149 / 229
番外編
皆のバレンタインの話
しおりを挟む
これはとある日の少年少女達の話。
ある日の前日。
ルカside
ある日の朝。僕は姿の見えない主人の姿を探し、屋敷内を歩いていた。
あの方は思いついたら即行動する性格なので、このように屋敷内を探し回るのはもう日常茶飯事となっている。
いつもは頭を悩ませるところだが、今日に限ればそれとなく居場所が分かる。
そう考え僕はある場所へと足を向けた。
向かった先は厨房。通常シェフや使用人が使用する場だが、今日に限ってその場所で思った通りの人物を見つけた。
こちらに背を向け、一生懸命何か作業をしているらしく僕がいる事に気が付いていない。一度集中すると周りが見えなくなるのは困りものだが、もう見慣れてしまった。
それに彼女が今何をしているのかにも見当はつく。
「やはりここでしたか。エル様」
声をかけると肩をびくりとさせ、彼女が振り向く。
「ルカ……。もう、びっくりさせないで下さい」
予想通りの反応に思わず笑うと、それを見たエル様の頬がプーっと膨れる。本人は怒っているのでしょうが、その表情では怖いと言うよりどちらかと言うと可愛らしく見えてしまう。しかしこれ以上笑ってしまってはエル様に失礼だと思い、込み上げてくものを抑えると彼女に向き直り声をかける。
「朝から姿が見えないので探しましたが、ここにいたという事はまた‘‘アレ‘‘を作っているのですか?」
そう訊くと彼女はにっこりと笑った。
「その通りです。バレンタインチョコレートを作っていたのですよ」
父様達と学院の皆、それに勿論ルカの分もありますよ。と興奮気味に主張をしてくる小さな主人。
エル様曰く、バレンタインデーといった特別な日があり、お世話になっている方々にチョコレートを渡すのが習わしなんだとか。それが明日で、そんな習慣聞いた事がなかった僕は、この話を昨年初めて聞かされ大いに首を傾げたのを覚えている。
ただエル様の突発的な行動は今に始まった事ではなく、その度に彼女の口から出てくる言葉は我々の知らないものばかりで、思わず感心してしまうのだった。
彼女の行動は危なっかしいとは思う反面、見ていて飽きないとも思う。
今もバレンタインチョコレート、とやらを一生懸命作っている彼女の姿を見ていると、微笑ましく、そして応援したい気持ちになるのだった。
そういえばチョコレートを渡すのはお世話になっている人、だけでなく友人や思いを寄せている人にも渡す事があると言っていた気もするが――。
友人に渡すものを友チョコ。そして思いを寄せる人に渡すものを本命チョコ。というようだが、実際に渡された側からしたらどちらから分からず勘違いする輩も出てくるのでは?とふと思った。特に学院では。
エル様が気づいていないだけで、彼女に思いを寄せている男は多いのだ。
本人にその気はなくとも相手はどうとるか分からないもの。彼女の疎さは幸か不幸か……。
微笑ましい気持ちが一変、ルンルンと楽し気なエル様には申し訳ないが、僕は明日が不安でしかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当日。
アリンside
「アリンちゃん。今少し時間良いですか?」
朝、学院へ行く支度をしていると部屋の扉がノックされ、エル様の声が聞こえてくる。
私ははいと短く返事を返して扉を開けた。するとそこに何かを手に持ったエル様が立っていて。
「何かご用ですか?」
戸惑いながらそう問うと、エル様はにこりと笑って言う。
「実はですね。今日はバレンタインデーなのでこちらをアリンちゃんに渡したくて」
そう言い手に持っていた包みを私に見せる。
バレンタインデー……。そう言えば前にもその名前を聞いた事があったと思い出す。その時は確かチョコレートを貰ったんだ。
と言う事はこの中身は――。
「どうやら分かったようですね。その通り、チョコレートですよ」
ニコニコと笑みを浮かべたエル様に、はいと持っていた包みを渡され、私は受け取った包みを見つめた。
こう言う時ってどういった顔をすれば良いのだろうか。
「あ、ありがとうございます」
咄嗟にお礼を述べるが、それに表情が合っているのか分からない。もしかしたら引き攣っているかもしれないが、それでも人から何か貰ったら感謝の気持ちを伝えるのだと教わったので、感謝の気持ちを声に出して伝えてみる。
「どういたしまして!」
未だ感情表現が苦手な私に、それでもエル様は笑顔で応えてくれた。
気を使わせてしまったと思う事はあるが、でも最近はそれ以上に、この人の笑顔を見ると心が温かくなるのだから不思議だ。
「受け取って貰えて良かったです。
あっ、すみません。私まだ支度が終わってなくて……。これで失礼しますね!」
