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『Katze』の行く末②
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結婚。それは男女が夫婦になる事。つまり、男女間の配偶関係の締結を意味する言葉だ。
そんな重要性のある言葉を、俺は今ほなみさんから言われているのだ。
孝文さんと結婚したい。この言葉が頭の中をグルグルと回り続ける。現実なのに、そうじゃないような……まるで夢でも見ているかのような気分だ。
俺はひとまず深呼吸をして心を落ち着かせる。結婚なんて、そんな咄嗟に出るような言葉じゃないんだ。きっと、何かあるはず。だいいち、俺とほなみさんはまだ付き合ってすらいないんだぞ? もっと階段は一段一段確実に登って行こうよ。
「ほ、ほなみさん落ち着こう。結婚はまだ早い。俺達は、まだ付き合っていないんだよ。……いやまぁ、殆ど付き合ってるようなもんだろうけど……いやいやそんな、勢いで決めるようなものでもないし!!」
「え、結婚……? あっ、言い間違えた!? ごめんなさい間違えました! 付き合いたいって言いたかったんです!」
な、なんだ言い間違いか……それならよかった、のか?
きっと今の俺の顔は真っ赤だろう。ほなみさんの顔だって真っ赤だ。耳まで赤くなっている。あぁ、なんて恥ずかしいんだろう。
そんな俺達をサクラコはニヨニヨと口角を上げながら見ていた。
「確かに、結婚は幸せの象徴って本で読んだことあるからねー。そっかぁ、ほなみちゃんは孝文と結婚したいのかぁ」
「サクラコ、うるさい。だまらっしゃい」
「結婚は……したいけど……まだ早いよぉ……間違えたよぉ……」
ほなみさんは手で顔を隠し、俯いてしまった。
うぅむ、なんと言ったものか。サクラコに茶化されているから空気は軽いものの、ここは男としてしっかりと返事をするべきだろうか……?
だが、俺達は引っ越す前に約束をしているのだ。やりたい事が叶えられても、叶えられなくても。その時が来た時にまだ俺の事が好きだったら、その時は付き合うと。はたして今は、その時なのだろうか。
「ねぇ、ほなみさん。前に俺達がした約束って覚えてる?」
「……約束、ですか……? あの、お互いのやりたい事が叶えれてもそうじゃなくても、って……」
「そう、それ。ちょっとその時の表現が曖昧だったからいまいち分からないんだけど……今って、どうなんだろうね」
ほなみさんは少し考えるとゆっくりと俺の目を見て、それから口を開く。
「孝文さんのやりたい事は、動物達との生活ですよね」
「うん、そうだね」
「孝文さんのやりたい事は、叶えられたと思いますか……?」
俺のやりたい事は叶えられたと思うか……これは、ハッキリと答えられるだろう。俺は――
「叶えられたよ。動物達――黒ヤギのクロエと、烏骨鶏たち、拾った子犬のアリス。皆のびのびと生活してるし、俺が見るからには幸せそうに感じたよ。……動物達が本当はどう思ってるかは分からないけどね」
「ふふっ、素敵ですね」
「あぁ、とっても素敵な事だ。まだまだ良くする必要はあるだろうけどね」
俺のやりたい事は叶えられたが、まだまだ発展途上だ。もっと動物を増やしたいし、会社で働いていた頃には出来なかったような事を沢山やっていきたいと思っている。
「叶えられたけどまだまだこれから……いいですね。それに比べて私は……あはは、ちょっと叶えられそうには無いですね」
「ほなみさんは……それは、悔しい?」
「うーん……ちょっと、分からなくなってきちゃいましたね」
あはは、と苦笑を浮かべながらほなみさんは言う。先程のサクラコに言われた事が気掛かりなのだろう。
