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ある没落貴族の一日

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「~~~~ッ♡ イクイクイグゥ♡♡ お゛♡ おぉぉぉ♡ あ゛あ゛ああぁぁ~~~♡♡♡」

 ぷしぃっ♡ 
 肉と肉がぶつかり合うような音と女の絶頂を知らせる下品な嬌声。あざける様な男達の笑い声。

「オイオイ、またイキやがったよ」
「チンコなら何でもいいだろ」

 ゲラゲラと笑う薄汚い男達の中心には女がいた。
 長く黒い髪は白い粘度のある液体……精液が大量にへばり付いている。町を歩けば誰もが振り返る美貌は精液に汚れ、快楽に歪み、はしたなく舌を突き出し表情は痴呆と呼ばれても仕方がない顔だ。
 膝立ちの女の下には男がおり、粘着質な音が響く。それはどう見ても男のモノを受け入れているのがまるわかりである。
 それだけではなく後ろにも男が居て、白く綺麗な尻を波打たせ腰を振っていた。女の両サイドから突き出されたチンポを女は必死に握り、口では聞くに堪えない音と共に不細工な表情で奉仕している。
 更に下に居る男は大きく揺れる女の巨乳を乱暴に揉みしだく。どう見ても相手の事を考えない乱暴で雑な手つきにも拘わらず、嬉しそうに嬌声を上げた。

「じゅるるるる♡ じゅずずずっ♡ 」

 傍からみればどう見てもレイプだが女の快楽に染まった声が状況を否定する。

「お! へへ。最初に嫌がってたくせに簡単に堕ちやがった、な! おら! 子宮が降りてきているぜ!」

 どちゅ♡どちゅ♡

「お゛? おお゛~~~!?」

 下の男が付き上げると、ビクンと体を痙攣させる。イッたのだ。女は男達の嘲笑すら快楽に変える様にイキまくる。
 ……その様子を僕はただ見ている事しか出来ない。
 椅子に縛られたままではどうする事もできないのだ。今犯されているのは僕の唯一のメイド。男達に無残に引き裂かれてはいるが、残った切れ端として豊満な体に少し引っかかっていた。
 初めは僕を守る為に奴らに体を差し出した……だが男の逸物を受け入れて数分もしない内に自ら腰を振り出した。既に僕を守る為だった事など忘れてただ快楽に耽っている。
 僕は目を反らす事も出来ないまま自分のメイドが犯されるのを無力に眺めていた。
 …
 ……
 …………

 それから何時間ぐらい経っただろうか? 辺りは薄暗くなっていた。
 気が付けば男達が僕の周りに佇んでニヤニヤと獲物をいたぶるように視線を向けてくる。

「このお坊ちゃん、一応デカい貴族の当主なんだろ?」
「あぁ、この前まではな。なんか落ちぶれたらしい」
「なんだよ、じゃあ金取れねぇじゃん」
「メイドは拾いモンだったけどな。これだけの上物だ。ウチで飼おうぜ」
「いいな。コイツは顔はいいみたいだからな、変態に高く売れるだろ」

 男達が酒瓶片手に今後の事を愉快そうに話し合う後ろで大股を広げて倒れ込む僕のメイド。髪と同じく黒い陰毛に包まれた膣口はパックリと開き切り、大量の精液を垂れ流しいる。いや、膣だけではなく体中精液が掛かっていない場所などない。精液だけではない、その他にも行為後に掛けられたのか、アンモニアの濃い臭いがする。

「♡♡~~~、♡♡♡……」

 未だに絶頂の波から帰ってこられないのか、彼女はビクン♡ビクン♡と体全体で痙攣していた。

「よし。じゃ奴隷商でも呼んでくるか」
「オレはまだメイドで遊びたいんだけど?」
「んじゃカードでもやって決め——ガっ!?」
「どう——!?」

 次々と男達が昏倒していく。薄暗い闇に紛れて男達を手刀とむっちりとした綺麗に肉が乗った足が後頭部に叩き込まれ……あれだけ乱痴気騒ぎをしていた建物内は静かになった。

「……大丈夫ですか? 男色の貴族に売られそうになっていたご主人様?」

 先ほどまで無様に伸びていた人間とは思えない程、普通に僕のメイドが立っていた。……ただ汚れはそのままだ。先ほどの華麗な戦いの間にも股から精液を零しながら戦っていた。

「どうです? 自分のメイドがこんな野盗に犯される様は? ご主人様は変態ですから、さぞかし満足されたと思います」

 殆ど全裸の格好のまま僕が縛られている椅子の近くに来て屈む。彼女は女性にしては背が高い方で、スタイルは見事なものだ。と同時に肉感的で非常に性的魅力が高い。
 彼女は僕の耳元で囁く。その息は精液臭く、体中から濃厚な男女の性臭が鼻に付く。

