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第30章(最終章)「終わりなき海へ」 (共通視点)
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薄明かりが、部屋に差し込み始める。
二人は服を着て、どちらからともなく窓辺に立った。眼下には、眠りから覚め始めた街が広がっている。
「なあ、佐原」
「なんだ」
「俺たち、きっとまた間違えるよな」
「ああ。何度でも間違えるだろうな」
佐原はそう言って、七原の手を取った。その手は、もう震えていなかった。
「それでも、お前がいい」と、七原が言った。
「俺もだ」と、佐原が答えた。
完璧な終わりなんてない。だからこそ、俺たちは“終わりなき海”を泳ぎ続ける。
傷つきながら、求め合いながら、互いの存在だけを灯台にして。
不協和音こそが、自分たちの本質であり、それなしでは存在できないと悟ったのだから。
「行こうか、七原」
佐原の声は、穏やかだった。
「この、終わりもない海の底へ」
二人の間に、もう言葉は必要なかった。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、すべての答えだった。
不完全な絆は、終わりなき海の波間に浮かぶ小さな舟のように、揺らぎながらも、確かに進み続ける。
壊れてもいい。それでも、そばにいる。
それが、二人が選んだ、唯一のディソナンス・コード。
二人は服を着て、どちらからともなく窓辺に立った。眼下には、眠りから覚め始めた街が広がっている。
「なあ、佐原」
「なんだ」
「俺たち、きっとまた間違えるよな」
「ああ。何度でも間違えるだろうな」
佐原はそう言って、七原の手を取った。その手は、もう震えていなかった。
「それでも、お前がいい」と、七原が言った。
「俺もだ」と、佐原が答えた。
完璧な終わりなんてない。だからこそ、俺たちは“終わりなき海”を泳ぎ続ける。
傷つきながら、求め合いながら、互いの存在だけを灯台にして。
不協和音こそが、自分たちの本質であり、それなしでは存在できないと悟ったのだから。
「行こうか、七原」
佐原の声は、穏やかだった。
「この、終わりもない海の底へ」
二人の間に、もう言葉は必要なかった。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、すべての答えだった。
不完全な絆は、終わりなき海の波間に浮かぶ小さな舟のように、揺らぎながらも、確かに進み続ける。
壊れてもいい。それでも、そばにいる。
それが、二人が選んだ、唯一のディソナンス・コード。
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