クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

文字の大きさ
169 / 250
六章 家族団欒

6話 救世主

しおりを挟む
俺がミリーナに続いて入ると部屋には怖い顔をした男女が円卓で向かい合うように座っていた。
その中におっちゃんがいたからとりあえず挨拶をした。

「あ、アストなのか!?」
「まぁな。それにしても、大変そうだなおっちゃん」
「大変も何も、帝国の事後処理に思い悩んでおっての。帝国にいる魔物を相手取ろうにも戦力が足りんのだ」
「ふーん。じゃあレベ上げにそいつらもらっていいか?」
「「「「なっ!?」」」」

俺がそう言うとそこにいた全員が驚愕の顔をしておれの全身を舐めるように見てきた。
ある者はハッタリだとすぐに目を逸らし、またある者は俺の力に恐怖し、そしてまたある者は俺を強者だと認めたようだった。

「ちょっと待ってくれ。たしかにコイツは強いだろう。だがあの数の魔物を相手取るのは無理だと思う」

そう言ってどっかの国の王様なのかいかつい顔をしたおっさんがそう意見した。

「まぁアストなら1000万ほどの魔物などすぐに片付けてしまうしの。1つお主らに言うが。最初にここに転移されたのはここにいるアストのおかげだ」
「「「「なっ!?」」」」

おっちゃんがそう言うとまた全員が驚いたような顔をした。

「おっちゃん分かってたのか?」
「あんな大規模な転移魔法をお主以外に使える者は知らん」
「まぁ…………足らずに詠唱したから殆どの転移には失敗したが他国から来たやつや国王とミリーナだけは完全に助けたからいいだろ?」

俺はちょっとの合間にすぐに言い訳を考えた。ただ、帝国滅ぼすのについでに善者だけを転移させたとは言えないからな。

「と言うわけだ。こやつの力が分かったところで、少し頼むぞアストよ」
「分かった。…………あ、そうだ。」

俺はそう返事をして部屋を出て行くときにいい案が浮かんだからもう一度さっきの場所に戻った。

「どうかしたか?」
「まぁ少しな。ちょっとここにいる王様達に提案があるんだが……聞いてくれるか?」

俺が円卓にいる全員に聞こえる声で言うと少し話し合った後聞いてくれることになった。

「俺はこの件が終わったら、あんた達の国も見てみたいから旅をしようと思ってる。その時に少しばかり贔屓してくれると助かるんだ。一応対価は持ってきてる」

俺はそう言って勇者が持っていた武器諸々と結構レアだと思う魔物の素材を出した。この魔物の素材の大方は勇者が持っていたものだ。

「この中から好きなものを選んでくれていい。まぁどうしても贔屓したくないならこの話は無かったことにする。どうだ?」

俺が出した武器や素材を物色していた王様達がワイワイ「これはレアだ!」とか「この剣は素晴らしい」とか言って盛り上がりながら全員オッケーを出してくれた。

「じゃあこの流れで帝国の領地を王国に譲ってくれ。ついでに帝国の難民もな。そんでもって各国で同盟を結ぼうぜ。この際にほかの国とも同盟を結ぶのもいいと思うぞ。俺んとこを受けてくれるんならこれよりもっといいものを提供するのが?どうだ」

『もっといいものを提供する』に全員が思い悩んでいたのでそのいいものの一部を俺は取り出した。

「これは帝国の迷宮77層にいる魔物のアジ・ダハーカから取れた素材と魔石だ。偽物だと思うなら触ったりスキルを使ったりすればいいぞ」

俺がそう言って人数分アジ・ダハーカの皮を渡してやるとまた騒ぎ出してうまく同盟に持って行くことができた。

「俺が帰ったら同盟を結ぶための会議をもう一度始めよう。それでいいかおっちゃん」
「同盟までしおって……まぁ儂は得するばかりじゃがの。あとで何かしよう。うむ、儂は異論はない」
「「「「俺たちも(私たちも)だ(です)」」」」

そうして、帰ったら同盟を結ぶことを約束し俺はミリーナと雫達を連れて帝国があった場所に向かった。
俺が率先して帝国に向かったのはもちろんレベリングのこともあるがもう1つ理由があった。

「待ってろよ……クソ帝王」

俺は静かな憎悪を秘めて帝国に向かったのであった。

ーーーーーーーーー
作者より。
ちょっと帝王様忘れてたんでここで適当に辻褄合わせておきます!次は多分帝王が出て来るかな?
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
近況ボードでいろいろアンケートをとってるのでよかったらしてみてください。
しおりを挟む
感想 505

あなたにおすすめの小説

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

処理中です...