また後で!そう言い残しエル様は早々に私の部屋を去って行く。余裕がない慌ただしい行動だが、その姿に笑みが零れた。
人の気持ちと言うものをまだ全て理解出来た訳ではないが、それでもこの贈り物からは、エル様の気持ちの籠った思いが感じられて私は嬉しく思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レヴィside
授業が終わり、暫しの休憩時間をゆっくり過ごそうと思っていた時だ。
「レヴィ君。これ良かったら受け取って下さい」
そう声をかけてきたのはエルだった。
「これは……」
「バレンタインチョコレートです!」
デジャブかよと思いながら俺は目の前でニコニコと笑みを浮かべるエルを見返した。
……いや、デジャブじゃないか。去年もこいつから同じセリフを聞いてるしな。と去年も同じような事をエルから言われたのを俺は思い出していた。
その本人は満面の笑みで、その包みを俺に渡す。
「友チョコ……とかいうやつか?」
「はい!いつもお世話に…違うかな?仲良くして頂いているので、その感謝の気持ちです」
一瞬怪しい部分があったがそれを誤魔化すように笑った。
眉を顰めたり笑ったりと忙しない奴だな……。
「去年に続いて今年もか……。まあ何だ、一応受け取るが、お返しは期待するなよ」
去年と同じく今回もこいつの手作りなんだろうこれ。お返しは手作りで、とか言われたら無理からな。俺料理なんてした事ないし。
「気にしないで良いですよ?去年も言いましたけど、見返りを求めている訳ではありませんし、これは私の日頃の感謝の気持ちですから」
「お、おう……。分かった」
身を乗り出してくるエルに言葉が詰まる。
「ちゃんと渡しましたからね。では皆にも渡してきますので!」
俺が何も言えずにいるとでは、と言い残し、エルは渡すものだけ渡して行ってしまった。
はあ…と深い溜息を吐く。長い話していた訳でもないのに何故か疲れた。まるで嵐が去った後のような気分だ。
と、そう思ったんだが、教室のあちらこちらから視線を感じ、まだ嵐は過ぎ去っていなかったのだと察してまた溜息が出る。
周りからの視線と教室中からの――特に男子達の――騒めきがどうも耳障りだった。
羨ましい、だの俺ももらえるかな?と言った浮足立った男子達の声が聞こえてくる。
チョコレートを貰う意味を知らなくとも、女子から物を貰えるってだけであいつらは満足なんだろう。
それも男子達の間でマドンナ的存在となっているエルからの贈り物ともなれば尚更……。
そりゃあの容姿であの笑顔を見せられたら…まあ、そうなるよな。
日頃のエルの言動を思い返して途方に暮れそうになる。
それにしてもさっきから鬱陶しい。羨望から嫉妬まで男子達の視線が俺に刺さりまくる。
休憩時間くらいゆっくりしたかったが無理そうだ……。
そう思った俺は面倒に思いながらも教室を後にした。
その後、放課後までクラスの奴らの視線が付き纏い続け、俺は本日何度目か分からないを溜息をまた吐いたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユキside
「ハッピーバレンタイン、ユキ。これ良ければ受け取って下さい」
朝から元気な友人、エルからそう言われて渡されたのは小さな包みだった。
それをそう言えば見て前にもこんな事があったなと思い出す。
「あら、ありがとう。また今年もくれるのね」
「はい!私の気持ちですよ」
中身は恐らくチョコレートだと見当は付いたが、中身が何であれ、この子からの贈り物なら私は何でも嬉しいし、こう言う普段恥ずかしくて言えないような事をストレートに言ってしまうエルの素直な性格も私のお気に入りだ。
一緒にいて楽しいし、見ていて飽きないもの。
「ありがとう。そう言えばレヴィ達にはもう渡したの?」
「はい。レヴィ君には先程渡しましたよ。…何だか素っ気ない感じでしたが、多分内心では喜んでくれていると思います」
「きっと喜んでいるから大丈夫よ」
そう言って苦笑いを浮かべるエル。
エルはそう言うけれど彼は絶対に喜んでいると思うわ。分かりやすいもの。その場にいなくても想像に容易い。
「そうですよね。……と、すみません。一旦失礼しますね」
「まだ他に渡す人がいるようね。分かったわ。早く行って来なさい」
「ありがとうございます。行ってきますね」
エルは元気良くそう言って行ってしまった。
その背中を見つめながら、本当に見ていて飽きないわ、と思わず笑ってしまったがエルには内緒だ。
それに……先程から視線を感じるけれど、今はそんなに嫌な気はしないわね。
感じた視線の方を向くと、私はふふっとわざとらしく笑った。
