66 / 250
二章 学園生活
閑話 7話 迷宮特訓のルール
しおりを挟む
俺たちは馬車に乗って国を出て迷宮に真っ直ぐに進んで行った。
途中で何度か盗賊や魔物に襲われたがこれも訓練だと言われてホーネスさんに半ば無理矢理に戦わされた。
初めて命を奪った時は罪悪感や険悪感で吐いたりもしたが、何回も繰り返すと段々と慣れてきて盗賊を殺しても何も感じなくなった。
3日間、やっと迷宮に到着した。
「ここが、この国が保有する迷宮のウレシュガ迷宮があるカルッカだ」
俺たちは馬車を降りて迷宮を目の当たりにした。
そこは、市街だと言われても遜色がないほど活気があるところだった。
俺たちはその光景に唖然とした。
「まぁ最初はそうなるだろうね。でも、ここは本当にダンジョンで有名な場所で、カルッカって言うんだ」
「こんなところに迷宮があって平気何ですか?」
「迷宮の魔物は基本は外に出てこないんだ。たまに異常事態で魔物大暴走が起こるけどその時は町の冒険者が被害が出る前に片付けてくれるからね」
「じゃあしばらくはこの町に滞在しながら迷宮で訓練をするんですね」
「そう言うこと。じゃあまずは荷物を宿に持ってこうか」
俺たちはもう一度馬車に乗り込んで、外を眺めながら宿舎まで行った。
荷物を部屋に置いた後、俺たちはホーネスさんに呼ばれミーティングを始めた。
「じゃあ今回の迷宮特訓のルールを決めてくよ」
「何故ですか?」
「誰一人欠けることなく国に戻るためだ。迷宮では何が起こるかわからない。いつ死んでもおかしくないんだ。だから、ここでルールを設ける」
俺たちは真剣な顔で言うホーネスさんに圧されみんな真剣モードに入った。
「まず一つ目として、単独行動は控えること。これは一人だと危険が迫った時に連絡ができないからだね。
二つ目は、危険だと判断した時は逃げること。プライドなんか捨てて、勝てないと判断したらすぐに戻ってくるんだ。
三つ目は、迷宮で発見した宝箱は絶対に開けないように。宝箱は持ち帰れるのであれば持ち帰るように。
まぁこのぐらいかな」
「ホーネスさん、質問いいですか?」
そう言ったのは眼鏡をかけて真面目というか文字がものすごく似合う図書委員の前原 美波さんだ。
「いいよ」
「宝箱は何故その場で開けてはならないのですか?」
それは僕も疑問に思ってた。箱ごとなんて邪魔だから中身だけを取ればいいのに。
「いい質問だね。その答えは、罠があるかもしれないからだ」
「罠、ですか?」
「そう。宝箱を開けたら壁から槍が出てきて串刺しにされたり、通路から大玉が出てきたり、巨大な魔物が出てきたりして危ないんだ。その分中身が本物だったらとても貴重な魔道具だったりするんだ」
なんかトレジャーハンターで有名なイ◯ディ・◯ョー◯ズみたいだな。
「でも、罠かどうかってわかるもんなんですか?」
「そう言うのを専門にしている人もいるんだよ。その人たちにお願いして宝箱を開けてもらうんだ」
「なるほど、理解できました。ありがとうございます」
「質問はもうないかな。……じゃあ迷宮特訓に行こうか」
「「「「おぉぉぉぉ!」」」」
そして俺たちは、もう一度馬車乗り、迷宮まで行った。
途中で何度か盗賊や魔物に襲われたがこれも訓練だと言われてホーネスさんに半ば無理矢理に戦わされた。
初めて命を奪った時は罪悪感や険悪感で吐いたりもしたが、何回も繰り返すと段々と慣れてきて盗賊を殺しても何も感じなくなった。
3日間、やっと迷宮に到着した。
「ここが、この国が保有する迷宮のウレシュガ迷宮があるカルッカだ」
俺たちは馬車を降りて迷宮を目の当たりにした。
そこは、市街だと言われても遜色がないほど活気があるところだった。
俺たちはその光景に唖然とした。
「まぁ最初はそうなるだろうね。でも、ここは本当にダンジョンで有名な場所で、カルッカって言うんだ」
「こんなところに迷宮があって平気何ですか?」
「迷宮の魔物は基本は外に出てこないんだ。たまに異常事態で魔物大暴走が起こるけどその時は町の冒険者が被害が出る前に片付けてくれるからね」
「じゃあしばらくはこの町に滞在しながら迷宮で訓練をするんですね」
「そう言うこと。じゃあまずは荷物を宿に持ってこうか」
俺たちはもう一度馬車に乗り込んで、外を眺めながら宿舎まで行った。
荷物を部屋に置いた後、俺たちはホーネスさんに呼ばれミーティングを始めた。
「じゃあ今回の迷宮特訓のルールを決めてくよ」
「何故ですか?」
「誰一人欠けることなく国に戻るためだ。迷宮では何が起こるかわからない。いつ死んでもおかしくないんだ。だから、ここでルールを設ける」
俺たちは真剣な顔で言うホーネスさんに圧されみんな真剣モードに入った。
「まず一つ目として、単独行動は控えること。これは一人だと危険が迫った時に連絡ができないからだね。
二つ目は、危険だと判断した時は逃げること。プライドなんか捨てて、勝てないと判断したらすぐに戻ってくるんだ。
三つ目は、迷宮で発見した宝箱は絶対に開けないように。宝箱は持ち帰れるのであれば持ち帰るように。
まぁこのぐらいかな」
「ホーネスさん、質問いいですか?」
そう言ったのは眼鏡をかけて真面目というか文字がものすごく似合う図書委員の前原 美波さんだ。
「いいよ」
「宝箱は何故その場で開けてはならないのですか?」
それは僕も疑問に思ってた。箱ごとなんて邪魔だから中身だけを取ればいいのに。
「いい質問だね。その答えは、罠があるかもしれないからだ」
「罠、ですか?」
「そう。宝箱を開けたら壁から槍が出てきて串刺しにされたり、通路から大玉が出てきたり、巨大な魔物が出てきたりして危ないんだ。その分中身が本物だったらとても貴重な魔道具だったりするんだ」
なんかトレジャーハンターで有名なイ◯ディ・◯ョー◯ズみたいだな。
「でも、罠かどうかってわかるもんなんですか?」
「そう言うのを専門にしている人もいるんだよ。その人たちにお願いして宝箱を開けてもらうんだ」
「なるほど、理解できました。ありがとうございます」
「質問はもうないかな。……じゃあ迷宮特訓に行こうか」
「「「「おぉぉぉぉ!」」」」
そして俺たちは、もう一度馬車乗り、迷宮まで行った。
34
あなたにおすすめの小説
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる