姫と呼ばれしオタク少女、異世界召喚で無双する

光車

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一章 異世界

六話

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私達は、15階層のボス部屋へたどり着いた。

「ここがこのダンジョンの最深部です。ランクは低いですが、これまでよりも魔物のレベルが高いです。気を引き締めて下さい。では行きますよ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

扉が開く。

そして中には

倒れた魔物と

角の生えた人がいた。

「ん?ああ、勇者か。丁度良い時に来たな」

「ッツ!貴女は魔族!どうしてこんな所に⁉︎」

な⁉︎

魔族だって⁉︎

全てがSランク指定されている化け物が⁉︎

「私はお前たち勇者を潰すために来たのだ。勇者は魔族、いや魔王様すらも倒しかねない危険物。早めに摘んで置くのが一番だろう?」

「クッ……」

……。

現実って上手くいかないよね。

「本来なら私が戦う所だが、折角だ。この魔物と戦って貰おう」

え?

「それは既に死んでるんじゃ……」

だよね?

「ふははは!その程度問題になどならぬ!こうすれば復活するのだ!」

***

魔物は紅く輝き

眼を光らせ

全てを蹴散らし

変質し

姿を変え

咆哮を上げた

***

ゲームで言うならば、F○のベヒー○スの様な魔物だ。

それに炎を纏わせた様な……。

『グルオオオォォォオオォオオォ!』

「「「ッツ!」」」

私達はその咆哮に呑まれ、硬直した。

「っハハハハハ!これが私の力だ!今の私は気分が良い。お前たちがコイツを倒せたら見逃してやろう!」

「な、な、な」

「そんな事できる訳ないじゃない」

「そんな……」

「無理だ……こんなの……」


『諦めるな!』


「「「ッツ!」」」

「今諦めたらそれで終わりだ!みんなはここで終わりたいのか?そうじゃないだろ!なら死ぬまで諦めるな!ここで終わったらこの世界は終わりなんだぞ?それに、俺たちは元の世界に帰るんじゃ無かったのか?」

「そう、だね」

「諦めたら終わりだよね……」

「……仕方ないかな」

「それじゃあ行くぞ!」

「「「おおー!」」」

***

流石勇者。

見事に私達を説得したね。

全く私らしくない。

この程度で諦めるなど。

私は一体どれだけ頑張って来た?

やれるところまでやる。

それが私の信条じゃあ無かったのか?

全く。

私は諦めない。

行くぞ!

まず魔剣を生成する。
慣れてはいないが、この際構っていられない。
とりあえず被害を減らせる結界の魔剣を。
そしてもう一本。
そちらは攻撃型。
相手は見たところ炎。
だから水の魔剣を。

そして、切りかかる。

「はあああぁぁ!」

『グルル⁉︎』

あ、意外と脆い。

「これ脆いよ!」

「「「分かった!」」」

みんなも分かったみたい。

だけど。

『グルララァ!』

「キャア!」

がッ!

ドン!

ぐっ。

攻撃力が高い。

なら!

結界展開!

こちらに追撃しようとするのを防ぐ。

その隙に魔法組が詠唱を完成させた。

「「「メイルストロム!」」」

合体魔法か。

やはり強い。

けど。

あれは。

『グルオオオォォォオオォオオォ!』

「「「なっ!」」」

咆哮で消し飛ばす。

あまりにも地力が違う。
でも、それでも。

そういえば魔剣は飛ばせた筈。

なら!

「涼紀!時間稼いで!」

「分かってる!」

涼紀は突っ込んで行き、相手の攻撃を食らう。

「グッ!でも!はああああああぁぁぁぁ!」

そのまま剣を振るう。

それは予想外だったのか、そいつはもろに攻撃を食らう。

しかし。

『グルオオオォォォオオォオオォ!』

「コイツ、回復してる!」

回復機能まであるなんてね。

今度は涼紀を警戒し、近づこうとしない。

そこに。

「OK!行くよ!」

大量に生成した水の魔剣を一気に飛ばした。

『グルルルウウゥゥァァァェアァ⁉︎』

困惑する様な魔物に、それを当て、致命傷を負わせた。



だから、だろうか。

私達は浮かれ、

煙が晴れ、

そこから突進してくる魔物に、

対処出来なかった。

死を覚悟したその瞬間、

「はああああああぁぁぁぁ!」

嶺の声が聞こえ、

攻撃を受け、

目に見えて瀕死になり、

そのまま攻撃し、



だが、瀕死の嶺は、

その地割れに巻き込まれる。

その瞬間、

「良かった……。夕美さん……」

と聞こえたのは気のせいだろうか。
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