ある日の前日。
ルカside
ある日の朝。僕は姿の見えない主人の姿を探し、屋敷内を歩いていた。
あの方は思いついたら即行動する性格なので、このように屋敷内を探し回るのはもう日常茶飯事となっている。
いつもは頭を悩ませるところだが、今日に限ればそれとなく居場所が分かる。
そう考え僕はある場所へと足を向けた。
向かった先は厨房。通常シェフや使用人が使用する場だが、今日に限ってその場所で思った通りの人物を見つけた。
こちらに背を向け、一生懸命何か作業をしているらしく僕がいる事に気が付いていない。一度集中すると周りが見えなくなるのは困りものだが、もう見慣れてしまった。
それに彼女が今何をしているのかにも見当はつく。
「やはりここでしたか。エル様」
声をかけると肩をびくりとさせ、彼女が振り向く。
「ルカ……。もう、びっくりさせないで下さい」
予想通りの反応に思わず笑うと、それを見たエル様の頬がプーっと膨れる。本人は怒っているのでしょうが、その表情では怖いと言うよりどちらかと言うと可愛らしく見えてしまう。しかしこれ以上笑ってしまってはエル様に失礼だと思い、込み上げてくものを抑えると彼女に向き直り声をかける。
「朝から姿が見えないので探しましたが、ここにいたという事はまた‘‘アレ‘‘を作っているのですか?」
そう訊くと彼女はにっこりと笑った。
「その通りです。バレンタインチョコレートを作っていたのですよ」
父様達と学院の皆、それに勿論ルカの分もありますよ。と興奮気味に主張をしてくる小さな主人。
エル様曰く、バレンタインデーといった特別な日があり、お世話になっている方々にチョコレートを渡すのが習わしなんだとか。それが明日で、そんな習慣聞いた事がなかった僕は、この話を昨年初めて聞かされ大いに首を傾げたのを覚えている。
ただエル様の突発的な行動は今に始まった事ではなく、その度に彼女の口から出てくる言葉は我々の知らないものばかりで、思わず感心してしまうのだった。
彼女の行動は危なっかしいとは思う反面、見ていて飽きないとも思う。
今もバレンタインチョコレート、とやらを一生懸命作っている彼女の姿を見ていると、微笑ましく、そして応援したい気持ちになるのだった。
そういえばチョコレートを渡すのはお世話になっている人、だけでなく友人や思いを寄せている人にも渡す事があると言っていた気もするが――。
友人に渡すものを友チョコ。そして思いを寄せる人に渡すものを本命チョコ。というようだが、実際に渡された側からしたらどちらから分からず勘違いする輩も出てくるのでは?とふと思った。特に学院では。
エル様が気づいていないだけで、彼女に思いを寄せている男は多いのだ。
本人にその気はなくとも相手はどうとるか分からないもの。彼女の疎さは幸か不幸か……。
微笑ましい気持ちが一変、ルンルンと楽し気なエル様には申し訳ないが、僕は明日が不安でしかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当日。
アリンside
「アリンちゃん。今少し時間良いですか?」
朝、学院へ行く支度をしていると部屋の扉がノックされ、エル様の声が聞こえてくる。
私ははいと短く返事を返して扉を開けた。するとそこに何かを手に持ったエル様が立っていて。
「何かご用ですか?」
戸惑いながらそう問うと、エル様はにこりと笑って言う。
「実はですね。今日はバレンタインデーなのでこちらをアリンちゃんに渡したくて」
そう言い手に持っていた包みを私に見せる。
バレンタインデー……。そう言えば前にもその名前を聞いた事があったと思い出す。その時は確かチョコレートを貰ったんだ。
と言う事はこの中身は――。
「どうやら分かったようですね。その通り、チョコレートですよ」
ニコニコと笑みを浮かべたエル様に、はいと持っていた包みを渡され、私は受け取った包みを見つめた。
こう言う時ってどういった顔をすれば良いのだろうか。
「あ、ありがとうございます」
咄嗟にお礼を述べるが、それに表情が合っているのか分からない。もしかしたら引き攣っているかもしれないが、それでも人から何か貰ったら感謝の気持ちを伝えるのだと教わったので、感謝の気持ちを声に出して伝えてみる。
「どういたしまして!」
未だ感情表現が苦手な私に、それでもエル様は笑顔で応えてくれた。
気を使わせてしまったと思う事はあるが、でも最近はそれ以上に、この人の笑顔を見ると心が温かくなるのだから不思議だ。
「受け取って貰えて良かったです。
あっ、すみません。私まだ支度が終わってなくて……。これで失礼しますね!」
また後で!そう言い残しエル様は早々に私の部屋を去って行く。余裕がない慌ただしい行動だが、その姿に笑みが零れた。
