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いつも通りの日常
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今日も六時ぴったりに起床する。カーテンを開けて、光を取り込む。お湯を沸かす間に朝食の準備をする。コーヒーを淹れ、あなたを起こしにいく。あなたは窓の外を焦点の定まらない目で見つめている。
「おはよう」
私があなたに声をかけてもあなたは窓の外を見つめるだけ。仕方ないな、と私はあなたを抱え上げる。お風呂に入れて、朝食の席に座らせる。
「いただきます」
私一人分の食器の音が鳴る。静かな朝の時間が過ぎていく。
「ごちそうさま」
私の声だけが居間に響く。あなたは今日も食べてくれなかった。
仕事の準備をする。
「行ってきます」
あなたに声を掛けて、出かける。
いつも通りの日常が過ぎていく。
「ねえ、205号室の噂って知ってる?」
「知ってるわよ。有名じゃない」
「そうよねー。このマンションに住んでいる人なら知らない人はいないでしょ」
「確か、病んじゃった彼女さんが彼氏を監禁してるんだっけ?」
「そうそう。最近じゃ、彼氏はもう死んだんじゃないかって言われてるけど」
「あら、そうなの?」
「そうよ! あなた聞いてないの?」
「初耳だわぁ。ありがとね、教えてくれて」
「どういたしましてー」
「おはよう」
私があなたに声をかけてもあなたは窓の外を見つめるだけ。仕方ないな、と私はあなたを抱え上げる。お風呂に入れて、朝食の席に座らせる。
「いただきます」
私一人分の食器の音が鳴る。静かな朝の時間が過ぎていく。
「ごちそうさま」
私の声だけが居間に響く。あなたは今日も食べてくれなかった。
仕事の準備をする。
「行ってきます」
あなたに声を掛けて、出かける。
いつも通りの日常が過ぎていく。
「ねえ、205号室の噂って知ってる?」
「知ってるわよ。有名じゃない」
「そうよねー。このマンションに住んでいる人なら知らない人はいないでしょ」
「確か、病んじゃった彼女さんが彼氏を監禁してるんだっけ?」
「そうそう。最近じゃ、彼氏はもう死んだんじゃないかって言われてるけど」
「あら、そうなの?」
「そうよ! あなた聞いてないの?」
「初耳だわぁ。ありがとね、教えてくれて」
「どういたしましてー」
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