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サイドストーリー⑥諦めないアメリアと逃げられないカエサル4
しおりを挟む二人が何を話しているのか気になり、聞き耳を立てる。
「えぇ。もう、カエサル様の事を終わりにするの。」
その言葉にドキリと胸が跳ねた。
俺は二人に気付かれないように近付き、木の影に隠れる。
「私がこれ以上会いに行くのはやめろと言った時は、それを無視して毎日会いに行っていたじゃないか。...あんなに、カエサル殿下が好きだったじゃないか。それなのになぜ....」
その様子に心配そうな声を出すジルベルト殿下に、アメリアは小さく微笑む。
「...今日、クレノ様と話すカエサル様を見て思ったの。私は、あんなに素敵な笑顔をカエサル様に向けられた事がない。...私じゃ、ダメなんだって。」
皇女は少し悲しそうに、小さな声でそう呟く。
「そっ...」
そんな事ない。確かにクレノとは久しぶりだったし、小さい頃から見てきた可愛い弟のようなもので、アメリアに感じているものとはまったくの別物だ。
「カエサル様に私の事を見てほしかった。...好きになってほしかった。でも、それは私からの一方的なものだから...」
(あ...)
今までの事を思い返すと、茶会も、散歩も、舞踏会も、俺はアメリアの誘いをすべて断ってきた。
どんなに俺に断られても諦めず、毎日のように俺を誘ってきたアメリアの気持ちを考えずに...
「はぁ...」
最悪だ。
俺は、この胸が痛む理由に気付いてしまった。
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真白くん鈍すぎww
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