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シャーロットとアメリア皇女
しおりを挟む澄んだ青い空、白い雲___
(今日はデート日和だな。)
新しく買った洋服を身に纏い、外に出た俺は空を見上げながら思う。
(殿下と久しぶりのデート....)
「楽しみだなぁ....」
「何が?」
「うわっ!!」
突然後ろから声が聞こえ驚いて振り向くと、そこにはシャーロットとアメリア皇女が立っていた。
「シャーロット!?アメリア様まで!」
「何よ、そんなに驚いて。」
「い、いや....急に後ろから声を掛けられて、びっくりしただけだよ。
ていうか、この前はごめんねシャーロット!置いていったりして....アメリア様も申し訳ありませんでした!」
第二皇子の事で頭がいっぱいで二人の事をすっかり忘れていた俺は、急いで謝罪した。
「まったく!忙しくてあの後何があったのかも聞けなかったし、あの場に置いてくなんて酷いわ!」
「ほんとごめん。」
「大丈夫ですよ。クレノ様が第二皇子殿下に連れてかれてしまった時はすごく驚きましたけれど、その後シャーロット様とお茶会を続けてとても楽しかったので。」
そうシャーロットに微笑む皇女。
そして照れているのか、頬を赤くしながらそっぽを向いてしまったシャーロット。
どうやら俺がいなくなった後、随分と仲良くなったようだ。
「で?今日はどうしてここに?」
男子寮の前だし、何か用があって来たのだろうか。
「あぁ、そうだったわ。
クレノ、今から時間あるかしら?私達これから、お話でもしながら校内ピクニックでもしようかって話してたところなんだけど....」
「クレノ様がいたら、もっと楽しいと思って......一緒にどうかな?」
目を輝かせながら見つめてくる二人に申し訳なくなりながらも、俺はその誘いを断った。
「今日は大切な用があって....すみません。」
「私達より大切な用って、一体なんなの?」
「えっと....それは「私とのデートだが?」
そう俺を後ろから抱き締め、シャーロット達に言い放った人物がいた。
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