友坂 悠

友坂 悠

おはなしを読むのも書くのも大好きです。よろしくお願いします。
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恋愛 連載中 長編
姉の身代わりで生贄として捧げられた妹、アリスティア王女。 表向きは政略結婚という名目であったけれど、実のところ人類域の象徴である小国からこの世界を統べる帝国への捧げ物として選ばれた「生贄」であったのだ。 実際、最初の人生では怒りに狂った厄災獣帝レオンハルトによって殺され。 そしてなぜか過去に戻っていた。 せっかく巻き戻った時間、この命。 今度こそは生きながらえてみせると決意するもやっぱり最後は死ぬ運命に。 そしてまた巻き戻るアリスティアの時間。 三度目人生を迎え、アリスティアは悟る。 どうしてこんなループが起きるのか、その原因を解き明かさなければ結局何をしても同じなのでは? と。 少しずつ変わる時間。 変わる出来事。 そしてなぜか一週間前倒しになった婚姻。 自分を愛しているというレオンハルト。 そんな中で思い出す幼い頃のレオンとの出会い。 あれは運命? いや、違う。 三度目ではじめての出来事だったのだから。 これは、今度こそなんとしても破滅を回避して幸せになろうと頑張るアリスティアと、悲劇の獣帝レオンハルトとのもふもふ恋愛ファンタジーデス!!
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文字数 32,188 最終更新日 2024.04.25 登録日 2024.01.31
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あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください。 そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。 政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。 しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。 それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。 よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。 泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。 もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。 全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。 そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
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文字数 119,110 最終更新日 2024.04.17 登録日 2023.12.24
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異世界転生したらそこは平安時代のとりかえばやの世界だった? アラサー腐女子だった明日香サン、気がついたら平安時代の貴族に転生してた。 物心がついた5歳の時熱を出して寝込み。 夢の中で前世のキオクを思い出してみれば……。 え? ここってお話の世界? どうみたってわたし、とりかえばやの男の子姫の方に転生しちゃってる? 学校で勉強した平安時代とはちょこっとだけ違う気がするし間違いない? って、男の子の身体にはなったけどやっぱり好きになるのは男の人で。 うー。わたしの人生どうなっちゃうんだろう? ▪️とりかえばや物語を題材にした異世界転生物語です。 お楽しみいただければよいのですが。。
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文字数 40,070 最終更新日 2024.02.13 登録日 2024.01.14
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この先はファンタジー色が強くなりすぎて恋愛ジャンルではどうかとの思いもあって完結させていましたが、ジャンルを移し連載再開することにしました。 よろしくお願いします。 「君を愛する事はできない」 新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。 貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。 元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。 それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。 