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第二章 この待遇の良さには裏があるに違いない
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採用通知が来たのは、面接の翌日。その二日後には初出勤だった。
指定された道を進むと、古びた洋館が佇んでおり、出迎えたのは、あの面接官の女性だった。
女性は見景悦子という家政婦で、長年その洋館の主である時環家で働いている。
悦子は遊来を案内しながら、時環家の家族について語り始めた。
「御家族は御主人の俊貴様を筆頭に四人。奥様は既に鬼籍でね。お子さんは大学三年生の政貴様、大学一年生の香貴様、高校二年生の貴司様の三人ですよ」
「まあ……まだ十代で、既にお母様が居られないというのは、お気の毒な事で……」
「だから、私が母親みたいなものなんですよ、もう、歳はおばあちゃんくらいなのに」
「そんな、まだまだ見景さんはお若いですよ」
笑う悦子に遊来は引きつった表情を浮かべた。何をどう返せばいいのか、これ以上気のきいた答えが分からない。
「と、まあお屋敷の中はこんな感じですよ。二階は御主人の書斎と寝室、坊ちゃんのお部屋があるので、呼ばれない限り出入りしない様にね」
「はい」
「で、ここが家政婦の部屋。貴女の部屋はその奥よ」
暗い廊下の奥、つきあたりにその部屋はあった。
「あまり広いお部屋じゃないけど、ベッドはマットを新調してあるから、寝心地は保障するわ」
「ありがとうございます……中、見てもいいですか?」
「ええ」
少し不気味な行き止まりの部屋。
重厚な木の扉を開けると、まるで映画のセットの様な、古めかしくも美しい部屋が広がった。
よく磨かれたフローリングは輝き、古びた木の机に置かれているのは、和紙を笠にしたランプだった。
「凄い……なんというか、開拓時代のアメリカのお屋敷みたいな感じですね」
悦子は笑いながら、確かに、大正ロマンというには少し無骨ねという。
「洒落た敷物でも用意するわ、その机も、少し手直しした方がよさそうね」
「え?」
慌てて遊来は悦子を見るが、悦子は楽しげな様子で明日が楽しみねと言いながら、廊下の奥から階段へと向かった。
「この下が、さっき言った食堂よ」
この屋敷は地上一階、地下三階の構造で、三階は屋根裏部屋の様なものだが、地下は本格的な作りで、食堂と客間がある。
そして、一階の台所の床には、床下収納の様な蓋があり、それは地下の食堂に連なる準備の間に繋がっている。ただし、そこの階段は急で、熱い鍋や食器を上げ下ろしするには適していない。だが、出入り口の真上にある台所の天井には滑車が備えられており、下に据えたワゴンに必要な品が下せるという。
悦子曰く、先代の主人が地下に広い食堂を作ったものの、台所は作れず、そのからくりを考えたとの事。
「普段の食事は台所の方で済ませるんですけど、家族が揃う時には、こうしてここで食事をするのが決まりでね」
悦子が開いた扉の向こうには光り輝くフローリングが広がり、レストランのそれを思わせる大きなダイニングテーブルのセットがあった。
「大旦那様は家族が揃う事を大切にされていたので、親戚が集まってもいい様にと、こんなに広いお部屋を」
遊来はそうですかと言いながら、妙な違和感を覚えた。その割には、机と椅子が足らないのではないかと。
しかし、そんな疑問を飲み込んでいる間に、悦子はこっちが応接間だと、準備室とは反対の方へと彼女を案内し始めた。
*
――今日は貴女の歓迎会を開くから、昼過ぎからの出勤でいいわ、宿直よ。料理人の川先さんと庭師の矢狩さんもいらっしゃるから、ここにお仕えする者同士、顔を合わせるいい機会よ。
まだ仕事もろくに覚えていない中、歓迎会というのは気が引けた。
だが、ひとつの家に勤める家政婦とは、そういうものだろうと自分に言い聞かせ、遊来は一晩分の着替えとお泊りセットを手に家を出た。
屋敷での最初の仕事は洗濯物の仕上げだったが、洗濯室に入るなり、悦子は吊るしてあるワンピースに着替えるように言って出ていった。
吊るされていたのは紺色のワンピース。白い丸襟に惜しみなくレースがあしらわれたパフスリーブのそれは、着てみると丁度いいサイズだった。
(メイド服的な?)