俺はほなみさんのお兄さんがどんな人だったのかは知らない。気が強い人だったかもしれないし、大人しい人だったかもしれない。もしかしたら、ほなみさんを顎で使う人だったかもしれない。……いや、それは無いか。そんな人だったらこの店はずっと前に潰れているだろうから。
「……お兄ちゃんのやりたかった事の続きを私はやっていたけど、それが本当に私がやりたい事だったのか。勿論、お客さんが来てくれたらとっても嬉しかったし、楽しかった。……でも幸せか、って聞かれたら、分からなくなっちゃって」
……まぁ、そうなるよな。俺だって自分が幸せか、なんて聞かれたらまず「幸せって何だろうか」って考えてしまう。
ましてやほなみさんは半ば義務的に亡くなったお兄さんの代わりに店をやっているようなものだ。そんな状態で色々聞かれてしまえば、混乱してしまうのは当然だ。
「お店を続けていけばその内幸せを感じることができるようになるのか、そうじゃなくて諦めてまた別の事を始めたほうが幸せになるのか。それさえも分からなくて……孝文さん、私どうしたら……?」
どうしたらいいのか。最適解なんて、俺にだって分からない。
どちらを選んでも成功する可能性はあるし、逆に失敗する可能性だってある。しかしながら、失敗率とでも言おうか。それは店を続ける選択をした場合は高いと思う。
だが、それをストレートに伝えてしまえばどうなるだろうか。ほなみさんのメンタルはかなり弱っている。今は一度、店の事は忘れて休む事が最優先なのかもしれない。
「ほなみさん、一度休業にしてみるのはどうかな」
「休業……お休み、ですか……?」
ほなみさんは、「そんな事考えた事なかった」とでも言うかのような表情を浮かべながら俺の顔を見つめるのだった。
●あとがき
鷺ノ宮「休業を……考えたことが無かった……だと……⁉」
クロエ「ハァ、真面目すぎるのも考え物ね」
烏骨隊長「休息を取るのは最重要なのである」
サクラコ「……そんな事より、今回わたしの出番が少なかった」
鷺ノ宮、クロエ、烏骨隊長「「「我々はここ最近本編に出てないのだがっ⁉⁉」」」
サクラコ「えー、でも六話か七話前に出てきてるじゃん」
クロエ「……ほ、本当だ……作者が書くの遅いからもう随分と長い間出ていないと思ってたわ……」
作者「ゴメンて。書くの遅くてまじでゴメンて」
そんな重要性のある言葉を、俺は今ほなみさんから言われているのだ。
孝文さんと結婚したい。この言葉が頭の中をグルグルと回り続ける。現実なのに、そうじゃないような……まるで夢でも見ているかのような気分だ。
俺はひとまず深呼吸をして心を落ち着かせる。結婚なんて、そんな咄嗟に出るような言葉じゃないんだ。きっと、何かあるはず。だいいち、俺とほなみさんはまだ付き合ってすらいないんだぞ? もっと階段は一段一段確実に登って行こうよ。
「ほ、ほなみさん落ち着こう。結婚はまだ早い。俺達は、まだ付き合っていないんだよ。……いやまぁ、殆ど付き合ってるようなもんだろうけど……いやいやそんな、勢いで決めるようなものでもないし!!」
「え、結婚……? あっ、言い間違えた!? ごめんなさい間違えました! 付き合いたいって言いたかったんです!」
な、なんだ言い間違いか……それならよかった、のか?
きっと今の俺の顔は真っ赤だろう。ほなみさんの顔だって真っ赤だ。耳まで赤くなっている。あぁ、なんて恥ずかしいんだろう。
そんな俺達をサクラコはニヨニヨと口角を上げながら見ていた。
「確かに、結婚は幸せの象徴って本で読んだことあるからねー。そっかぁ、ほなみちゃんは孝文と結婚したいのかぁ」
「サクラコ、うるさい。だまらっしゃい」
「結婚は……したいけど……まだ早いよぉ……間違えたよぉ……」
ほなみさんは手で顔を隠し、俯いてしまった。
うぅむ、なんと言ったものか。サクラコに茶化されているから空気は軽いものの、ここは男としてしっかりと返事をするべきだろうか……?
