお前が連れていくのはポリーティカー殿とクーストーディアてアテナの三人でいいな?」


そうお祖父様が僕に聞いてきた。


「はい……大丈夫です……」


僕はお祖父様の質問に対してそう答えた。


「あぁそうかアレスが夜会の予行練習に連れて行くのはポリーティカー殿とクーストーディアとアテナの三人だな?了解した……呼び出した用事は以上だからお前から儂に特に話しておきたいことが特に無いのならもう部屋に戻っていいぞ?」


今回の話で話すべき話が終わったのかそうお祖父様が言ってくれた。


「はい……今は特に疑問はありませんので部屋に戻ります……」


お祖父様の言葉に対して僕はそう答えた。


「そうか……もう部屋に戻っていいぞ」


そうお祖父様が言ってくれた。


「はい、失礼します」


僕はお祖父様にそう言った。


「あぁ」


お祖父様のその言葉を聞いてから僕は執務室を出た。
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