「この手の頭の悪そうな連中はどうしてセックスは上手いんでしょうね?」

 そっと伸ばされた綺麗な指先は乾いた精液がドロリと糸を引く。指先は僕の胸元を滑り、股間に行きつく。先ほどの彼女の痴態に既にガチガチになっていた。

「ご主人様のモノはかわいそうに……。こんな所で先走りを垂らすだけなんて……。全てご主人様の変態趣味がいけないんですわ」

 ズボンの逸物に触れるか触れないか、といったところでスッと手を引かれてしまう。

「ではこの者共を捕らえる為に憲兵を呼んできます。ご主人様は見張っておいてくださいね」
「!? ちょっと! 縄を解いていってよ!!」






 ボロボロの屋敷……かつては荘厳な佇まいだったが今は見る影もない。のが僕の家だ。

「野盗が隠し持っていた財宝、掛かっていた賞金……これで暫くは問題ないでしょう」

 先ほどの痴態が嘘のようにつらつらとクールに報告してくれる僕のメイド……名前はラン。家が没落する時、僕に唯一付いてきてくれたメイドであり、幼馴染であり、恋人でもある。
 今はしっかりとメイド服を着こみ、少しも露出がなく一部の隙も無い。実際、美しい彼女に声を掛けようとする男は多いけれど、彼女のクールな雰囲気にしり込みしてスゴスゴと引き下がっていくのをよく見る。

「……まぁ……そのお疲れ様」
「いえいえ、問題ありせんよ。お家を復興するにも生活していくにもお金は必要ですからね。ご自分の女が他人に犯されている姿が大好物なご主人様にとっては趣味と実益を兼ねた、実に楽しいお金稼ぎでしょう?」

 目元の泣きホクロが絶妙な色気と共ににっこりと微笑むランに、どんな表情をしていいか分からない。嫌味たっぷりだが全く真実なので言い返す事もできない。

「しかし……『女』はどんな道具よりも役に立ちますね。流石ご主人様、慧眼です」

 パンと軽く手を叩いてニッコリと微笑む。

「いや、言ってないから……」
「でも…………興奮するんでしょう?」

 耳元でゾッとする程色気を含んだ囁きかけられて……仕方なく頷く。

「まぁ……ね。ところで……お前……臭い、よ?」

 そう。メイド服は綺麗になっているが、その濃厚な性臭は未だに濃く臭う。

「えぇ、服は綺麗にしましたが、シャワーを浴びる暇がなかったものですから……」

 言葉が終わるとともゆっくりと見せつける様にスカートをたくし上げる。ついついその動作に目が釘付けになってしまうのは仕方がない事だろう。
 露わになったそこには黒いガーターベルトだけで、下着を履いてなかった。

「なんで?」
「いえ、少し汚れてしまったので、ご主人様に拭いていただこうかと……少し垂れてきてしまったので、ね」

 黒い陰毛に覆われた性器からドロリと精液が垂れてきている。ただその量は尋常ではない。膣だけでなく、子宮にも誰とも知れない野盗達の精液が詰まっているのだ。
 僕は手渡されたタオルを持ち、震える手でゆっくりとランの膣口を拭う。

「ん……。はぁ……。憲兵を呼びに行った時も……」

 ランは頬を赤く染めながらも僕から視線を外さす、唇を長い舌でひと舐めして言葉を続ける。ランの膣からは拭っても拭っても精液が溢れくる。黄ばんだ精液は濃厚で、臭いも濃い。

「殆ど全裸でしたから……。誰も彼も……目を丸くして驚いていました。けれど直ぐに好色な目で私を視姦するのです。逆に女達は私をまるで汚物の様な目で見ていました。あぁ……すみません。ご主人様。思い出しただけで……濡れてしまいますわ」

 彼女の告白の通り、精液に混じってトロリとした愛液も溢れてくる。恐らく僕が膣を撫でるのも快感になっているのだろう。

「町の人達には……私が輪された女だという事が知れ渡ってしまったでしょうねぇ。詰め所の衛兵も遠慮なく胸も……アソコも凝視していましたよ……」

 ランの言葉で僕も鼻息が荒くなってくる。僕のメイドだと言う独占欲とその僕のメイドが他の男達の慰み物になってしまった真実。興奮と共に思わず乱暴に拭う。

「あん♡ クリを乱暴に♡ いいですわ……。ご主人様。貴方様のメイドは……町中見知らぬ男の手垢だらけの女だと、知れ渡ってしまったのです」

 フフフと笑うランを我慢できずに強引に押し倒す。

「まぁ、ケダモノの表情です。ご主人様……」

 ズボンをもどかしく脱ぎ捨て、パンツも下す。

「……どうぞ、穢れたわたくしを貴方で清めてくださいませ……」

 こうなってしまうと、いつも通りだ、と冷静な自分が分析している。けれどもう止まる事など出来はしない。
 いつもの様に何もかもを忘れたただ、目の前の女を抱く事だけに支配されるのだった。
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