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第28章「癒えない傷、愛しい痕」 (共通視点)
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ライブが終わった後、二人はどちらからともなく、佐原のマンションへ向かっていた。
部屋に入り、ドアを閉めた瞬間、七原が佐原の胸に顔をうずめてきた。
「……どうだった?」
くぐもった声が、震えている。
「最高だった。……今まで聴いた、お前のどの歌よりも」
「……嘘つけ。眉間にシワ寄ってたぞ」
「……お前の声は、いつだって俺を不安にさせる」
「……知ってる」
佐原は、七原の体を強く抱きしめた。
この温もりを、二度と手放したくなかった。
その夜、俺たちは再び体を重ねた。
嵐の夜のような激しさはない。ただ、互いの傷跡を確かめるように、ゆっくりと、丁寧に触れ合っていく。
佐原の指が、七原の背中にある古い傷跡をなぞる。それは、七原が自らを傷つけた痕。
「痛むか?」
佐原が尋ねると、七原は首を振り、その手に自分の手を重ねた。
「ううん。……あんたが触れると、ただの痕になる」
今度は七原が、佐原の胸に顔を寄せた。その心音が、不規則に揺れているのを感じる。
「あんたの音、いつもこうだよな。冷静なフリして、めちゃくちゃじゃん」
「……君の前でだけだ」
これは、ただのセックスじゃない。赦しであり、誓いだ。互いの不完全さを受け入れ、それでも共に生きていくという、魂の契約。
佐原は、七原のすべてを確かめるように、その体を愛した。七原もまた、佐原の弱さも、醜さも、すべてを受け入れるように、その身を委ねた。
快感の果てに、七原が佐原の名前を呼ぶ。その声が、佐原にとっての唯一の救いだ。
絶頂の中で、佐原は七原の耳元で囁いた。
「愛してる」
それは、何の計算も、打算もない、初めて心から言えた言葉だった。
部屋に入り、ドアを閉めた瞬間、七原が佐原の胸に顔をうずめてきた。
「……どうだった?」
くぐもった声が、震えている。
「最高だった。……今まで聴いた、お前のどの歌よりも」
「……嘘つけ。眉間にシワ寄ってたぞ」
「……お前の声は、いつだって俺を不安にさせる」
「……知ってる」
佐原は、七原の体を強く抱きしめた。
この温もりを、二度と手放したくなかった。
その夜、俺たちは再び体を重ねた。
嵐の夜のような激しさはない。ただ、互いの傷跡を確かめるように、ゆっくりと、丁寧に触れ合っていく。
佐原の指が、七原の背中にある古い傷跡をなぞる。それは、七原が自らを傷つけた痕。
「痛むか?」
佐原が尋ねると、七原は首を振り、その手に自分の手を重ねた。
「ううん。……あんたが触れると、ただの痕になる」
今度は七原が、佐原の胸に顔を寄せた。その心音が、不規則に揺れているのを感じる。
「あんたの音、いつもこうだよな。冷静なフリして、めちゃくちゃじゃん」
「……君の前でだけだ」
これは、ただのセックスじゃない。赦しであり、誓いだ。互いの不完全さを受け入れ、それでも共に生きていくという、魂の契約。
佐原は、七原のすべてを確かめるように、その体を愛した。七原もまた、佐原の弱さも、醜さも、すべてを受け入れるように、その身を委ねた。
快感の果てに、七原が佐原の名前を呼ぶ。その声が、佐原にとっての唯一の救いだ。
絶頂の中で、佐原は七原の耳元で囁いた。
「愛してる」
それは、何の計算も、打算もない、初めて心から言えた言葉だった。
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