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見習い狐の日常
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僕は身をひるがえすと、山頂に向かい走り始める。
途中、近道をするため山道を外れ、木洩れ日の差す金色の落葉松の木々が茂る中に跳びこむ。
そこは五輪塔と呼ばれる昔の人々が眠るお墓がある場所。その間を抜けて、この場所を守る祠の神様の前で立ち止まり、きちんとお座りをするとぺこりと頭を下げ挨拶をする。
この場所を通らせていただきますので、お願い致しますという意思表示だ。きちんとマナーは守っておかないとね。
そして、また山道にでると山頂に向かい駆け上がる。
走りながら僕は今日の朝の出来事を思い出していた。
ここ最近、僕の祠の前には昔のように油揚げが毎日のように供えられていた。
美味しい油揚げが毎日、食べられるのはとても嬉しいしすごく幸せ。だって自分の力で食べ物を探さなくっちゃいけないもの。
僕は現在、人間が住む里で修業中なのだ。
それは、僕が仕えている神様から仰せつかったありがたいお仕事。なんだけど…それでも野生の狐生活はやっぱり厳しいものがある。
長い間、すごく昔から僕はふつうの狐として何回も生まれ変わりを繰り返していた。そして、いつの間にか徳を積み霊狐となった。けど正式に神様にお仕えするためには修業をしなければいけない。
その内容が、神様に正式にお仕えするため『御使いの見習い』として人間が住む里で修業することだった。僕はその修業に励んでいる最中でもある。
つまり平たく言えば、人間たちのすぐ近くで人というものを知るために、ふつうの子狐として里山で暮しているのだ。
いずれは神様にお仕えする立派な霊狐。成獣の『御使い狐』になるため努力をしているんだけど…
それでも、やっぱりお腹は減るんだよね。
けど今は幸いなことに、実り多き秋の季節。
この山の頂上には、果樹園があって今の季節は美味しいリンゴが食べれるんだ。
もちろん、木には登れないから落ちているリンゴを拝借するだけだからね。泥棒じゃないよ。
今日のおやつはリンゴでも食べようかなっと楽しい考えを巡らしながら、僕は跳ぶように山道を駆け上がって行ったのだ。
途中、近道をするため山道を外れ、木洩れ日の差す金色の落葉松の木々が茂る中に跳びこむ。
そこは五輪塔と呼ばれる昔の人々が眠るお墓がある場所。その間を抜けて、この場所を守る祠の神様の前で立ち止まり、きちんとお座りをするとぺこりと頭を下げ挨拶をする。
この場所を通らせていただきますので、お願い致しますという意思表示だ。きちんとマナーは守っておかないとね。
そして、また山道にでると山頂に向かい駆け上がる。
走りながら僕は今日の朝の出来事を思い出していた。
ここ最近、僕の祠の前には昔のように油揚げが毎日のように供えられていた。
美味しい油揚げが毎日、食べられるのはとても嬉しいしすごく幸せ。だって自分の力で食べ物を探さなくっちゃいけないもの。
僕は現在、人間が住む里で修業中なのだ。
それは、僕が仕えている神様から仰せつかったありがたいお仕事。なんだけど…それでも野生の狐生活はやっぱり厳しいものがある。
長い間、すごく昔から僕はふつうの狐として何回も生まれ変わりを繰り返していた。そして、いつの間にか徳を積み霊狐となった。けど正式に神様にお仕えするためには修業をしなければいけない。
その内容が、神様に正式にお仕えするため『御使いの見習い』として人間が住む里で修業することだった。僕はその修業に励んでいる最中でもある。
つまり平たく言えば、人間たちのすぐ近くで人というものを知るために、ふつうの子狐として里山で暮しているのだ。
いずれは神様にお仕えする立派な霊狐。成獣の『御使い狐』になるため努力をしているんだけど…
それでも、やっぱりお腹は減るんだよね。
けど今は幸いなことに、実り多き秋の季節。
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もちろん、木には登れないから落ちているリンゴを拝借するだけだからね。泥棒じゃないよ。
今日のおやつはリンゴでも食べようかなっと楽しい考えを巡らしながら、僕は跳ぶように山道を駆け上がって行ったのだ。
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