異世界で猫になった公爵令嬢は王子様から婚約破棄されましたが、実は聖女だったのでまったりもふもふ優しく騎士様に愛されます。

友坂 悠

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お茶会。

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「それはね。フランソワ様はわたくしの大事なお姉様ですもの」

 と、口にするジュディ王妃。

 え? 血縁関係無かったよね? っていうかあったら困る。お母様のお兄様、今の王に嫁いだのがジュディ王妃なのだから、関係で言ったらお母様の方が義妹になるはずだし?

 あたしが不思議そうな顔をしているのをみてジュディさま。

「だって。わたくし、幼い頃からずっとフランソワ様のお近くにいる事しか考えて無かったんですもの。王妃になったのだって、まあその前は側室だったですけど、それだって他の男に嫁ぐくらいだったら王のおそばにいた方がフランソワ様のお近くに居られるって思ったからですわ」

 あうあう。王様、かわいそう?



 お茶会の準備がされたテーブルに着いて、目の前に座ったジュディ様はそういかにフランソワお母様の為に自分が存在しているのか、まで語り出し。

 崇拝してる様を見せつけるように次から次へと言葉を綴った。

 幼少時の思い出。王立学園でのお母様がいかに周囲の憧れの的だったか、などなど。

「もういいわジュディ。ねえ、それよりもアンジェリカはどうしたの?」

 そうお母様が話を折るまでそれは続いたのだった。

「ああ、そろそろくるんじゃ無いかしら。あの子も忙しいみたいで」

 そう周囲に目配せするジュディ王妃。

 侍女の一人がさっと王妃の耳元になにかを伝える。

「あら。アンジェリカったらまだ着替えてる最中なんですって。もう少々お待ちくださいな。えーと。それよりも」

 今更のようにあたしのことを見る王妃。

「ねえ、フランソワ様。で、この方はどなたなのかしら?」

 あうあう。

 ほんと今更だけど。あたしまだマリカのままなんだか勧められるままこうして椅子に座っちゃってたよ。

「ああ、そうね。言い忘れてたけどこの子はマリアンヌよ。マクシミリアンがしつこくてね。ちょっと姿を変える魔法を使ってるの」

「あ、ごめんなさい。自己紹介がまだでした。わたくしマリアンヌ・ヴァリエラントでございます。ジュディ王妃様には幼少の折お会い致しておりますが、今はこの姿なので。この姿の時にはマリカとも名乗っております」

「あらあら貴女がマリカさん? 優秀な聖女候補だって評判になってましてよ。まさかマリアンヌ様だったとは思い至りませんでしたけど」

 あうあう、評判って……。

「伝説の大魔法を再現されたとか。魔道士協会ではぜひとも自陣に欲しいと王に直訴があったそうですわ。お気をつけあそばせ」

 あう、それは困る!

「あらあら、それは困りましたわね」と、お母様。

 あ、まずい! お母様には危険なことしたっていうの内緒なのに……。

 ああどうしよう。そう思った所で。


「アンジェリカ王女がおみえになりました」

 そう、侍女の声がした。
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