異世界オブドラゴン!やっぱり異世界にはドラゴンがいました

黒華勇人

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王都ユナイトにて

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 王都ユナイト。祠堂達はロムナを出てここにやってきた。祠堂は二回目
なので城までは迷わず行ける。この王都は広大で、いくつかの区があり
商業区、住宅区、学業区等に分けられている。
 城がある場所は入り口から一番奥にあるので、馬車で移動する。
 城に到着し、中に入る。祠堂は最初ここに来たときは本物の城だと
はしゃいでいた。さすがに二度目は普通にしている祠堂。
 この国の王、アルダスがいる王の間に着き入る。エミー達は始めて
王に会うので緊張していた。
 祠堂を先頭に進み、王の前に立つ。

「お久しぶりですアルダス王」
「おお。英雄の祠堂ではないか。先ほどキミがここに来ると聞いた
のだが、何か用かね」
「ええまぁその、前回と同じなんですけどね。ドラゴンを
倒したので報告に来ました」
「なんと!? 二度もドラゴンを倒したと言うのか。やはり
キミは英雄じゃ」
「ああ、今回は俺一人じゃなくて、同じ学園のクラスメイトと
一緒になんで、称賛は山分けにしてください」
「おお、仲間と一緒か。わかった。そなた達もご苦労であった!
みなも英雄の仲間入りじゃな」
「そ、そんな英雄だなんて」
「エミー、はしゃがない」
「そういうエリザもうれしそうだな」
「セリアは黙って」
「ほほっ! 楽しそうな仲間じゃの祠堂」
「まぁそうですね。それじゃ報告したんで、これで失礼します」
「こら祠堂。そんな簡単にするな」
「でも教官。報告は済んだし」
「まったくお前はな」
「お主が祠堂の教官かね」
「ハイ。彼らの教官のチェルシーと申します。祠堂に変わって
今回のドラゴン退治についての報告をいたします」

 チェルシーが王に報告をし、王はまた宴をすると言ったので
祠堂達は三日程、王都ユナイトに泊まる事になった。

 祠堂達はユナイトで一番の宿に泊まらせてもらう事になり
それぞれ部屋についた後、祠堂は一人、城に戻った。
 城には自由に入れる祠堂。それも英雄になったからで
城の中では兵達が祠堂に会うたびに敬礼をする。
 祠堂は城の最上階にあるテラスに向かった。そこに一人の
女性が居た。

「えっと、ノーラ姫」
「祠堂、来てたのね」
「ええ」

 彼女はアルダス王の娘でこの国のお姫様のノーラ姫だ。前回
来た時に王に紹介され、知り合いにはなったが、祠堂は
少し彼女が苦手だった。
 それは長い黒髪に、おしとやかそうな顔をしていてしかも
巨乳なので見た目的には祠堂のタイプだが、性格はまじめで
少しきつかった。なので祠堂は話しずらかった。

「今日はどの様な用で来たのですか」
「ああ、そのドラゴンを退治したのでその報告に」
「まぁ!! またドラゴンを倒したのですか?本当にあなたは
英雄ですね。それはうれしいことです」
「ありがとうございます。まぁ今回は一人じゃなく、仲間も
一緒なので」
「お仲間がいらっしゃるのですね。それはよかったです。あなたは
少し、楽観的なところがありますからね。そんなあなたを
支えてくれる仲間がいるのはいい事です」
「そうっすか」
「それじゃ、今回も宴を?」
「みたいですね。俺達も三日程ここにいる予定です」
「そうですか。なら、ここにいる間はわたくしと一緒にいて
ください。一応、婚約者ですから」
「ああ、そうですね」

 二人は婚約をする事にされていた。というのは、英雄に
なった時、王に姫を紹介され、二人は同じ年齢と言う事も
あり、王が二人を結婚させようとしたのだが、祠堂は異世界
から来たので、ここにずっといる事はできないと言い、姫は
まだ祠堂の事はわからないからと、すぐには承諾しなかったが
それでも王はとりあえずと二人を婚約する事にしてしまった。
 なので祠堂は姫に会いずらかったのだ。

 祠堂は一度宿に戻り、エミー達とこれからの予定を
決め、食事をしに城に戻る。
 エミー達は城での食事は初めてなのでその豪華さに驚き
ながら食事を楽しんだ。
 その後、祠堂は一人残り、姫の部屋に向かう。ドアの前で
立ち止まり、入ろうか迷う祠堂。すると、それに気づいたのか
姫がドアを開けた。

「何をしてるのです?早くお入りなさい」
「了解です」

 中に入り、あたふたする祠堂。それは、これまで自分の世界
でも、女の子の部屋になんて入った事がなく、初めて入った
のが国のお姫様の部屋だ。緊張しないわけがなかった。
 今日は二回目だが、やはりなれない祠堂だった。

 ――朝になり、二日目になった。街は活気づいていた。それは
祠堂達がドラゴンを倒した事が街中に伝わったからだ。
そして、昼から壮大な宴が始まった。
 祠堂達は馬車で街中を移動する。一回りした後、城に戻り
そこの広間でパーティが行われた。その中で祠堂は当然姫と
踊るのだが、祠堂はそんな事したことないので、姫に怒られ
ながら踊っていた。
 その姫の事を聞いたエミー達は、少し姫に嫉妬していた。

 宴は夜中まで続き、朝になりようやく静まり返る王都。

 三日目の朝、祠堂は早くに起きた。姫の部屋で寝ていたので
姫をおこさず出ようとしたが、気づかれたしまった。

「どこに行くのですか?」
「いや、もう出発の時間なので」
「まだ早いと思いますが?そんなにわたくしと居たくないと
言うのですか?」
「そ、そうじゃないっす。ただ、姫だからじゃなく女の子と
一緒にいるのが慣れてないってだけで」
「だったら慣れてください。一応、あなたの嫁になるつもりでは
ありますから」
「それ本当にいいのか?もし、け、結婚しても、いつ俺が
自分の世界に帰るかわからないのに」
「確かにそうですね。でも、もし、この世界に居てくれるの
でしたら、わたくしはうれしいです。これでも、あなたの事は
嫌いじゃないですから。まぁ治してほしいところはいくつも
ありますが」
「そうですか。そうっすね、俺もこの世界は嫌いじゃない
ですから、帰れないならならここに残りますよ」
「わかりました。その時になってあなたが立派な英雄に
なっていたならわたくしと一緒になってください」
「考えておきます。それじゃ行きます。また」
「ええ。お気をつけて」
 
 祠堂は部屋を出て、王にあいさつをしてからエミー達と
合流し、学園へと戻っていった。
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