人の気持ちと言うものをまだ全て理解出来た訳ではないが、それでもこの贈り物からは、エル様の気持ちの籠った思いが感じられて私は嬉しく思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レヴィside
授業が終わり、暫しの休憩時間をゆっくり過ごそうと思っていた時だ。
「レヴィ君。これ良かったら受け取って下さい」
そう声をかけてきたのはエルだった。
「これは……」
「バレンタインチョコレートです!」
デジャブかよと思いながら俺は目の前でニコニコと笑みを浮かべるエルを見返した。
……いや、デジャブじゃないか。去年もこいつから同じセリフを聞いてるしな。と去年も同じような事をエルから言われたのを俺は思い出していた。
その本人は満面の笑みで、その包みを俺に渡す。
「友チョコ……とかいうやつか?」
「はい!いつもお世話に…違うかな?仲良くして頂いているので、その感謝の気持ちです」
一瞬怪しい部分があったがそれを誤魔化すように笑った。
眉を顰めたり笑ったりと忙しない奴だな……。
「去年に続いて今年もか……。まあ何だ、一応受け取るが、お返しは期待するなよ」
去年と同じく今回もこいつの手作りなんだろうこれ。お返しは手作りで、とか言われたら無理からな。俺料理なんてした事ないし。
「気にしないで良いですよ?去年も言いましたけど、見返りを求めている訳ではありませんし、これは私の日頃の感謝の気持ちですから」
「お、おう……。分かった」
身を乗り出してくるエルに言葉が詰まる。
「ちゃんと渡しましたからね。では皆にも渡してきますので!」
俺が何も言えずにいるとでは、と言い残し、エルは渡すものだけ渡して行ってしまった。
はあ…と深い溜息を吐く。長い話していた訳でもないのに何故か疲れた。まるで嵐が去った後のような気分だ。
と、そう思ったんだが、教室のあちらこちらから視線を感じ、まだ嵐は過ぎ去っていなかったのだと察してまた溜息が出る。
周りからの視線と教室中からの――特に男子達の――騒めきがどうも耳障りだった。
羨ましい、だの俺ももらえるかな?と言った浮足立った男子達の声が聞こえてくる。
チョコレートを貰う意味を知らなくとも、女子から物を貰えるってだけであいつらは満足なんだろう。
それも男子達の間でマドンナ的存在となっているエルからの贈り物ともなれば尚更……。
そりゃあの容姿であの笑顔を見せられたら…まあ、そうなるよな。
日頃のエルの言動を思い返して途方に暮れそうになる。
それにしてもさっきから鬱陶しい。羨望から嫉妬まで男子達の視線が俺に刺さりまくる。
休憩時間くらいゆっくりしたかったが無理そうだ……。
そう思った俺は面倒に思いながらも教室を後にした。
その後、放課後までクラスの奴らの視線が付き纏い続け、俺は本日何度目か分からないを溜息をまた吐いたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユキside
「ハッピーバレンタイン、ユキ。これ良ければ受け取って下さい」
朝から元気な友人、エルからそう言われて渡されたのは小さな包みだった。
それをそう言えば見て前にもこんな事があったなと思い出す。
「あら、ありがとう。また今年もくれるのね」
「はい!私の気持ちですよ」
中身は恐らくチョコレートだと見当は付いたが、中身が何であれ、この子からの贈り物なら私は何でも嬉しいし、こう言う普段恥ずかしくて言えないような事をストレートに言ってしまうエルの素直な性格も私のお気に入りだ。
一緒にいて楽しいし、見ていて飽きないもの。
「ありがとう。そう言えばレヴィ達にはもう渡したの?」
「はい。レヴィ君には先程渡しましたよ。…何だか素っ気ない感じでしたが、多分内心では喜んでくれていると思います」
「きっと喜んでいるから大丈夫よ」
そう言って苦笑いを浮かべるエル。
エルはそう言うけれど彼は絶対に喜んでいると思うわ。分かりやすいもの。その場にいなくても想像に容易い。
「そうですよね。……と、すみません。一旦失礼しますね」
「まだ他に渡す人がいるようね。分かったわ。早く行って来なさい」
「ありがとうございます。行ってきますね」
エルは元気良くそう言って行ってしまった。
その背中を見つめながら、本当に見ていて飽きないわ、と思わず笑ってしまったがエルには内緒だ。
それに……先程から視線を感じるけれど、今はそんなに嫌な気はしないわね。
感じた視線の方を向くと、私はふふっとわざとらしく笑った。
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる