聖女追放。

「わたくしはここに宣言いたします。神の名の下に、このマリアンヌ・フェルミナスに与えられていた聖女の称号を剥奪することを」


この世界には昔から聖女というものが在った。

それはただ聖人の女性版というわけでもなく、魔女と対を成すものでも、ましてやただの聖なる人の母でもなければ癒しを与えるだけの治癒師でもない。

世界の危機に現れるという救世主。
過去、何度も世界を救ったと言われる伝説の少女。

彼女こそ女神の生まれ変わりに違いないと、そう人々から目されたそんな女性。

それが、「聖女」と呼ばれていた存在だった。

皇太子の婚約者でありながら、姉クラウディアにもジーク皇太子にも疎まれた結果、聖女マリアンヌは正教会より聖女位を剥奪され追放された。

喉を潰され魔力を封じられ断罪の場に晒されたマリアンヌ。

そのまま野獣の森に捨てられますが……



野獣に襲われてすんでのところでその魔力を解放した聖女マリアンヌ。
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神は、欲に塗れた人には恐怖を持って相対す、そういう考えから魔王の復活を目論んでいました。
それに対して異議を唱える聖女マリアンヌ。
なんとかマキナが魔王として覚醒してしまう事を阻止しようとします。

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自分が人の役にたてば、周りの人から認めてもらえる。
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