学費払ったけど卒論の添削されなかった件について

詩方夢那

文字の大きさ
3 / 15
進学先を間違えた話

2.私は福祉の世界に向いてなかった件

しおりを挟む
 最初に断っておきますが、私は今現在福祉の世界を志す方に対して悪い感情は持っていません。むしろ神様に見えます。私に絶対出来ない事をする人は神様です。
 全ての悲劇の始まりは、私の性分と学校の性質が合っていなかった事、辞めるに辞められない状況だった事、それにつきます。

 おそらく、福祉の世界で働ける方というのは、人を助ける事にやりがいを感じられる人や、現実を受け入れながら素早く考えを切り替えられる聡明な人だと思います。
 人を見て、どう考えているんだろうかとか、これで本当にいいのだろうかとか、ずっと考え続ける様な人間には、絶対に向いていません。
私がそうです。

 ただ、今現在、福祉や看護の勉強をしていて、違和感を持っている人の中で違和感を持っている人は、進路の切り替えをした方がいいのではないかと考えます。
 厳しいルールについて行けないというのだって理由です。そういう人は、自由な発想で働ける職場に向いていますよ。ただ、それ以上に、ひとつのケースについてあぁでも無いこうでも無いと思案し過ぎる為に行き詰まりを覚えている人は、本当に考え直した方がいいです。
 特に、人の命を預かる事になる看護師さんなんかは迷いながら働くべきではありませんし、それでは誰かを不幸にするだけでなく、自分も不幸になってしまうでしょう。それでも、実習だけでも乗り切れたら、資格は持っていてもいいかもしれません。
 しかし、実習に出る前の段階であるなら、早く辞めましょう。私がギリギリ踏みとどまれたのは、後一年ずれていたら必修だった実習が無かったからです。そんなの、看護ほどもしっかりした基準も無い対人支援で実習とか、相手を傷つけない自信なんて無いし、こっちが嫌な気持になる予感しかありませんからね……。

 ただし、卒業するとなると、福祉系・看護系の大学を卒業した事で○○大卒だからと見られるので、それに耐えられないのであれば、通信制への転校も考えた方が良いです。金銭的・精神的に余力があれば、通信制の学校を出て学歴ロンダリングをするのもアリです。
 私自身、福祉系の大学を出た事から、その方面で働けるみたいに思われた事があり、辟易したものでして……私は福祉の勉強なんてほとんどしてませんし、医療現場の事も知りません。
 勉強したのは心理学、それも、カウンセリングの為の臨床心理分野よりも、基本的な心理学の分野が好きな学生でしたので、大変苦痛でした……社会福祉に詳しいと思われても困りますし、学校名から介護士や看護師と同列に見られても困るんですよ。

 しかしながら、そんな“不良学生”の私も、基礎心理学分野だけはまともに勉強して居た為、なんとか卒論の完成に漕ぎ着けられたのです……。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...