決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。 それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。  何かを期待をしていた訳では無いのです。 幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。 貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。 だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、 魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。 それなのに。 「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」 とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。 まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。 「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」 「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」 事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。 それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。 ※本編完結済デス。番外編を開始しました。 ※第二部開始しました。
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「——だから、これは契約による婚姻だ。私が君を愛する事はない」 気がついた時。目の前の男性がそう宣った。 婚姻? 契約? 言葉の意味はわかる。わかるけど。でも—— ♢♢♢ ある夜いきなり見知らぬ場所で男性からそう宣言された主人公セラフィーナ。 しかし彼女はそれまでの記憶を失っていて。 自分が誰かもどうしてここにいるかもわからない状態だった。 記憶がないままでもなんとか前向きに今いる状態を受け入れていくセラフィーナ。 その明るい性格に、『ろくに口もきけないおとなしい控えめな女性』と聞かされていた彼女の契約上の夫、ルークヴァルト・ウイルフォード公爵も次第に心を開いていく。 そして、彼女のその身に秘めた魔法の力によって危機から救われたことで、彼の彼女を見る目は劇的に変わったのだった。 これは、内気で暗い陰鬱令嬢と渾名されていたお飾り妻のセラフィーナが、自分と兄、そして最愛の夫の危機に直面した際、大魔法使い「白蓮の魔女」であった前世を思い出し、その権能を解放して時間を逆行したことで一時的に記憶が混乱、喪失するも、記憶がないままでもその持ち前のバイタリティと魔法の力によって活躍し、幸せを掴むまでの物語。
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文字数 71,525 最終更新日 2023.09.30 登録日 2023.08.26
あたし、レティーナ。 聖女だけど何もお仕事してないって追放されました。。 ほんとはすっごく大事なお仕事してたのに。 孤児だったあたしは大聖女サンドラ様に拾われ聖女として育てられました。そして特別な能力があったあたしは聖獣カイヤの中に眠る魔法結晶に祈りを捧げることでこの国の聖都全体を覆う結界をはっていたのです。 でも、その大聖女様がお亡くなりになった時、あたしは王宮の中にあった聖女宮から追い出されることになったのです。 住むところもなく身寄りもないあたしはなんとか街で雇ってもらおうとしますが、そこにも意地悪な聖女長さま達の手が伸びて居ました。 聖都に居場所の無くなったあたしはカイヤを連れて森を彷徨うのでした……。 そこで出会った龍神族のレヴィアさん。 彼女から貰った魔ギア、ドラゴンオプスニルと龍のシズクを得たレティーナは、最強の能力を発揮する! 追放された聖女の冒険物語の開幕デス!
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「君はまだ幼い、私は君を大事にしたいのだ」  あなたがそうおっしゃったから。  わたくしは今までお飾りの妻でがまんしてきたのに。  あなたがそうおっしゃったから。  好きでもない商会のお仕事を頑張ってこなしてきたのに。  全部全部、嘘だったというの?  そしたらわたくしはこれからどうすればいいっていうの?  子供の頃から将来の伴侶として約束された二人。  貴族らしく、外あたりが良く温厚に見えるように育ったラインハルト。  貞淑な令嬢、夫を支えるべき存在になるようにと育てられたアリーシア。  二人は両家に祝福され結婚したはず、だった。  しかし。  結婚したのはラインハルトが18になった歳、アリーシアはまだ14歳だった。  だから、彼のその言葉を疑いもせず信じたアリーシア。  それがまさか、三年後にこんなことになるなんて。  三年間白い結婚を継続した夫婦は子を残す意思が無いものと認められ、政略的な両家のしがらみや契約を破棄し離縁できる。  それがこの国の貴族の婚姻の決まりだった。  元は親同士の契約に逆らって離縁しやり直すための決まり事。  もちろん、そんな肉体的繋がりなど無くても婚姻を継続する夫婦は存在する。  いや、貴族であれば政略結婚が当たり前、愛はなくても結婚生活は続いていく。  貴族の結婚なんて所詮そんなもの。  家同士のつながりさえあれば問題ないのであれば、そこに愛なんてものがなくってもしょうがないのかも、知れない。  けれど。  まさかそんなラインハルトから離婚を言い出されるとは思ってもいなかったアリーシア。  自分は傾いた家を立て直すまでのかりそめの妻だったのか。  家業が上手くいくようになったらもう用無しなのか。  だまされていたのかと傷心のまま実家に戻る彼女を待っていたのは、まさかのラインハルトと妹マリアーナの婚約披露。  悲しみのまま心が虚になったまま領地に逃げ引き篭もるアリーシアだったが……  夫と妹に、いや、家族全てから裏切られたお飾り妻のアリーシア。  彼女が心の平穏を取り戻し幸せになるまでの物語。
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文字数 81,438 最終更新日 2023.06.24 登録日 2023.06.03
異世界転生ファンタジーラブ!! 気がついたら異世界? ううん、異世界は異世界でも、ここってマギアクエストの世界だよ! 野々華真希那《ののはなまきな》、18歳。 今年田舎から出てきてちょっと都会の大学に入学したばっかりのぴちぴちの女子大生! だったんだけど。 車にはねられたと思ったら気がついたらデバッガーのバイトでやりこんでたゲームの世界に転生してた。 それもゲーム世界のアバター、マキナとして。 このアバター、リリース版では実装されなかったチート種族の天神族で、見た目は普通の人族なんだけど中身のステータスは大違い。 とにかく無敵なチートキャラだったはずなんだけど、ギルドで冒険者登録してみたらなぜかよわよわなEランク判定。 それも魔法を使う上で肝心な魔力特性値がゼロときた。 嘘でしょ!? そう思ってはみたものの判定は覆らずで。 まあしょうがないかぁ。頑張ってみようかなって思ってフィールドに出てみると、やっぱりあたしのステイタスったらめちゃチート!? これはまさか。 無限大♾な特性値がゼロって誤判定されたって事? まあでも。災い転じて福とも言うし、変に国家の中枢に目をつけられても厄介だからね? このまま表向きはEランク冒険者としてまったり過ごすのも悪く無いかなぁって思ってた所で思わぬ事件に巻き込まれ……。 ってこれマギアクエストのストーリークエ?「哀しみの勇者ノワ」イベントが発動しちゃった? こんな序盤で! ストーリーモードボス戦の舞台であるダンジョン「漆黒の魔窟」に降り立ったあたしは、その最下層で怪我をした黒猫の子を拾って。 って、この子もしかして第六王子? ってほんとどうなってるの!?
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〜魔王の娘は次期魔王? 能力チートの絶対魔王は平凡な冒険者として平和な世界でスローライフをおくりたい〜 パーティーのポーターとして働くシズカははしっこいのが取り柄な下級冒険者。 でも実は魔王の娘で次期魔王と目されていたのだけど、自分の中に流れる魔王の血を嫌って家出中だったのです。 力の無いふりをしながらパーティーが危機になった時だけこっそり助けたりしてました。 このまま平和なスローライフを送れるかなぁと思ってた矢先、父の魔王が寿命で消失。 後継者争いの果て地上の平和が脅かされるのを見過ごせなくなったシズカはなんとかしようと奮闘するのですが……。 実は最強の魔王シズカが繰り広げる最強最カワイイファンタジー!
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文字数 43,869 最終更新日 2023.05.29 登録日 2023.04.27
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「破棄だ破棄、お前との婚約は今日限りで破棄させてもらう!!」 そんな物凄い勢いで怒鳴り散らす目の前の男性。 王子、ジークフリート。 まだ成人前でもあるジーク様は金色の巻毛、ブルーの瞳が可愛らしく。 その全てを好ましく思っていた筈だったわたくし、クラウディア・ファウンバーレンの頭に衝撃が走りました。 一瞬目の前が真っ暗になり崩れ落ちたわたくしを助け起こしてくれたのはどこか異国風な服装の殿方。 銀髪碧眼の美丈夫ハッシュヴァルト様でした。 「って、冗談じゃないわよ!」 え? 「もう。悲劇のお姫様ぶりっ子はやめてよね。そんなんだからあんなガキにいいように言われるんだわ」 ちょっと、待って? 「またないわよ。もう、文句の一つも言ってやらなきゃおさまらないんだから!」 わたくしの身体を操ってそう王子にひとこと言いに行くと息巻いている魔女カペラさんが登場して? もうどうなってしまうのでしょう?
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文字数 41,678 最終更新日 2023.05.24 登録日 2023.04.28
どうして今更溺愛してくるんですか!? メイドのエーリカは笑顔が魅力的な天真爛漫な少女だった。ある日奉公先の伯爵家で勧められた縁談、フォンブラウン侯爵家の嫡男ジークハルトとの婚姻を迫られる。 しかし、 「これは契約婚だ。私が君を愛することはない」 そう云い放つジークハルト。 断れば仕事もクビになり路頭に迷う。 実家に払われた支度金も返さなければならなくなる。 泣く泣く頷いて婚姻を結んだものの、元々不本意であったのにこんな事を言われるなんて。 このままじゃダメ。 なんとかして契約婚を解消したいと画策するエーリカ。 しかしなかなかうまくいかず、 それよりも、最近ジークハルトさまの態度も変わってきて? え? 君を愛することはないだなんて仰ったのに、なんでわたくし溺愛されちゃってるんですか?
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「もういい! お前は追放だアンナマリナ。お前のようなぽんこつ聖女はこのマギカアカメディアにふさわしくない! とっとと荷物をまとめて出ていくといい!」 アンナマリナが祭壇の前で跪き神に祈りを捧げていたところに現れた金髪碧眼の貴公子。 この国、グーテンベルク王国の王子でありここマギカアカメディアの生徒会で会長を務めるギディオン・M・グーテンベルクその人だった。 「はう、でも、ギディオンさま、わたくしアカメディアの寮を追い出されたら住むところがありませんわ」 「そんなことは知ったことか! そもそもお前は教会が聖女と認めたからこそ費用全額国家負担でこのアカメディアに通えているというだけの存在。しかしなんだ、この十年、一度も聖女らしい能力を発揮することもなくただただここに居るだけではないか!」 「え? 聖女らしい能力、ですか?」 ポカンとした表情で小首を傾げ、頬に右手を当てる彼女。 コケティッシュなその表情。十五歳になって居るはずだというのにまだ幼い顔立ちで。 ふわふわな銀髪が背中まで広がり、その透き通るスカイブルーの瞳には、無垢な美少女、そんな代名詞が似合う。 ############# 幼い頃野良猫と共に生きていたせいか、人の言葉を話すのが少々苦手な聖女アンナマリナ。 容姿は美少女なのだけれど、周囲からはぽんこつ、おバカだと思われていた。 そんな彼女は王子ギディオンから、 「なにもしていない」「ぽんこつ」「お飾り聖女」として追放されてしまう。 本当は彼女は「何もしない」ではなく、「なにもしないでも」聖女であったと言うのに。 これは、何もしていないと誤解され追放された野良猫聖女が、 好きな人、自分のほんとうの居場所を見つけしあわせになるものがたりデス!
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よくある逆行復讐令嬢もののエッセンスを使った「すこし、不思議」なお話です。 前後編、ショートショート。お楽しみいただければ嬉しいです。 腹違いの妹と、婚約者であった王太子ルイスに裏切られ断罪され。 偽聖女、悪女、魔女と罵られ、魔力も封じられて牢獄に堕とされた聖女アリサ。 命の尽きかけたその時。 目の前に現れた魔王。 彼と契約し、過去に転移したアリサは復讐を開始する。
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「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。
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「この私、レムレス・ド・アルメルセデスの名において、アナスターシア・スタンフォード侯爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!」 その声は、よりにもよってこの年に一度の神事、国家の祭祀のうちでもこの国で最も重要とされる聖緑祭の会場で、諸外国からの特使、大勢の来賓客が見守る中、長官不在の聖女宮を預かるレムレス・ド・アルメルセデス王太子によって発せられた。 ここ、アルメルセデスは神に護られた剣と魔法の国。 