仕事着というには上等過ぎるそれに、白いエプロンを合わせると、さながら絵に描いたメイドさんといった見た目である。
だが、なぜ、昨日の今日でこんなにもサイズの合った上等な物が用意されているのか。そんな疑問を抱《いだ》いていると、悦子が戻ってきた。
「お洗濯は仕上がったらここの棚に戻すか、この上に掛けておいてね。後は皆さんがお部屋に持ち帰られるから。お風呂とお台所のタオルはそれぞれの棚に戻して、私達の物は、終わったら自分の部屋に戻してね」
シャツのアイロン掛けを教わって、ホテルに備え付けられているそれと同じ様に、白く厚みのあるタオルを脱衣所の棚に戻すと、案内されるまま台所に向かった。
「あぁ、川先さん、今日はよろしくお願いします」
台所には一人の男性が立っており、既に調理が始まっていた。
「こちらが当家の料理人、川先さんよ」
悦子に促され、前に出た遊来は挨拶をして頭を下げた。
「君が新しい家政婦さん? よろしくね」
男性は穏やかで人懐こい笑みを返し、悦子にタオルを替えるよう指示を出す。
悦子は手洗い用のタオルと食器用のタオルを取り換え、遊来に渡す。
「じゃあ、これ、さっき言った通り、脱衣所のラックに出してちょうだい。後は貴女のお部屋に今夜の着替えを用意してあるから、着替えて待っていて」
「え?」
「今夜は貴女の為の夕食会よ。ちゃんとおめかしして待っててね」
「は、はぁ……」
新人の家政婦がこんな扱いを受けて良いものか。だが、ここは波風を立てぬ様、その好意をありがたく受け入れるべきだろう。
そう考えて部屋の扉を開けた遊来は息の止まる思いをした。
古びた質素な机が、磨き上げられた高級家具の如き輝きを放っていた。
それだけではない。床には洒落たラグが敷かれ、机の上には焼き物の花瓶が据えられ、活けられた赤い花は、香水の様でありながら、生花らしい青い香りを部屋にもたらしていた。
壁を見れば、備え付けのハンガーラックに、秋の果物がプリントされたワンピースが吊るされていた。
それだけでない。ラックの下にある箪笥《たんす》の上には、紺色のビロードを張った箱があり、中には葡萄の房を模した真珠の首飾りがあった。
(ど、どういう……)
これは何かの罠ではないか。
(まさか、ここでおめかしして、食堂に行ったら、なにかヤバイ系のゲームが始まったりしないよね?)
薄ら寒い事を思い浮かべながら、彼女は着替えを始めた。
指定された道を進むと、古びた洋館が佇んでおり、出迎えたのは、あの面接官の女性だった。
女性は見景悦子という家政婦で、長年その洋館の主である時環家で働いている。
悦子は遊来を案内しながら、時環家の家族について語り始めた。
「御家族は御主人の俊貴様を筆頭に四人。奥様は既に鬼籍でね。お子さんは大学三年生の政貴様、大学一年生の香貴様、高校二年生の貴司様の三人ですよ」
「まあ……まだ十代で、既にお母様が居られないというのは、お気の毒な事で……」
「だから、私が母親みたいなものなんですよ、もう、歳はおばあちゃんくらいなのに」
「そんな、まだまだ見景さんはお若いですよ」
笑う悦子に遊来は引きつった表情を浮かべた。何をどう返せばいいのか、これ以上気のきいた答えが分からない。
「と、まあお屋敷の中はこんな感じですよ。二階は御主人の書斎と寝室、坊ちゃんのお部屋があるので、呼ばれない限り出入りしない様にね」
「はい」
「で、ここが家政婦の部屋。貴女の部屋はその奥よ」
暗い廊下の奥、つきあたりにその部屋はあった。
「あまり広いお部屋じゃないけど、ベッドはマットを新調してあるから、寝心地は保障するわ」
「ありがとうございます……中、見てもいいですか?」
「ええ」
少し不気味な行き止まりの部屋。
重厚な木の扉を開けると、まるで映画のセットの様な、古めかしくも美しい部屋が広がった。
よく磨かれたフローリングは輝き、古びた木の机に置かれているのは、和紙を笠にしたランプだった。
「凄い……なんというか、開拓時代のアメリカのお屋敷みたいな感じですね」
悦子は笑いながら、確かに、大正ロマンというには少し無骨ねという。
「洒落た敷物でも用意するわ、その机も、少し手直しした方がよさそうね」
「え?」
慌てて遊来は悦子を見るが、悦子は楽しげな様子で明日が楽しみねと言いながら、廊下の奥から階段へと向かった。
「この下が、さっき言った食堂よ」
