異世界トリップしたら女神(見習い)でしたが一般人として自由に生きていこうと思います

瑞多美音

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第7章

98.女神見習い、街の家をアップグレードする(3)

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 「じゃ、まずはお風呂から設置しようか」
 「ん!」

 ぞろぞろと水場へ行き、設置場所を決め……

-----

 お風呂(ヒノキ)を設置しますか?

 [はい][いいえ]

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 [はい]を選択するとお風呂が現れた!

 「おおー、すごいね」
 「ん、お風呂……」
 「へぇ、いいじゃん」
 「えっ、はっ?どうなって……」

 湯船サイズはよくある一般的なお風呂よりひとまわりくらい大きく、湯船だけでなく壁や桶にもヒノキが使われているみたい。

 「なんか、いいにおいするね」
 「ん」

  さらに、脱衣所まで完備してある……これ、交換に必要なポイント少なすぎなんじゃないかな?お得でありがたいけどさぁ。
 さっそくお風呂場にシャンプー、トリートメント、ボディーソープを、脱衣所にはタオルセットをいくつか置いておく。
 
-----

 トイレ(洋式、手洗い場付き)を設置しますか?

 [はい][いいえ]

-----

 [はい]を選択する。トイレの場所はお風呂の反対側に設置。

 「よし、ちゃんと洋式だし手洗い場もあるね」
 「ん」
 「……なんかもう、驚かないです」
 「ねー……エナ想定外のことばっかりするんだもん」

 失礼なふたりを放って手洗い場にも石鹸とタオルを置き……

 「うん。これでお風呂とトイレは設置完了!次は……冷凍機能付き冷蔵庫かな?」
 「ユリスー、どこにする?」
 「あ、はい!えっと……」

 ユリスさんが悩んでいる間にリビングに時計も置いておく。これですぐに時間がわかるね。

 「エナさん、ここにお願いします」
 「はーい」


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 冷凍機能付き冷蔵庫を設置しますか?

 [はい][いいえ]

-----

 [はい]を選ぶと……でーんっと冷蔵庫が設置された。

 「おおー、意外と大きい……」
 「で、ですね……」

 背丈はユリスさんより大きく、簡易トイレと同じようなつるんとした素材でできている。中を開けてみるとひんやりとしている。ん?これって……冷蔵庫には魔石がはめ込まれていた。魔石が原動力か……どれくらいもつのかな?魔力を込めればまた動くのかな……ま、その辺は使ってみないとねー。

 「すごいですね!早速使ってみてもいいですか?」
 「はい!お礼は美味しいご飯でおねがいします!あと、冷蔵庫になにか変化……例えば冷えなくなったとかそういうことがあれば教えてくださいね」
 「はい、わかりました」

 ユリスさんは早速台所で料理を開始した……リディもそばで見学するみたい。お昼が楽しみだ。

 あっ、そうだ。家のアップグレードのついでにキュリエルにあれも聞いてみようかな?

 あれ……というのは街の家と神の宿屋を女神の聖域で繋ぐということ。
 というのもそろそろ毎回リディを連れてくるんじゃなくて、リディが来たいときにいつでも行き来できるようにしたほうがいいんじゃないかと考えたから。
 冒険者見習いも卒業だし、リディが冒険したかったり、料理を習いたくても毎回私に言ってつれてきてもらうっていうのも……ねぇ。
 さすがに宿屋の周りは危険だけど、街からすぐの草原ならひとりでも充分できると思う。もちろん、リディがまだ不安なら街中に出なくてもいいけど、ユリスさんに料理は習うの好きみたいだし……いつかはひとりでどこかに行きたくもなるだろうし……

 消費魔力半端ないけど、結界とポーション作り以外は余ってるし……

 「ねぇ、キュリエル……もうひとつお願いがあるんだけど……」
 「なぁに?」
 「うん……この家と宿屋繋いでもいい?」
 「……言ってる意味がわかんない」
 「あのね、この前瞬間移動したじゃない?それを瞬間移動じゃなくてこの家と宿屋の空間をつなげるってことなんだけど……」
 「え、そんなことできるの?」
 「……多分?」

 女神の知識によれば空間を固定するのに最初かなりの魔力がいるんだけど、その後は定期的に魔力を込め直せばいいみたい。そうすれば自由に行き来できる。レベルが上がれば魔力量が減ったり、他にも設定できるみたいだけど、今はこれが限界だな。

 「まぁ、いいけど……僕もまた遊びに行っていいってことだよね?」
 「うん、それはいいけど……私たちも好きな時にこっちに来るってことだよ?」
 「それは全然いいよー!知らない人が一緒じゃなきゃ」
 「でもね、繋げたら部屋がひとつ使えなくなると思うんだわ……」
 「んー……あの倉庫にしてる部屋でもいいの?」
 「うん、大丈夫」

 キュリエルと倉庫にしている部屋を掃除し、部屋は空っぽになった。もともとほとんど何も置いてなかったので簡単だった……宿屋も1階に使っていない部屋があるのであそこと繋ごう。

 「よし、じゃあやるよ?」
 「うん」
 「念のため離れててね?」
 「……わかった」

 よし、繋がれー繫がれー……この部屋と宿屋の部屋が繋がるイメージを確かに念じ続けるとごっそり魔力を消費した。

 「ふぅ……」
 「え、もう出来たの?」
 「わかんない……ちょっと開けてみるね。まってて」
 「うん……」

 部屋の扉を開くと……普通に部屋だな。中に入り調べてみる……ん?さっきと違う?キュリエルに確認しようと扉を開けると……

 「ん?あれ?ここ宿屋じゃん!?」

 ……ということは、成功した? もう1度部屋に入り扉を閉める。ん?さっきキュリエルと掃除した部屋だ……扉を閉めることが重要なのかな?ま、いっか。これで簡単に行き来できるなら。

 「ねぇ、いるのー?」

 キュリエルがドンドンッと扉を叩いている。

 「あ、ごめん。今開けるねー」
 「あっ!もう、返事がないから心配したよ!」
 「うん、どうやら成功したみたい……」
 「えっ……ほんとに?」
 「試してみる?」
 「う、うん……」
 
 キュリエルと一緒に試すと……やはり宿屋に繋がった。そのまま部屋から出ずに扉を閉め再度開けると今度は街の家だった。

 「おおー!すごいね!」
 「うん……これでこっちのお風呂も入り放題だ」
 「僕、ユリス達呼んでくるっ」

 キュリエルに連れてこられたユリスさんとリディ、ブランが驚いたのは当然のことだった。

 「ねぇ、リディ……ヒノキ風呂一緒に入りにこようね?」
 「ん、入ってみたい」
 「ユリスさんとキュリエルもいつでも訪ねてきてくださいね?宿泊費は美味しいご飯でいいので……」
 「わかったー」
 「は、はい……」

 あ、でも神様たちにはちゃんと説明しておかないと……みんな瞬間移動できるみたいだから必要はないと思うけど、面白がって使おうとする神様もいるかも……
 宿屋のルールに書き足しておこうっと。

 「もうすぐ、お昼もできますから」
 「わーい」

 食べたら冒険者ギルド行かないとなぁ……



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