その聖都アルメリアの中央に位置する聖女宮広場には、荘厳な祭壇と神楽舞台が設置され。 その祭壇の目の前に立つ王太子に向かって、わたくしは真意を正すように詰め寄った。 「理由を。せめて理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 「君が下級貴族の令嬢に対していじめ、嫌がらせを行なっていたという悪行は、全て露見しているのだ!」 「何かのお間違いでは? わたくしには全く身に覚えがございませんが……」 いったい全体どういうことでしょう? 殿下の仰っていることが、わたくしにはまったく理解ができなくて。 ♢♢♢ この世界を『剣と魔法のヴァルキュリア』のシナリオ通りに進行させようとしたカナリヤ。 そのせいで、わたくしが『悪役令嬢』として断罪されようとしていた、ですって? それに、わたくしの事を『お飾り聖女』と呼んで蔑んだレムレス王太子。 いいです。百歩譲って婚約破棄されたことは許しましょう。 でもです。 お飾り聖女呼ばわりだけは、許せません! 絶対に許容できません! 聖女を解任されたわたくしは、殿下に一言文句を言って帰ろうと、幼馴染で初恋の人、第二王子のナリス様と共にレムレス様のお部屋に向かうのでした。 でも。 事態はもっと深刻で。 え? 禁忌の魔法陣? 世界を滅ぼすあの危険な魔法陣ですか!? ※アナスターシアはお飾り妻のシルフィーナの娘です。あちらで頂いた感想の中に、シルフィーナの秘密、魔法陣の話、そういたものを気にされていた方が居たのですが、あの話では書ききれなかった部分をこちらで書いたため、けっこうファンタジー寄りなお話になりました。 ※楽しんでいただけると嬉しいです。
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最強賢者ラギレス。 魔王を倒した後世界を守るために自らの命を犠牲にし……。 数年後、生まれ変わったら、なんと猫、でした。 実はこれが三度目の転生で、 今度こそはまったりもふもふ幸せになろう! そう決意するのでした♪
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「わたくしはここに宣言いたします。神の名の下に、このマリアンヌ・フェルミナスに与えられていた聖女の称号を剥奪することを」 この世界には昔から聖女というものが在った。 それはただ聖人の女性版というわけでもなく、魔女と対を成すものでも、ましてやただの聖なる人の母でもなければ癒しを与えるだけの治癒師でもない。 世界の危機に現れるという救世主。 過去、何度も世界を救ったと言われる伝説の少女。 彼女こそ女神の生まれ変わりに違いないと、そう人々から目されたそんな女性。 それが、「聖女」と呼ばれていた存在だった。 皇太子の婚約者でありながら、姉クラウディアにもジーク皇太子にも疎まれた結果、聖女マリアンヌは正教会より聖女位を剥奪され追放された。 喉を潰され魔力を封じられ断罪の場に晒されたマリアンヌ。 そのまま野獣の森に捨てられますが…… 野獣に襲われてすんでのところでその魔力を解放した聖女マリアンヌ。 そこで出会ったマキナという少年が実は魔王の生まれ変わりである事を知ります。 神は、欲に塗れた人には恐怖を持って相対す、そういう考えから魔王の復活を目論んでいました。 それに対して異議を唱える聖女マリアンヌ。 なんとかマキナが魔王として覚醒してしまう事を阻止しようとします。 聖都を離れ生活する2人でしたが、マキナが彼女に依存しすぎている事を問題視するマリアンヌ。 それをなんとかする為に、魔物退治のパーティーに参加することに。 自分が人の役にたてば、周りの人から認めてもらえる。 マキナにはそういった経験が必要だとの思いから無理矢理彼を参加させますが。