この屋敷は地上一階、地下三階の構造で、三階は屋根裏部屋の様なものだが、地下は本格的な作りで、食堂と客間がある。
そして、一階の台所の床には、床下収納の様な蓋があり、それは地下の食堂に連なる準備の間に繋がっている。ただし、そこの階段は急で、熱い鍋や食器を上げ下ろしするには適していない。だが、出入り口の真上にある台所の天井には滑車が備えられており、下に据えたワゴンに必要な品が下せるという。
悦子曰く、先代の主人が地下に広い食堂を作ったものの、台所は作れず、そのからくりを考えたとの事。
「普段の食事は台所の方で済ませるんですけど、家族が揃う時には、こうしてここで食事をするのが決まりでね」
悦子が開いた扉の向こうには光り輝くフローリングが広がり、レストランのそれを思わせる大きなダイニングテーブルのセットがあった。
「大旦那様は家族が揃う事を大切にされていたので、親戚が集まってもいい様にと、こんなに広いお部屋を」
遊来はそうですかと言いながら、妙な違和感を覚えた。その割には、机と椅子が足らないのではないかと。
しかし、そんな疑問を飲み込んでいる間に、悦子はこっちが応接間だと、準備室とは反対の方へと彼女を案内し始めた。
*
――今日は貴女の歓迎会を開くから、昼過ぎからの出勤でいいわ、宿直よ。料理人の川先さんと庭師の矢狩さんもいらっしゃるから、ここにお仕えする者同士、顔を合わせるいい機会よ。
まだ仕事もろくに覚えていない中、歓迎会というのは気が引けた。
だが、ひとつの家に勤める家政婦とは、そういうものだろうと自分に言い聞かせ、遊来は一晩分の着替えとお泊りセットを手に家を出た。
屋敷での最初の仕事は洗濯物の仕上げだったが、洗濯室に入るなり、悦子は吊るしてあるワンピースに着替えるように言って出ていった。
吊るされていたのは紺色のワンピース。白い丸襟に惜しみなくレースがあしらわれたパフスリーブのそれは、着てみると丁度いいサイズだった。
(メイド服的な?)
仕事着というには上等過ぎるそれに、白いエプロンを合わせると、さながら絵に描いたメイドさんといった見た目である。
だが、なぜ、昨日の今日でこんなにもサイズの合った上等な物が用意されているのか。そんな疑問を抱《いだ》いていると、悦子が戻ってきた。
「お洗濯は仕上がったらここの棚に戻すか、この上に掛けておいてね。後は皆さんがお部屋に持ち帰られるから。お風呂とお台所のタオルはそれぞれの棚に戻して、私達の物は、終わったら自分の部屋に戻してね」
シャツのアイロン掛けを教わって、ホテルに備え付けられているそれと同じ様に、白く厚みのあるタオルを脱衣所の棚に戻すと、案内されるまま台所に向かった。
「あぁ、川先さん、今日はよろしくお願いします」
台所には一人の男性が立っており、既に調理が始まっていた。
「こちらが当家の料理人、川先さんよ」
悦子に促され、前に出た遊来は挨拶をして頭を下げた。
「君が新しい家政婦さん? よろしくね」
男性は穏やかで人懐こい笑みを返し、悦子にタオルを替えるよう指示を出す。
悦子は手洗い用のタオルと食器用のタオルを取り換え、遊来に渡す。
「じゃあ、これ、さっき言った通り、脱衣所のラックに出してちょうだい。後は貴女のお部屋に今夜の着替えを用意してあるから、着替えて待っていて」
「え?」
「今夜は貴女の為の夕食会よ。ちゃんとおめかしして待っててね」
「は、はぁ……」
新人の家政婦がこんな扱いを受けて良いものか。だが、ここは波風を立てぬ様、その好意をありがたく受け入れるべきだろう。
そう考えて部屋の扉を開けた遊来は息の止まる思いをした。
古びた質素な机が、磨き上げられた高級家具の如き輝きを放っていた。
それだけではない。床には洒落たラグが敷かれ、机の上には焼き物の花瓶が据えられ、活けられた赤い花は、香水の様でありながら、生花らしい青い香りを部屋にもたらしていた。
壁を見れば、備え付けのハンガーラックに、秋の果物がプリントされたワンピースが吊るされていた。
それだけでない。ラックの下にある箪笥《たんす》の上には、紺色のビロードを張った箱があり、中には葡萄の房を模した真珠の首飾りがあった。
(ど、どういう……)
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