【連載版】お飾り妻は離縁されたい。「君を愛する事はできない」とおっしゃった筈の旦那様。なぜか聖女と呼んで溺愛してきます!!

同名の短編の連載版ですが、あちらがシルフィーナの一人称でお話が進んでいったのに対して、こちらは三人称で綴って行きます。
基本ハッピーエンドのラストになるのは変わりません。
少しじれじれとするかもですが、お楽しみいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

「君を愛する事はできない」

新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。

貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。

元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。

それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。 

何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。

だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。

それなのに。

「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。

まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。


「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」

事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。

それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。

※本編完結済デス。番外編を開始しました。
※第二部開始しました。
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