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理不尽な事が大っ嫌いな聖王国第三王女アリシア。 聖女でもあった彼女はある時この世界の真実に気づく。 そして。 ■■■■■■■■■■■■■■■■ 時は魔王討伐戦争の最中。 真那の世界と魔の世界、表と裏二つに分かれたその世界の間の戦争は百年の永きに亘って続いていた。 そんな中、人間世界のとある王家に第三王女として生まれ変わったあたし、有森亜里沙《ありもりありさ》はたち。 大学からの帰り道、横断歩道で転んだ女の子を助けようとして事故で死んじゃって。そんでもってこんなふうに異世界転生を果たしたらしい。 どうしてこんなことになったのかはわからないけどね? でも死んじゃったものはしょうがないから。 こうして生まれ変わった? のならこの人生をちゃんとまっとうしなくちゃいけないよね。 まあでも? 異世界転生とか最近のweb小説の流行りにあった主人公が理不尽な目に遭うそんなおはなしが生理的にダメだったあたし。 っていうか理不尽っていうそのものがダメなあたし。 なんとかこの世界ではそんな事がおこらないと良いな。そんなこと考えながら頑張っていきますね。
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「エーリカ。貴女なんかその灰の中がお似合いよ!」 そう言って義姉様たちは部屋に戻っていった。 ああでももうこれで今日は意地悪をされずに済むのだと思うと少しホッとするけれど、あたしの寝る場所はこの灰でまみれたこの場所しか無いかと思うと悲しくなる。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 灰かぶりのおさんどん、と、そう呼ばれた彼女。 男爵令嬢エーリカ・サンドリヲンは継母や義姉に虐げられる毎日。 養子であった父さえも母に似た容姿のエーリカを疎んでいた。 「お前など、食わしてやっているだけでありがたいと思え」 気に入らないことがあるとそう言いながら彼女を鞭で打つ男爵。 そんなある日。 お城でパーティがあると着飾って出かけていく義姉たち。 留守になった屋敷の屋根裏で見つけた一冊の本が、彼女の運命を変えていく。 異世界シンデレラストーリー。 短期集中連載予定。一万字ほどの短編になります。 よろしくお願いします。
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「セリーナ・マクギリウス。貴女の魔法省への入省を許可します」 婚約破棄され修道院に入れられかけたあたしがなんとか採用されたのは国家の魔法を一手に司る魔法省。 そこであたしの前に現れたのは冷徹公爵と噂のオルファリド・グラキエスト様でした。 「君はバカか?」 あたしの話を聞いてくれた彼は開口一番そうのたまって。 ってちょっと待って。 いくらなんでもそれは言い過ぎじゃないですか!!? ⭐︎⭐︎⭐︎ 「セリーナ嬢、君のこれまでの悪行、これ以上は見過ごすことはできない!」 貴族院の卒業記念パーティの会場で、茶番は起きました。 あたしの婚約者であったコーネリアス殿下。会場の真ん中をスタスタと進みあたしの前に立つと、彼はそう言い放ったのです。 「レミリア・マーベル男爵令嬢に対する数々の陰湿ないじめ。とても君は国母となるに相応しいとは思えない!」 「私、コーネリアス・ライネックの名においてここに宣言する! セリーナ・マクギリウス侯爵令嬢との婚約を破棄することを!!」 と、声を張り上げたのです。 「殿下! 待ってください! わたくしには何がなんだか。身に覚えがありません!」 周囲を見渡してみると、今まで仲良くしてくれていたはずのお友達たちも、良くしてくれていたコーネリアス殿下のお付きの人たちも、仲が良かった従兄弟のマクリアンまでもが殿下の横に立ち、あたしに非難めいた視線を送ってきているのに気がついて。 「言い逃れなど見苦しい! 証拠があるのだ。そして、ここにいる皆がそう証言をしているのだぞ!」 え? どういうこと? 二人っきりの時に嫌味を言っただの、お茶会の場で彼女のドレスに飲み物をわざとかけただの。 彼女の私物を隠しただの、人を使って階段の踊り場から彼女を突き落とそうとしただの。 とそんな濡れ衣を着せられたあたし。 漂う黒い陰湿な気配。 そんな黒いもやが見え。 ふんわり歩いてきて殿下の横に縋り付くようにくっついて、そしてこちらを見て笑うレミリア。 「私は真実の愛を見つけた。これからはこのレミリア嬢と添い遂げてゆこうと思う」 あたしのことなんかもう忘れたかのようにレミリアに微笑むコーネリアス殿下。 背中にじっとりとつめたいものが走り、尋常でない様子に気分が悪くなったあたし。 ほんと、この先どうなっちゃうの?
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