86 / 174
85
しおりを挟む
数日間、不眠不休。
巴さんの声掛けで、社長組以外も手伝いに来てくれた。
納得なんてしてはいけない気がする。嫌だな。強気になりたくない。しかし、頼れる羽切さんはいないのだ。
アクセサリーなどの小物も選ぶ。小曽根くんは僕に感覚が近すぎて、
「いいですね」
と反論してくれない。
「由愛ちゃん、見て」
羽切さんとか由愛ちゃんのように意見をしてくれる人が好きなわけじゃない。最良を見つけたいだけだ。
「ネックレスがデカすぎですよ。それなら9番の服のほうが合うと思います。このブレスは4番に」
ちゃきちゃき動いてくれる女の人ばかりで勇ましい。
全員がデザイナーでありスタイリスト。
大丈夫、もう何度も経験したことだ。由愛ちゃんも今回は空気に飲まれない。最後まで連れていこうか悩んだ。
「旗本さん、そのリング素敵だね」
ふと目を落とすと旗本さんの指に見たことのない形のリング。
「こっちはダブルリングです。こっちのはイヤーカフにもなります。友達の手作りなんです」
「ちょっと貸してよ」
「いいですよ」
みんなの持ち物総出だ。自分のところでそれらも全部デザインするのが理想だ。
そうやって大きくなったブランドも少なくない。バッグや靴までなんて無理。パンクではなく爆発してしまう。
「旗本さん、念のため友達に許可取って」
小曽根くんはぬかりない。羽切さんがいないから誰かが誰かをカバーする。
紫の小さめバッグ、黒のエナメルのサンダル。必要なものは提携しているプレスルームから借りてくる。若い女の子たちが集団でやっているブランドと提携したのは二年前のこと。ショーで注目されれば、当然あちらにもメリットがある。
巴さんの声掛けで、社長組以外も手伝いに来てくれた。
納得なんてしてはいけない気がする。嫌だな。強気になりたくない。しかし、頼れる羽切さんはいないのだ。
アクセサリーなどの小物も選ぶ。小曽根くんは僕に感覚が近すぎて、
「いいですね」
と反論してくれない。
「由愛ちゃん、見て」
羽切さんとか由愛ちゃんのように意見をしてくれる人が好きなわけじゃない。最良を見つけたいだけだ。
「ネックレスがデカすぎですよ。それなら9番の服のほうが合うと思います。このブレスは4番に」
ちゃきちゃき動いてくれる女の人ばかりで勇ましい。
全員がデザイナーでありスタイリスト。
大丈夫、もう何度も経験したことだ。由愛ちゃんも今回は空気に飲まれない。最後まで連れていこうか悩んだ。
「旗本さん、そのリング素敵だね」
ふと目を落とすと旗本さんの指に見たことのない形のリング。
「こっちはダブルリングです。こっちのはイヤーカフにもなります。友達の手作りなんです」
「ちょっと貸してよ」
「いいですよ」
みんなの持ち物総出だ。自分のところでそれらも全部デザインするのが理想だ。
そうやって大きくなったブランドも少なくない。バッグや靴までなんて無理。パンクではなく爆発してしまう。
「旗本さん、念のため友達に許可取って」
小曽根くんはぬかりない。羽切さんがいないから誰かが誰かをカバーする。
紫の小さめバッグ、黒のエナメルのサンダル。必要なものは提携しているプレスルームから借りてくる。若い女の子たちが集団でやっているブランドと提携したのは二年前のこと。ショーで注目されれば、当然あちらにもメリットがある。
2
あなたにおすすめの小説
夜の声
神崎
恋愛
r15にしてありますが、濡れ場のシーンはわずかにあります。
読まなくても物語はわかるので、あるところはタイトルの数字を#で囲んでます。
小さな喫茶店でアルバイトをしている高校生の「桜」は、ある日、喫茶店の店主「葵」より、彼の友人である「柊」を紹介される。
柊の声は彼女が聴いている夜の声によく似ていた。
そこから彼女は柊に急速に惹かれていく。しかし彼は彼女に決して語らない事があった。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
私が素直になったとき……君の甘過ぎる溺愛が止まらない
朝陽七彩
恋愛
十五年ぶりに君に再開して。
止まっていた時が。
再び、動き出す―――。
*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*
衣川遥稀(いがわ はるき)
好きな人に素直になることができない
松尾聖志(まつお さとし)
イケメンで人気者
*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*◦*
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
年下男子に追いかけられて極甘求婚されています
あさの紅茶
恋愛
◆結婚破棄され憂さ晴らしのために京都一人旅へ出かけた大野なぎさ(25)
「どいつもこいつもイチャイチャしやがって!ムカつくわー!お前ら全員幸せになりやがれ!」
◆年下幼なじみで今は京都の大学にいる富田潤(20)
「京都案内しようか?今どこ?」
再会した幼なじみである潤は実は子どもの頃からなぎさのことが好きで、このチャンスを逃すまいと猛アプローチをかける。
「俺はもう子供じゃない。俺についてきて、なぎ」
「そんなこと言って、後悔しても知らないよ?」
君を手放した罰は、永遠の溺愛で償う〜冷徹社長の元カノ復讐劇〜
nacat
恋愛
大学時代、夢のために別れを選んだ彼と、恋より仕事を取った私。
数年後、彼は冷徹な若手社長として私の前に現れたーー。
「もう君を逃がさない」
初恋の続きは、甘く、苦く、そして圧倒的に溺愛。
復讐と後悔、すれ違いと許しが交錯するオフィスラブ・ざまぁ×溺愛ストーリー。
業界の噂を巻き込んだ策略の中で、恋の勝者になるのはどちら?
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる