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俺の女神様。
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「マリカ! どうしたのその髪!?」
俺は思わずそう叫んでいた。
今朝起きて朝の挨拶をしようとマリカ、マリアンヌさまの部屋をノックしたところ現れた彼女のその髪の色に。
神聖な雰囲気を纏わせていたその白銀の流れるような綺麗な髪が、真っ赤な赤髪に変わっていた彼女。
何があったのかと驚くとともに少し残念な気持ちもあった。
だって、あんなにも綺麗だった髪がこんな真っ赤になっているなんて。
「あらおはようマキナ。ちょっと雰囲気変えてみたの。どう、似合う?」
そういたずらっぽく微笑む彼女。
まあ似合ってはいる。というか似合わないわけがない。というよりも彼女はどんな髪色をしていてもやっぱり綺麗で。
俺なんかが触れていい存在じゃ初めからなかったかも知れなくて。
「似合う、よ? っていうか、貴女はどんな髪色でも綺麗だから」
そんなセリフが口をついで出てきてた。
すっと横を向いたのは、あまりにも恥ずかしくて。
それを彼女に悟られたくなかったから。
「あは。マキナったら。大好きよ。ありがとうね」
惜しげもなくそんな言葉を連ねる彼女に、俺はますます顔が赤くなってしまう。
「でも、どうして?」
何とかそれだけを紡ぎ出した俺の口。
彼女にとって姿形を変化させることなんてどうということもないことだというのは理解している。
先日女神のような、天使のような、そんな姿に一瞬で変化しているところも見ている身としては、彼女がそんな業を容易くこなす存在だっていうのもわかっているつもりだった。
自分では神ではないという彼女。
でも、その所業は神のそれとしか思えない。
人では無い何か。
だとしか俺には思えない。
でも。
そんな彼女だけれども。
俺にとっては唯一の、俺の心を全て捧げてでも守りたい存在なのだ。
どうあっても彼女だけは守る。そう誓った。
だからこそ気になる。マリカは何をするつもりなのか? と。
「うーん。一種の変装、かな? やっぱり銀の髪は目立ちすぎるでしょう? 剥奪されたとはいえもと聖女だったってことはあまり知られたくはないし」
「まあそれはそうだけど」
「ふふ、もしかしてマキナ、この髪色はやっぱり気に入らない?」
「いや、そんなことは……」
「あなたの瞳の色と一緒なのにな。あたし、あなたの瞳の色、好きだから」
そう顔を近づけ俺の顔を覗く彼女。
「もう、そんなに顔背けなくてもいいじゃない」
いや、だって。あまりにも近すぎる。
「まあいいわ。だけどこの髪色はあたし気に入っているのよ」
そう、ふふっと笑ってくるっと回ってみせる彼女。
その真っ赤な髪がふわっと広がり。それがとても綺麗で。
俺の、女神様。絶対に、絶対に、守るから。
俺はそう改めて心に誓った。
俺は思わずそう叫んでいた。
今朝起きて朝の挨拶をしようとマリカ、マリアンヌさまの部屋をノックしたところ現れた彼女のその髪の色に。
神聖な雰囲気を纏わせていたその白銀の流れるような綺麗な髪が、真っ赤な赤髪に変わっていた彼女。
何があったのかと驚くとともに少し残念な気持ちもあった。
だって、あんなにも綺麗だった髪がこんな真っ赤になっているなんて。
「あらおはようマキナ。ちょっと雰囲気変えてみたの。どう、似合う?」
そういたずらっぽく微笑む彼女。
まあ似合ってはいる。というか似合わないわけがない。というよりも彼女はどんな髪色をしていてもやっぱり綺麗で。
俺なんかが触れていい存在じゃ初めからなかったかも知れなくて。
「似合う、よ? っていうか、貴女はどんな髪色でも綺麗だから」
そんなセリフが口をついで出てきてた。
すっと横を向いたのは、あまりにも恥ずかしくて。
それを彼女に悟られたくなかったから。
「あは。マキナったら。大好きよ。ありがとうね」
惜しげもなくそんな言葉を連ねる彼女に、俺はますます顔が赤くなってしまう。
「でも、どうして?」
何とかそれだけを紡ぎ出した俺の口。
彼女にとって姿形を変化させることなんてどうということもないことだというのは理解している。
先日女神のような、天使のような、そんな姿に一瞬で変化しているところも見ている身としては、彼女がそんな業を容易くこなす存在だっていうのもわかっているつもりだった。
自分では神ではないという彼女。
でも、その所業は神のそれとしか思えない。
人では無い何か。
だとしか俺には思えない。
でも。
そんな彼女だけれども。
俺にとっては唯一の、俺の心を全て捧げてでも守りたい存在なのだ。
どうあっても彼女だけは守る。そう誓った。
だからこそ気になる。マリカは何をするつもりなのか? と。
「うーん。一種の変装、かな? やっぱり銀の髪は目立ちすぎるでしょう? 剥奪されたとはいえもと聖女だったってことはあまり知られたくはないし」
「まあそれはそうだけど」
「ふふ、もしかしてマキナ、この髪色はやっぱり気に入らない?」
「いや、そんなことは……」
「あなたの瞳の色と一緒なのにな。あたし、あなたの瞳の色、好きだから」
そう顔を近づけ俺の顔を覗く彼女。
「もう、そんなに顔背けなくてもいいじゃない」
いや、だって。あまりにも近すぎる。
「まあいいわ。だけどこの髪色はあたし気に入っているのよ」
そう、ふふっと笑ってくるっと回ってみせる彼女。
その真っ赤な髪がふわっと広がり。それがとても綺麗で。
俺の、女神様。絶対に、絶対に、守るから。
俺はそう改めて心に誓った。
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