だが、俺達は引っ越す前に約束をしているのだ。やりたい事が叶えられても、叶えられなくても。その時が来た時にまだ俺の事が好きだったら、その時は付き合うと。はたして今は、その時なのだろうか。
「ねぇ、ほなみさん。前に俺達がした約束って覚えてる?」
「……約束、ですか……? あの、お互いのやりたい事が叶えれてもそうじゃなくても、って……」
「そう、それ。ちょっとその時の表現が曖昧だったからいまいち分からないんだけど……今って、どうなんだろうね」
ほなみさんは少し考えるとゆっくりと俺の目を見て、それから口を開く。
「孝文さんのやりたい事は、動物達との生活ですよね」
「うん、そうだね」
「孝文さんのやりたい事は、叶えられたと思いますか……?」
俺のやりたい事は叶えられたと思うか……これは、ハッキリと答えられるだろう。俺は――
「叶えられたよ。動物達――黒ヤギのクロエと、烏骨鶏たち、拾った子犬のアリス。皆のびのびと生活してるし、俺が見るからには幸せそうに感じたよ。……動物達が本当はどう思ってるかは分からないけどね」
「ふふっ、素敵ですね」
「あぁ、とっても素敵な事だ。まだまだ良くする必要はあるだろうけどね」
俺のやりたい事は叶えられたが、まだまだ発展途上だ。もっと動物を増やしたいし、会社で働いていた頃には出来なかったような事を沢山やっていきたいと思っている。
「叶えられたけどまだまだこれから……いいですね。それに比べて私は……あはは、ちょっと叶えられそうには無いですね」
「ほなみさんは……それは、悔しい?」
「うーん……ちょっと、分からなくなってきちゃいましたね」
あはは、と苦笑を浮かべながらほなみさんは言う。先程のサクラコに言われた事が気掛かりなのだろう。
俺はほなみさんのお兄さんがどんな人だったのかは知らない。気が強い人だったかもしれないし、大人しい人だったかもしれない。もしかしたら、ほなみさんを顎で使う人だったかもしれない。……いや、それは無いか。そんな人だったらこの店はずっと前に潰れているだろうから。
「……お兄ちゃんのやりたかった事の続きを私はやっていたけど、それが本当に私がやりたい事だったのか。勿論、お客さんが来てくれたらとっても嬉しかったし、楽しかった。……でも幸せか、って聞かれたら、分からなくなっちゃって」
……まぁ、そうなるよな。俺だって自分が幸せか、なんて聞かれたらまず「幸せって何だろうか」って考えてしまう。
ましてやほなみさんは半ば義務的に亡くなったお兄さんの代わりに店をやっているようなものだ。そんな状態で色々聞かれてしまえば、混乱してしまうのは当然だ。
「お店を続けていけばその内幸せを感じることができるようになるのか、そうじゃなくて諦めてまた別の事を始めたほうが幸せになるのか。それさえも分からなくて……孝文さん、私どうしたら……?」
どうしたらいいのか。最適解なんて、俺にだって分からない。
どちらを選んでも成功する可能性はあるし、逆に失敗する可能性だってある。しかしながら、失敗率とでも言おうか。それは店を続ける選択をした場合は高いと思う。
だが、それをストレートに伝えてしまえばどうなるだろうか。ほなみさんのメンタルはかなり弱っている。今は一度、店の事は忘れて休む事が最優先なのかもしれない。
「ほなみさん、一度休業にしてみるのはどうかな」
「休業……お休み、ですか……?」
ほなみさんは、「そんな事考えた事なかった」とでも言うかのような表情を浮かべながら俺の顔を見つめるのだった。
●あとがき
鷺ノ宮「休業を……考えたことが無かった……だと……⁉」
クロエ「ハァ、真面目すぎるのも考え物ね」
烏骨隊長「休息を取るのは最重要なのである」
サクラコ「……そんな事より、今回わたしの出番が少なかった」
鷺ノ宮、クロエ、烏骨隊長「「「我々はここ最近本編に出てないのだがっ⁉⁉」」」
サクラコ「えー、でも六話か七話前に出てきてるじゃん」
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