クズの異世界転生

中二病

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第8章

第84話 面倒事

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そろそろ面倒事があるからかな……最近はずっとその面倒事についてばかり考えている……王都……王都……ハァッ~~……確定ではないがもうそろそろ王都で王家主催の夜会がある……まぁたとえ数ヶ月後に王家主催の夜会がなかったとしてもどのみち今年中に夜会があるのは確定していることなわけで……ハァ~……確かに僕は神の使徒だから国王陛下にペコペコする必要はない……だが僕が神の使徒だからこそ国王陛下や王族、高位貴族や下級貴族、平民などに対して相応の礼節を持って接さなければならない……そうしなければ王族や高位貴族などからは敵対されかねないし、そもそも僕は相応の力があるのだから有力者たちからすれば適当な理由を作って引きずり下ろしておきたい人間だろう……。

まぁとはいえ、養子とはいえ僕は名門貴族の子息だしまだ検査されていないとはいえ神の使徒なのだからそう簡単に死罪とか平民にするとかは無理だろう……たぶんできて無理矢理僻地に飛ばして閑職に就かせるぐらいが限界だろう。
まぁ、正直な話、僕がよほど無能じゃなければ王国政府で相応の要職に就くのは既定路線だろう。

この話を聞いて、お前は何を言ってるんだ?国の要職に就くには相応に有能じゃなければならないだろう?と、思う人もいるかもしれないがそもそも名門貴族家の出身でしかも神の使徒でもある人間を相応の地位に就けないわけがないだろう?……まぁとはいえ正直……まぁいいか……。

あぁ!そういえば言ってなかったけど……言ってなかったけど?そもそもこの話は誰かに話しているわけでもないし、そうじゃなくてもこの話を誰かに話す必要もないはずなんだが……まぁいいか……話を戻すが、まだ五歳になったら受けると言われていた検査を受けてないんだよね……うん……いや……まぁ……別にだからなんだ?と、言われればそれまでなんだが、処刑に関する後処理も去年の内に終わったはずだから今年の……そうだな……二月~三月までには検査はできると思ってたんだが……できなかった……うん……まぁ……この話を聞いたところでだからなんだとしか思われないだろうし僕自身この話のオチはなんだ?と聞かれたら困るが……あぁ……っとまぁ最近こんなことを思いました……って話だね……。

あと最後に去年の秋あたり……まぁちょうど処刑執行があったあたりで父上と母上の間に新しい子供ができた!いや~!めでたい!

……うん……以上です……だってさぁ!仕方ないじゃん!近況報告の話でオチのつけられるようなことを話せるのなら僕は芸人になってるよ!芸人に!……僕はただの高校生だよ……?オチなんて無理だよ……、……まぁそんな感じでオチのない話でした……。いや?これまでの話にオチがあったかと問われれば別にオチはなかったけどさ……まぁ話は以上です!終わり!閉廷!以上!みんな解散!……ほんとうにこれで全部です……。



コン コン コン コン


「アレス、部屋に入るぞ?」


ちょうど考え事が終わった後、お祖父様が僕の部屋に来た。



「ぇっ……ぁっ……はい、部屋に入ってください」



キーーーーーーーー


僕は慌てながらお祖父様の言葉にそう返事をした後、急いで扉まで向かった。


バタンーーーーーー


……お祖父様が僕の部屋に来るのは……僕の記憶が正しければ初めてなような……、なんなんだろう?用事があるのなら呼び出せばいいはずなのに……神殿に神の加護を持っているか確認しに行くときも直接は呼びに来なかったのに……。


「どうしたのですか?お祖父様と…母上……に……ヘンティル……卿?とエヴィニエス殿……とたしかミーティス殿?……とそれからエヴィイェニコス殿?……も……??」

慌ててお祖父様の元に駆け寄ったら何故かパウペル男爵とその一家が目の前にいた。

これはもしかしてこの間お祖父様の前で僕がパウペルの人間が気になる……みたいなことを言ったからゲオールギアー家にパウペル家の人間を呼んだのか?


「やはりパウペル家の人間のことを覚えていたのか!お前がパウペル男爵家の人間に興味があると言っていたからパウペル男爵家の人間を呼んでいた!まぁヘンティル卿やエヴィイェニコス殿とミーティス殿それからエヴィニエス殿は今日来たばかりだから今日、明日は休んでもらって明後日あたりに庭園で話しなさい……あぁ後その三日後にお前とエヴィニエス殿は教会で鑑定をすることになるからそのつもりでいろ、そして最後に4日後には王都に向けて出発する、今回、儂がお前の部屋に来たのはこれを言うためだが、わかったな?」
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